ビクセン (企業)

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株式会社ビクセン
VIXEN CO.,Ltd.
種類 株式会社
略称 ビクセン
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:359-0021
埼玉県所沢市東所沢5-17-3
設立 1954年昭和29年)3月
業種 その他製品
事業内容 天体望遠鏡・双眼鏡の製造販売
代表者 新妻 和重
資本金 64,000,000円
売上高 3,917,000,000円(1999年8月期)
従業員数 48人
外部リンク http://www.vixen.co.jp/index.html
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ビクセンの望遠鏡

株式会社ビクセンVIXEN CO.,Ltd)は、埼玉県所沢市に本社を置く望遠鏡双眼鏡顕微鏡などの光学機器メーカーである。

概要[編集]

沿革[編集]

  • 1949年10月 - 個人企業として創業。当初は他社製の双眼鏡の販売がメインであった。
  • 1954年3月 - 新宿区若松町に、同社の前身である「株式会社光友社」設立。
  • 1966年9月 - 天体望遠鏡の販売に参画。
  • 1970年8月 - 株式会社ビクセンに社名変更。
  • 1976年5月 - ポラリスシリーズ発売。
  • 1984年9月 - アマチュア向けとしては世界初の自動導入装置「スカイセンサー」を7万円台という低価格で発売。
  • 1985年8月 - 本社を新宿区若松町から現在の所沢市東所沢に移転。
  • 2003年5月 - ドイツ法人「Vixen Europe GmbH」設立。

主な商品[編集]

天体望遠鏡[編集]

鏡筒[編集]

以下はケプラー式屈折。

  • 60L鏡筒 - 有効径60mm、焦点距離910mm。ファインダーは6×30、実視界8度[1]。鏡筒外径φ63mm[2]
  • 80M鏡筒 - 有効径80mm、焦点距離910mm。ファインダーは6×30、実視界8度[3]。鏡筒外径φ90mm[4]
  • 80L鏡筒 - 有効径80mm、焦点距離1200mm。鏡筒外径φ90mm[5]
  • 90M鏡筒 - 有効径90mm、焦点距離1000mm。ファインダーは6×30、実視界8度[6]
  • 90L鏡筒 - 有効径90mm、焦点距離1300mm。鏡筒外径φ90mm[7]
  • 102M鏡筒 - 有効径102mm、焦点距離1000mm。ファインダーは6×30、実視界8度[8]

以下はセミアポクロマートとしたケプラー式屈折。

  • SA70S鏡筒 - 有効径70mm、焦点距離600mm。鏡筒外径φ90mm。

以下は前玉KzF5、後玉フローライトを使用しアポクロマートとしたケプラー式屈折。

  • FL55S鏡筒 - 有効径55mm、焦点距離440mm。ファインダーは6×30、実視界8度[9]。鏡筒外径φ63mm[10]
  • FL70S鏡筒 - 有効径70mm、焦点距離560mm。ファインダーは6×30、実視界8度[11]。鏡筒外径φ76mm[12]
  • FL80S鏡筒 - 有効径80mm、焦点距離640mm。ファインダーは6×30、実視界8度[13]。鏡筒外径φ90mm[14]
  • FL90S鏡筒 - 有効径90mm、焦点距離810mm。ファインダーは6×30、実視界8度[15]。鏡筒外径φ90mm[16]
  • FL102S鏡筒 - 有効径102mm、焦点距離900mm。ファインダー6×30[17]。鏡筒外径φ115mm[18]

以下はニュートン式反射。

  • R100S鏡筒 - 有効径100mm、焦点距離600mm。ファインダーは6×30、実視界8度[19]。ピント合わせは一般的なドローチューブ式でなく、斜鏡と接眼部が一緒にスライドする方式。鏡筒外径φ140mm[20]
  • R100L鏡筒 - 有効径100mm、焦点距離1000mm。ファインダーは6×30、実視界8度[21]。鏡筒外径φ140mm[22]
  • R125S鏡筒 - 有効径125mm、焦点距離720mm。鏡筒外径φ155mm[23]
  • R130S鏡筒 - 有効径130mm、焦点距離720mm。鏡筒外径φ155mm。ファインダーは6×30、実視界8度。ピント合わせは一般的なドローチューブ式でなく、斜鏡と接眼部が一緒にスライドする方式[24]
  • センサーR150S鏡筒 - 有効径150mm、焦点距離900mm。ファインダーは6×30、実視界8度。ピント合わせは一般的なドローチューブ式でなく、斜鏡と接眼部が一緒にスライドする方式[25]
  • R150S鏡筒 - 有効径150mm、焦点距離750mm。ファインダーは6×30、実視界8度。ピント合わせは一般的なドローチューブ式でなく、斜鏡と接眼部が一緒にスライドする方式[26]。レデューサーR併用でF4.4、エクステンダーR併用でF10。鏡筒外径φ176mm[27]
  • R200S鏡筒 - 有効径200mm、焦点距離1000mm。ファインダーは6×30、実視界8度。ピント合わせは一般的なドローチューブ式でなく、斜鏡と接眼部が一緒にスライドする方式[28]
  • R200SS鏡筒 - 有効径200mm、焦点距離800mm。ファインダーは6×30、実視界8度。ピント合わせは一般的なドローチューブ式[29]

以下はセレストロン製のシュミットカセグレン式望遠鏡

  • 200L鏡筒 - 有効径200mm、焦点距離2000mm。鏡筒外径φ230mm。ファインダーは6×30[30]
  • 280L鏡筒 - 有効径280mm、焦点距離2800mm。
GP-DX赤道儀

小型赤道儀[編集]

  • ポラリス赤道儀1976年発売) - 初期のシステム望遠鏡[31]の一つ。赤道儀だが経緯台としても使用できる。従来は鋳物により製造されていた架台部をダイカスト成型で大量生産する手法を導入した。
  • ニューポラリス赤道儀
  • スーパーポラリス赤道儀 - SPと略称される。五藤光学研究所・マークXの特許が切れたため、赤緯軸と赤経軸を分離できるようになっている。微動は赤経赤緯ともφ72mm、144山のウォームホイール[32]
  • SP-DX赤道儀 - SP赤道儀と比較して一部部品の材質をアルミダイキャストから鋳物に変更、極軸部分を鉄パイプに変更、ウォームホイル・ウォームギア真鍮を採用し高精度。SP赤道儀本体重量3.8㎏から8kgに増加[33]
  • GP赤道儀1992年発売)
  • GP-DX赤道儀
  • GPE赤道儀 - GP赤道儀の普及版。
  • GP2赤道儀 - 一般的な形のドイツ式赤道儀。基本的な装備品以外はオプション販売のため赤道儀単体の価格は安いが、オプションを全て装備すれば上位機種と同じくらいコストが掛かってしまうので、用途に応じてシステムを組むのが理想的な使い方と言える。耐荷重は約7kg。モータードライブや天体ナビゲーションシステム「STAR BOOK type-S」に対応。
  • GPD2赤道儀 - 基本的な造りはGP2と同じであるが、頑丈・頑強に造られており耐荷重は約10kg。極軸望遠鏡を標準装備している。
  • スフィンクス赤道儀 - SXと略称される。赤緯体にモーターを内蔵させることによってウェイト軽減効果のほか、GP2のようにコード類を多数接続しなくても済むため、セッティングが簡単になっている。耐荷重はウエイトなしのSXCマウントで2.5kg、SXWマウントで約12kg。天体ナビゲーションシステム「STAR BOOK」が標準で装備されている。グッドデザイン賞受賞。
  • SXD赤道儀 - スフィンクス赤道儀を頑丈・頑強にした。耐荷重は約15kg。
ポルタ経緯台

中型赤道儀[編集]

  • サターン赤道儀 - 微動は赤経144山のウォームホイール。赤緯全周微動。
  • センサー赤道儀 - 旧型。微動は赤経赤緯とも144山のウォームホイール。ウェイト軸φ16mm[34]
  • センサー赤道儀 - 新型。旧型と比較し、ウェイト軸φ24mmに拡大変更され、赤経赤緯とも微動軸にベアリングが入り、三脚が太くなった[35]
  • アトラクス赤道儀
  • ニューアトラクス赤道儀
  • AXD赤道儀

経緯台[編集]

  • カスタム経緯台 - ポラリス赤道儀と共通システムの経緯台。
  • カスタムD経緯台 - カスタム経緯台の鏡筒バンド装着部分をアリガタ・アリミゾ方式にして、バランスウエイトが付けられるように改修し、重い鏡筒に対応できるようにしたモデル(SS200反射鏡筒モデルもあった)。
  • ポルタ経緯台2005年4月発売) - フリーストップ式経緯台として扱いやすい。
  • ポルタII経緯台 - 三脚部との分割ができるようになった。インターネット上でベテランが勧める初心者向け望遠鏡[要出典]として定着している。
  • スカイポッド径緯台 - モータードライブを内蔵し、天体の自動導入・自動追尾が可能。天体ナビゲーションシステム「STAR BOOK type-S」を標準で装備する。

自動導入装置[編集]

  • マイコン・スカイセンサー1984年9月発売) - 星雲・星団の名称を入力すると、視野の中に入力した天体が見えるよう、モータードライブにより望遠鏡の鏡筒の向きを自動的に移動する装置。アマチュア向けに市販された自動導入装置としては世界初の製品となった。CPUはモトローラ6809。両軸2倍速、60倍速。電源は12V。対象天体は約760個。
  • マイコン・スカイセンサー2 - CPUはモトローラ6809。両軸2倍速、赤経30倍速、赤緯60倍速。電源は12V。対象天体は約760個。赤経赤緯による入力も可能。

双眼鏡[編集]

ラインナップはとても多いが、携帯性を重視したコンパクトタイプ、ダハプリズムタイプ、ポロプリズムタイプの3タイプに大別される。

コンパクトタイプ[編集]

光学機器店だけでなくホームセンターや大手量販店でも販売しており、比較的簡単に入手が可能。値引率も高く安価なグレードである。携帯性重視のため光学性能は割り切られている。

  • アリーナシリーズ
  • ジョイフルシリーズ
  • フラットシリーズ
  • 簡易オペラグラスシリーズ
  • ズームタイプ

ダハプリズムタイプ[編集]

コンパクトタイプとは一線を画す高級タイプで、レンズのマルチコーティング、防水、アイレリーフが長く見やすいハイアイポイントといった仕様となっている。コンパクトタイプよりレンズ口径が大きいものがほとんどだが、その形状から携帯性は悪くない。

  • ニューアペックスシリーズ
  • アペックスプロシリーズ
  • フォレスタHRシリーズ
  • ニューフォレスタHRシリーズ
  • アトレックシリーズ
  • アルピナシリーズ

ポロプリズムタイプ[編集]

見え味に優れているが最も大柄で重く、携帯性より光学性能を重視したタイプである。三脚に取り付けられるように設計されている。

アスコットシリーズ[編集]

SWとズームモデルを除き不活性窒素ガス充填による本格的な防水設計。アイレリーフ15mm以上。

  • アスコットZR8×32WP
  • アスコットZR8×42WP
  • アスコットZR7×50WP
  • アスコットZR10×50WP
  • アスコットZR8〜32×50
  • アスコットSW10×50
アルティマシリーズ[編集]

アイレリーフ15mm以上。

  • アルティマZ8×32
  • アルティマZ7×50
  • アルティマZR9〜22×50
フォレスタシリーズ[編集]

防水、超軽量のシリーズ。アイレリーフ20mm以上。

  • フォレスタZR8×32WP
  • フォレスタZR8×42WP
  • フォレスタZR10×42WP
  • フォレスタZR7×50WP
アークシリーズ[編集]

ズームモデルを除き不活性窒素ガス充填による本格的な防水設計。大口径モデル。アイレリーフ15mm以上。

  • アークBR12×80WP
  • アークBR16×80WP
  • アークBR20×80WP
  • アークBR30×80WP
  • アークB16〜40×80WP

フィールドスコープ[編集]

  • ジオマII ED52S - 対物レンズに超低分散ガラスを使用している。有効径52mm、焦点距離278mm。接眼レンズGLH20Dを併用した場合の倍率14倍。接眼部は直視型。
  • ジオマ52S - 有効径52mm、焦点距離278mm。接眼レンズAL25を併用した場合の倍率25倍。接眼部は直視型。
  • アロマ52A - 有効径52mm、焦点距離278mm。接眼レンズAL25を併用した場合の倍率25倍。接眼部は45°傾斜型。

顕微鏡[編集]

カメラ[編集]

天体写真に特化した一眼レフカメラコシナ製造のOEMで2機種出した。P/Kマウント。暗くても撮影範囲が分かるように視野中央マット面、周辺透過スクリーンを採用している。また、数十分間の露出を繰り返し行うことにより電気式シャッターでは電池の消耗が激しくなり、撮影が困難になる恐れがあるので機械式シャッターを使用している。なおTTL露出計及びスクリーンが天体写真に特化しているため、一般撮影には適さない(使用すること自体は可能だが、レンズによってはケラレが生じる)。またVixen製の顕微鏡、望遠鏡への接続もTリングなどのアダプターを使用することで可能である。)[36]また発売当時は専用のアダプターが数多く存在していた(現在もKマウント用のTリングは入手可能である)

  • VX-1 シャッター:上下走行式メタルフォーサルプレーンシャッターB、1~1/2000秒 ファインダー:暗所視用マット・透過併用型スクリーン、倍率0.86倍、視野率93% ファインダー内表示:+赤LED(露出オーバー)、緑LED(適正露出)、-赤LED(露出アンダー) 受光素子:cdsセル 露出調整:TTL開放中央重点測光 3点LEDによるゼロメゾット方式、シャッターボタン半押しにより作動 フィルム巻き上げ:一作動レバー巻き上げ式、巻き上げ角135°、予備引き出し角30°、二重巻き上げ/露光防止付、レバー格納によりシャッターボタンロック フィルム巻き戻し:巻き戻しボタン及びクランク。ボタンは巻き上げにより自動復帰 フィルムカウンター:順算式。裏蓋開放により復帰 フィルム感度設定範囲:ASA/ISO25~1600。19段階。手動 電源:SR44酸化銀電池×2またはLR44アルカリボタン電池×2 大きさ、重さ:133×85×50㎜、420g(ボディのみ)[37]
  • VX-21999年7月発売) - シャッタースピードはB、1〜1/2000秒。電源はSR44×2またはLR44×2。

ルーペ・コンパス[編集]

グループ企業[編集]

参考文献[編集]

  • 日経ビジネス編『小さなトップ企業 シェアナンバーワンの法則』 日経BP社〈日経ビジネス選書〉、2002年、66-71頁、ISBN 4-8222-0143-0
  • 月刊天文別冊『天体望遠鏡のすべて'81年版』地人書館
  • 月刊天文別冊『天体望遠鏡のすべて'83年版』地人書館
  • 月刊天文別冊『天体望遠鏡のすべて'85年版』地人書館
  • 月刊天文別冊『天体望遠鏡のすべて'87年版』地人書館

脚注[編集]

  1. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P128。
  2. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  3. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P136。
  4. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  5. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  6. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P138。
  7. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  8. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P140。
  9. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P38、P119。
  10. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  11. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P38、P132。
  12. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  13. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P38、P138。
  14. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  15. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P38、P140。
  16. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  17. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P38。
  18. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  19. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P149。
  20. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  21. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P146。
  22. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  23. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  24. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P149。
  25. ^ 『天体望遠鏡のすべて'83年版』P31。
  26. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P152。
  27. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P97。
  28. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P154。
  29. ^ 『天体望遠鏡のすべて'95年版』P169。
  30. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P40。
  31. ^ 『天体望遠鏡のすべて'81年版』表紙すぐ後の広告。
  32. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』表紙すぐ後の広告。
  33. ^ 『天体望遠鏡のすべて'89年版』P40。
  34. ^ 『天体望遠鏡のすべて'83年版』P31。
  35. ^ 『天体望遠鏡のすべて'85年版』P39。
  36. ^ VX-1取扱説明書P13
  37. ^ カメラボディーVX-1取扱説明書より

外部リンク[編集]