パーソナライゼーション

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パーソナライゼーション: personalization)は、パーソナライズ(personalize)という動詞名詞形であり、「何かを個々人向けにカスタマイズすること」を意味する。

概要[編集]

personalizeは日本語で「個人化する」と訳す。一見、意味を取りづらい言葉のように見えるが、もとは非常に簡単な単語であり、たとえば米国で「personalized eraser」と言うと、単に「Jack」だの「Nancy」だのという名前をケースに書いた消しゴムであったりする。要するに「あなた用のもの」という程度の意を持つ。

日本語でパーソナライズというと、計算機ソフトウェアに関連する用法として、かなり限定された使い方をされており、一般には「ウェブページを個人向けにカスタマイズする」という意味が多い。利用者の属性、趣味嗜好などに基づいてページをカスタマイズするという意味である。My Yahoo!などがこれに相当する。

パーソナライズは、「レコメンド」「レコメンデーション」と近い文脈で使われることが多い。これは、パーソナライズしたデータの最大の活用方法は、サービスを提供する側(一般には企業)にとっても、受ける側(利用者)にとっても、「おすすめのものを提示すること」だからである。たとえばアマゾンにおいて、「あなたにおすすめの商品」という形で表示されるものがこれである。

X-Press-OとGoogle News[編集]

パーソナライズサービスを高度な形で日本で最初に提供したものとしては、NEC読売新聞が共同でサービスを行ったX-press-Oというものがあった(後に読売COLiNSへと改称)。これは1996年というWWWが普及し始めた極めて早い時期に、自動パーソナライズ(利用者の記事購読履歴に基づく自動カスタマイズ)、プッシュ型配信(WindowsActive Desktop機能を利用したデスクトップへのプッシュ型配信やパーソナライズメール配信などを含む)などを総合的にパーソナライズするサービスを実施したものであるが、後にサービスは中止されたが、上記サービスの基本技術は開発者である神場らによる論文に示されている[1][2]

その後、パーソナライズは高度な技術というよりはWebページ上でのごく当たり前の技術として使われるようになり、登録型サービスであればID、パスワードを入力して表示されるページが、何らかの形でパーソナライズされているのは当然のこととなっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Tomonari Kamba, Krishna Bharat, Michael C. Albers (1995). “The Krakatoa Chronicle - An Interactive, Personalized, Newspaper on the Web”. Proceedings of the Fourth International World Wide Web Conference. http://www.w3.org/Conferences/WWW4/Papers/93/. 
  2. ^ なお、論文共著者の一人にGoogle Newsの開発者であるKrishna Bharatがおり、Bharatは後のインタビューにおいてこの技術がGoogle Newsの元になったことを説明しており、パーソナライズ技術を利用した2つのサービスである読売COLiNSとGoogle Newsのその後の経緯の相違は興味深い。