ビリーズブートキャンプ

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ビリーズブートキャンプBilly's Boot Camp、正式にはBilly Blanks Boot Camp)とは、ビリー・ブランクスが考案した短期集中型エクササイズ、及びそれを収録した映像ソフトウェアの題名である。米軍における新人向け基礎訓練である「ブートキャンプ」がベースになっている。

特徴[編集]

ビデオの映像に従って運動し、7日間の減量プログラムを消化するという、短期集中型のエクササイズである。普段、運動から遠ざかっている人には過酷である反面、正しく実行できれば激しい有酸素運動により、エクササイズ効果を期待できるプログラムである。効果には個人差がある。

キックボクシングの動きを基本に有酸素運動によるワークアウトにより構成されており,特に準備などが無くても取り組むことが出来る(ビリーバンドを使う場面も多いが、「初心者は無くても大丈夫」との声とともに、画面上の一人がバンド無しで参加している:動きは他者と同じ)。また、一般的な有酸素運動よりも無酸素運動の要素が多く取り入れられていることで効果が目に見えやすい(数日で腹筋が割れはじめるなど)点も重要である。 もう一つブームの要因となったものとしてはDVD中のビリーが発する言葉があげられる(これらいくつかは実際に軍隊の訓練中に発される。また、字幕では訳が無難な表現となっている)。「声が小さい!」「お遊びのつもりか!」「これはコンバットなんだ。戦いなんだ」などと叱咤したり,「もう1セット (One more set) 」「疲れても続けろ」「痛み無くして得るものなし!」などの厳しい声かけも多い。だが,「君ならできる!」「ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。そうすれば必ず勝てる!」「一緒にやろう」「効果が楽しみだ」などの激励の言葉も織り交ぜて、最後に「グッジョブ!!」と参加者が「やってよかった」と思えるような励ましが入る。それが今までダイエットを途中でリタイアした人にやる気を起こさせるといわれる。 「みんな良く頑張った」「ビクトリー!」などの応援の言葉が心強い。特に日本においてはビリー当人のファンまで出現し、今やダイエット・フィットネス界の「鬼軍曹」として君臨している。 数多くの芸能人も実践しており、女優比嘉愛未も、バラエティ番組にて「本当に腹筋が割れた」と証言した。

メリットとして、対象者がそれぞれ個々のペースで取り組むことが出来る点がある。55分のプログラムでは、負荷も増大しており、通常時から血圧の高い人は脳出血などの重篤な急性症状を引き起こす恐れがあるとされる。また、体力に自信があっても不調を感じた時点でエクササイズを休憩・中止するべきであり、ビリーも本編やテレビ出演時にコメントしている。バンドを用いたエクササイズは高い負荷がかかるため、運動不足の人はそれを用いないことが勧められている。

DVDバックグラウンドミュージックビリー・ブランクス本人の作曲である。公式サイトにてサウンドトラックが買えるほか、日本においても別バージョンのサントラが発売されている。

ショップジャパンで購入可能のDVDは2005年版に日本語字幕をつけた商品である。2005年版はショップジャパンで通常購入可能である4枚とは別にもう2枚のプログラムが存在し日本語字幕版が発売されている。また、海外では当該製品の続編である「ビリーズブートキャンプ・エリート」(2006年発売)も発売されており、その日本語版(日本語字幕・日本語吹き替え機能付き)は2008年に発売された。その後も次々に日本語版製品が販売されている。

ヒット要因[編集]

日本では、CATV等で放映されたCM口コミで評判を呼び、次第にインターネット等を通じてCATV視聴者以外にも知られるようになった。これまでの減量を目的としたCMにはないインパクトと、軍隊の基礎訓練をベースにしたというリアリティが話題を呼び、社会現象とも呼べるブームとなった。体調管理やボディラインに気を使う職業柄か芸能界でのファンも多く、ブーム当初はタレントなどがトーク番組で語る機会も多かった。そうした間接的なメディア露出も普及の一助となったと考えることが出来る。

なお「ビリーズブートキャンプ」のエクササイズを始める事を「入隊する」という。これはショップジャパンの商品紹介で冒頭にビリーが「入隊おめでとう!」と呼びかける事に由来する。

構成[編集]

2004年

  • Billy Blanks Boot Camp 1 30分 日本語版未発売
  • Billy Blanks Boot Camp 2 40分 日本語版未発売

2005年版 日本で言う一般的な「ビリーズブートキャンプ」

  • Basic Training Bootcamp 基本プログラム 55分
    • 基本的なワークアウト(ニーレイズ・ワンツー・スピードバッグ・スクアットキック・ツイスト等)を習得しながら,長時間動き続ける体力を作る。
  • Ultimate Bootcamp 応用プログラム 55分
    • 基本プログラムを発展させ,連続腕立てやスクアットスラスト,ランジ,イン(アウト)サイドリフト,連続腹筋など,ややハードなワークアウトを取り入れる。シリーズ最難関であるが,それぞれのハードワークの間には休憩となる動きが取り入れられており,初級者にも配慮されている。最後に2分の空中椅子スクアットがあるが,この場面に「自分は変えられる」「心のトレーニングも必要ってことさ」「憧れを現実に」などのビリー隊長の思いが語られる。
  • Ab Bootcamp 腹筋プログラム 36分
    • 前半はやや地味な動きが続くが,後半で床に寝て行うワークアウトに入ると一気に腹筋に負荷を掛けるワークアウト。
  • Lower Body Bootcamp 下半身プログラム 45分
    • ランジや,バンドを使ったサイドフットアップなど,腿やふくらはぎ強化のため,やや負荷が高いワークアウトで構成されている
  • Cardio Bootcamp 脂肪燃焼プログラム 45分
    • 特に新しい動きは無いが,今までにできるようになった動きをサーキットトレーニング風に続けるワークアウト。最後に約3分間の空中椅子スクアットがあり,真剣にやると負荷はシリーズで一番高い。
  • Cardio Bootcamp Live 最終プログラム 30分
    • 普段よりさらにリズミカルな曲に乗って流れるようにワークアウトを行う。テンポよく次の動きに入っていくので,あまり休憩となる間が無く,時間の割には内容が濃い。

2006年版 ビリーズブートキャンプの続編にあたる「ビリーズブートキャンプエリート」 前作よりやや負荷が抑えられており,続けやすくなっている。バンドは錘入りのエリートバンドを用いる。

  • Bootcamp Elite Mission Four: ミッション4 初級編 8分
    • 邦題「エリートボディを維持せよ」毎日続けられるように短時間にしたもの。
  • Bootcamp Elite Mission One: Get Started ミッション1 初級編 40分
    • 邦題「入隊試験を突破せよ」8分のボーナストラック(ビリーによる動きのアドバイス)有り
  • Bootcamp Elite Mission Two: Maxium Power ミッション2 中級編 45分
    • 邦題「余分な贅肉を撃破せよ!」8分のボーナストラック(二等筋中心)有り
  • Bootcamp Elite Mission Three: Rock Solid Abs ミッション3 ウェストダウンプログラム 中級編30分
    • 邦題「腹筋を割れ!」8分のボーナストラック有り
  • Mission Spot Training: Lower Body ミッション5 30分
    • 邦題「下半身を引き締めよ!」2005年度版より負荷が低いので続けやすい
  • Mission Spot Training: Upper Body 日本語版未発売 30分
    • 上半身(肩と腕)中心に鍛えるワークアウト
  • Fat-Blasting Cardio 日本語版未発売 40分
    • さまざまな慣れを必要とする動きで鍛えるワークアウト(他DVDでのワークアウトの発展版)

2007年

  • Billy's Favorite Moves ザ ベスト オブ ビリーズブートキャンプ
    • 「ビリーのお気に入りの動き」で構成されたワークアウト やや番外編的

※海外版DVDにはチャプター機能が無いので注意が必要。(「次」を押すと最初に戻る)

評価[編集]

  • 米国において、ビリーは1990年代にTae Bo[タエボー]を創設しており人気を博している。ビリーズブートキャンプはその後に考案されたエクササイズプログラムであり、Tae Boの動きを取り入れている部分もある。
  • ビリーが今までのエクササイズには無い前衛的な動きをしていた為、かなりのインパクトを視聴者に与え、評判になった。
  • メディアが大きく取り上げる以前から大規模オンラインショッピングサイト等で高い評価を得ており、消費者同士の口コミによる広がりが大きい部分があった。メディアはそれらを爆発させた形である。
  • アメリカではブートキャンプDVD 3本とバンドのセットは30ドル(発売当時約3,800)程度であるのに対して、日本語字幕版は4本セットとバンドで約15,000円(約125ドル)で、キャッシュバックを利用しても10,000円程度であった。

逸話[編集]

  • 日本においてはSMAP×SMAP明石家さんちゃんねるなどのテレビ番組の中でパロディのネタにされたり、『肩ごしの恋人』や、アメリカでも『PEPPER~恋するアンカーウーマン』などのドラマ内で触れられるなど単なるエクササイズ以上の広まりを見せている。また、FIFA U-20ワールドカップ・カナダ大会において、U-20日本代表がゴールパフォーマンスとして披露し話題をさらった。
  • 2007年6月に入って、通信販売では1万セットの販売があれば成功と言われる中、5月には日本だけで異例の20万セットが販売されたことが新聞や週刊誌で報道され、その過熱ぶりがうかがえる。全世界では累計で1000万セット以上を販売している。
  • 2007年6月に考案者のビリー・ブランクスが日本を訪れた。テレビ番組などに多数出演しプロモーション活動を行った。
  • 2007年7月27日に国内販売総数100万セットを突破した。
  • 楽天市場において2007年総合年間ランキング1位を獲得した。また150万セットを突破したことも書かれている。
  • 2007年9月にも再来日を行い、前回同様に様々なメディアに出演した。
  • この後も数回ブートキャンプのイベントを主催するために来日している。
  • オークローンマーケティングによるTEAM BILLYの日本オフィシャルサイト(SNS形式、招待制ではない)が無償で運営されていたが、2011年5月31日をもって閉鎖された。ビリーズブートキャンプの記録付け機能などが提供され、ビリーズブートキャンプを効率よく行うためのビリーからのアドバイス等も観覧できるものであった。正式サービス開始当初は有償であったが、無償へと変更された。

海賊版[編集]

2007年10月17日フジテレビ系報道番組「FNNスーパーニュース」で、アメリカ並行輸入品という触れ込みで、本作の海賊版が、ネットショップやドラッグストアーなどで流通している、という報道がなされた。海賊版は中国製で、DVDが再生出来ないなど、品質に問題があり、正規版にないパッケージデザインも存在する。正規販売元は、これらを流通させている業者に法的処置を取るとコメントしている。

その後、中部地方を中心に展開するドラッグストアーがビリーズブートキャンプの著作権を保有する米国の会社に損害賠償を請求される裁判を起こされている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]