パーカーナガクビガメ

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パーカーナガクビガメ
保全状況評価[a 1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 曲頸亜目 Pleurodira
: ヘビクビガメ科 Chelidae
: オオナガクビガメ属
Macrochelodina
: パーカーナガクビガメ M. parkeri
学名
Macrochelodina parkeri
(Rhodin & Mittermeier, 1976)
シノニム

Chelodina parkeri
Rhodin & Mittermeier, 1976

和名
パーカーナガクビガメ
英名
Parker's long-necked turtle
Parker's snake-necked turtle

パーカーナガクビガメMacrochelodina parkeri)は、爬虫綱カメ目ヘビクビガメ科オオナガクビガメ属ナガクビガメ属とする説もあり)に分類されるカメ。

分布[編集]

インドネシアパプアニューギニアニューギニア島南部固有種[1][2][3][4]

オオナガクビガメ属内では本種のみオーストラリアに分布しない[3]

形態[編集]

最大甲長26.7センチメートル[2][4]背甲はやや扁平で、上から見ると細長い卵型[1][2]。甲板の表面は細かい皺で覆われる[1][2]。背甲の色彩は褐色や暗褐色だが、黄褐色の不明瞭な虫食い状の斑紋が入る個体もいる[1][2]縁甲板の縁は明色。腹甲の色彩は淡黄色で、斑紋が入らない[2]

頭部の色彩は暗灰色、黒で、黄緑色や黄褐色の虫食い状の斑紋が入る[2]

幼体の頭部に入る虫食い模様は明瞭かつ単純で[2]、成長に伴い細かく複雑になる[1][3]

生態[編集]

サバナ気候で内陸部にある水生植物が繁茂した流れの緩やかな河川湖沼などに生息する[1][2]。水棲傾向が強く、産卵以外では陸に上がらない[1][4]乾季に水場が干上がると、泥中で休眠する[1][2][3]

食性は動物食で、飼育下では魚類甲殻類などを食べた例がある[2][4]

繁殖形態は卵生。飼育下では1回に8-14個の卵を産んだ例がある[3]。卵は28-30℃の環境下において90-120日で孵化した例がある[3]

人間との関係[編集]

種小名parkeriはFred Parkerへの献名[3]

個体数の推移に関して定期的なデータは取られていないが、分布域が狭く元々生息数は多くないと考えられている[2]。食用やペット用の採集などにより生息数は減少している可能性がある[2]。パプアニューギニアは本種の輸出を厳重に規制している[2][3]

ペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されている。飼育下繁殖個体が流通する[1][3]。大型になり遊泳性も強いため、飼育にあたっては大型のケージを用意する[1]アクアリウムで飼育される。

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社2005年、84-85、114-115頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、104-105、214頁。
  3. ^ a b c d e f g h i 柴田弘紀 「ナガクビガメ総覧」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、42-45頁。
  4. ^ a b c d 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、162頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Asian Turtle Trade Working Group 2000. Chelodina parkeri. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1