ヒル・アンド・ノウルトン
ヒル・アンド・ノウルトン(Hill and Knowlton)は、アメリカ合衆国に本拠を置くPR(パブリック・リレーションズ)・コンサルタント会社。
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概要 [編集]
世界3大広告グループといわれるWPPグループ(NASDAQ:WPPGY)の主要なメンバーカンパニーである。Hill & Knowltonは、世界41カ国に73拠点で展開し、PRおよびPA専門の広報企業となっている。2007年に80周年を迎えた。フォーチュン500社中300社以上をクライアントにしていることを自社ホームページで強調している。
湾岸戦争での戦争プロパガンダ事件 [編集]
メディアと民主主義センター (Center for Media and Democracy) によれば、1990年H&K社は、米国内で「アメリカ世論操作を狙った、外国資本によるかつてない最大のキャンペーン」を行い、他の20以上の米国の広報会社を率いた。[1] H&K社は、クウェート政府がほぼ全面的に資金提供した偽装草の根市民運動 (Astroturf) 団体自由クウェートのための市民運動 (Citizens for a Free Kuwait) が払う1,080万ドルで受注した。 [1]
1990年10月10日のアメリカ下院の下院人権議員集会 (Congressional Human Rights Caucus) で行われたナイラ看護師の証言が問題になった。「命からがらクウェートから逃げてきた」と言うナイラは、H&K社の副社長ローリー・フィッツペガドから直接演技指導を受け[2]、ボランティアをしていたクウェート市のアル=アダン病院に、イラク兵が乗り込み保育器から取り出された多くの幼児が虐殺されたという嘘の証言を涙ながらに行った。[3][4]このエピソードはサダム・フセインを非難するときに毎回のように引用され、ブッシュ大統領も「赤ん坊殺し」と言う表現を好んで使用するほど影響を与えた。湾岸戦争終結後、世界中のマスメディアがこの証言の真偽を確認するため取材したが、虐殺の証言が集まらない上に、100以上もあるはずの保育器そのものがクウェート全土に数えるほどしかなかった。現実には、ナイラは当時のクウェート駐米大使サウド・ナシール・アル・サバ (Saud bin Nasir Al-Sabah) の娘だった。[2]その後クウェート政府が危機管理会社クロール社 (Kroll Inc.) に委託した調査で、保育器が略奪され幼児が死亡したのは少なくとも7人と結論づけたが、何人が死んだか記録もないし現場のコンセンサスもないとした。調査によるインタビューで、ナイラは、議会での証言はH&K社が手伝って用意したものだと述べ、事件で赤ん坊が保育器の外にいるのを「ほんの一瞬」見ただけだったことを証言した。またナイラは、その病院でボランティアをしたことがなく、かつて数分間居たことがあるだけだったことも証言した。ワシントン・マンスリー (Washington Monthly) でTed Rowseは、被害者が159人と言う数字も、議会証言でH&K社から事前配布された資料には書かれていて、ナイラの口頭証言で数字が一切出てこなかったことから、H&K社が作ったものだと断定している。[5]
日本法人 [編集]
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 略称 | H&J |
| 本社所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木三丁目5番27号 (六本木山田ビル8F) |
| 設立 | 1958年 |
| 業種 | サービス業 |
| 事業内容 | 広報代理業 |
| 代表者 | 代表取締役社長 奥脇邦子 |
| 資本金 | 45百万円 |
| 従業員数 | 30名 |
| 外部リンク | http://www.hillandknowlton.co.jp |
ヒル アンド ノウルトン ジャパンは、1958年に創業。日本国内企業およびグループメリットを活かした多国籍企業のPR代行業務を行なっている。「日本企業および日本で事業活動を行う外資系企業のお客様の広報ニーズに合わせて、広報戦略の立案からプログラム遂行、評価分析に至るまで、総合的な提案と実行力」が信条(ホームページより抜粋)。
北京オリンピックのオフィシャルPRエージェンシーを務めるなど、Hill & Knowlton北京オフィスと連携しながら同地オリンピックに関わるプロモーション活動も行ったことが知られている。
国内における3大外資系PR会社の一つ。他2社はウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド、バーソン・マーステラ。
沿革 [編集]
業務提携 [編集]
外部リンク [編集]
出典 [編集]
- ^ a b http://www.prwatch.org/books/tsigfy10.html
- ^ a b 『幻の大量破壊兵器』はいかに捏造されたか イラクの脅威を誇張し続けたブッシュ政権の情報操作と戦争の大義を再検証する ビデオジャーナリスト神保哲生ブログ June 15, 2004
- ^ “Deception on Capitol Hill” (New York ed.). New York Times. (1992年1月15日)
- ^ Deception on Capitol Hill, The New York Times. January 15, 1992
- ^ Ted Rowse, "Kuwaitgate - killing of Kuwaiti babies by Iraqi soldiers exaggerated" Washington Monthly (September 1992).