アマランサス

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ヒユ属
Amaranthus caudatus
Amaranthus caudatus
(2006年10月22日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ヒユ科 Amaranthaceae
亜科 : Amaranthoideae
: ヒユ属 Amaranthus
学名
Amaranthus
L.
英名
Pigweed
Amaranth
亜属
  • Acnida
  • Albersia
  • Amaranthus

アマランサス学名: Amaranthus)はヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の総称。アマランスヒユ(莧、A. tricolor)の仲間であるが、形態は多様である。和名に「ケイトウ(鶏頭)」を含む種も多いが、ケイトウ (Celosia argentea) は同科別属である。

ギリシャ語Αμάρανθος(アマラントス、(花が)しおれることがない)が語源である。

形態・生態[編集]

一年草。非耐寒性。互生し、晩夏から初秋にかけて色づく。

人間との関わり[編集]

を楽しむため、また観葉植物として、栽培される。

古代南米インカ文明などでは、種子のために栽培されており、トウモロコシ豆類に匹敵する重要作物であった。19世紀に入るとインドなどでも大規模に栽培されるようになった。日本へは江戸時代に、主に観賞用として伝来した。東北地方では小規模ながらアカアワなどの名前で食用にも栽培されていた。

花からは系の染料が採れ、その色はアマランス色英語版)と呼ばれる。ただし、合成着色料赤色2号もアマランスと名づけられたが、色が似ているだけで無関係な物質である。

食用[編集]

死者の日のためにつくられたアマランサスのおこし

南米では、インカ帝国の昔から種子を穀物として食用にしてきた。日本でも健康食品として販売されている。ヒモゲイトウ (Amaranthus caudatus) が最も大規模に栽培されている。

中国では、中国語北京語)で 莧菜xiàncài、シエンツァイ)、広東語莧菜yin6choi3、インチョイ)、上海語米莧 (ミーシ)と呼び、緑色の葉とを食用にしている。英語では、一般に chinese spinach(中国のホウレンソウ)などと呼ぶが、オーストラリアでは、広東語を英語風に書いた een choy(イーンチョイ)を野菜としての標準名としている。独特のえぐ味と濃い風味がある。炒めると葉に含まれる色素に溶出して、紅色に染まる品種が多いが、赤くならない品種もある。

下位分類[編集]

ヒユ属の種分化は非常に多様で、雑種も多く、分類は難しい。の数は分類により約20種~約300種と大きな幅がある[1]。近年の研究によると、ヒユ属は3亜属[2]70種[3]に分類できる。

ITISによる42種を挙げる。和名・英名との対応は、別の分類では異なることもある。

脚注[編集]

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  1. ^ NBCI Taxonomy Browserは(雑種・未記載除き)23種、ITISは42種、Wikispeciesは308種
  2. ^ Mosyakin, S.L.; Robertson, K.R. (1996), “New infrageneric taxa and combinations in Amaranthus (Amaranthaceae)”, Ann. Bot. Fennici 33: 275-281 
  3. ^ Juan, R.; et al. (2007), “Electrophoretic characterization of Amaranthus L. seed proteins and its systematic implication”, Botanical Journal of the Linnean Society 155: 57-63. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]