パンデミック (ボードゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
パンデミック
デザイナー マット・リーコック
イラスト Joshua Cappel (グラフィックデザイン・レイアウト), Régis Moulun (アート)
販売元 イギリスとアメリカ合衆国 Z-Man Games (en
日本の旗 ホビージャパン
発売日 2008年(英語版)
2009年(日本語版)
プレイ人数 2~4人
対象年齢 10歳以上
準備時間 約10分
プレイ時間 約45分

パンデミック』(Pandemic)は、プレイヤーが新型ウイルス対策チームの一員となり、協力しあい感染症の世界的流行(パンデミック)と立ち向かうというボードゲームである。

プレイヤー間で勝敗を争うのではなく、プレイヤー全員対ゲームシステム(ウイルス)という構図の、ボードゲームでは比較的めずらしい協力ゲームである。各プレイヤーはそれぞれ違う得意分野を持つ役割を担当するため、各自の能力を活かした協力が求められる。

ゲームの概要[編集]

ゲームは世界地図を模したボードと、縦型でふちが白い「プレイヤーカード」・横型でふちが黒い「感染カード」の2セットのカードを使う。

ボードには48の都市が表示されており、初期配置し終えるとそのうち9つの都市に感染者が発生した状態となる。そのうち3つの都市は感染者数がアウトブレイク(後述)寸前である。この最初の感染具合は毎ゲームごとに異なる。また、プレイヤーカードの山に入れるエピデミックカード(後述)の枚数で難易度を決めることができ、導入用・標準・英雄級とレベルを変えてプレイすることができる。

プレイヤーはそれぞれ異なる役職を担当し、アトランタ[1]にて手札を数枚持った状態でスタートとなる。ゲームは最近病気にかかった人からスタートし、時計回りに順に進めていく。各プレイヤーのターンは、アクションの実行→手札補充→感染の処理、の3ステップである。

アクションの実行
アクションは以下の中から任意の組み合わせで4アクションまで行動することができる。
  • 移動。隣の都市への移動の他、カードや調査基地を使った移動方法がある
  • 調査基地の設置
  • 感染者の治療(病原体コマの除去)
  • 治療薬(ワクチン)の発見
  • 知識の共有(手札カードの受け渡し)
役職
プレイヤーが担当している各役職ごとに、上記アクションに得意分野がある。
  • 通信指令員: 自分のターンに他のプレイヤーを移動させることができる。
  • 作戦エキスパート: 通常カードが必要な調査基地設置でカードを使わずに設置できる。
  • 衛生兵: 治療は通常1つずつ除去なのだが、同じ色を1アクションですべて除去できる。
  • 科学者: ワクチン発見について、通常はカードが5枚必要なのだが、4枚で作れる。
  • 研究員: 手札カードを渡す時、通常の「今いる都市のカードのみ」という制限がない。
手札補充
2枚補充する。手札の上限は7枚であり、手札補充や「知識の共有」アクションにより7枚を超えた場合は任意のカードを捨て7枚になるようにしなければならない。(スペシャルイベントカードの即時使用で7枚以下にできれば捨てなくても良い)
手札を補充する際にエピデミックカードを引いた場合は、以下のエピデミック処理を行なう。
  • 感染率を上昇させる。
  • 感染カードの山札の一番下をめくり、その都市に病原体コマを3つ置く。
  • 感染カードの捨て札をシャッフルし山札の上に乗せる。この時感染カード全体をシャッフルしリセットするわけではないので、以降これまですでに感染が進んでいる都市がさらに感染が進むようになる。
感染の処理
現在の感染率の数値分、感染カードの山札からカードをめくり、その都市に病原体コマを1つ置く。各都市に置ける病原体コマは3つまでであり、もしあふれた場合以下のようにアウトブレイク処理を行なう。
  • アウトブレイクマーカーを進める。
  • 隣接した全都市に1つずつ病原体コマを置く。なお、これによりアウトブレイクの連鎖が発生することがある。
スペシャルイベント
プレイヤーカードにはスペシャルイベントカードが何枚か入っており、「感染の処理をスキップできる」などプレイヤー側に有利なイベントを発生させることができる。このゲームではスペシャルイベントカードはいつでも使うことができ、自分のターン内だけではなく、自分のカードを他のプレイヤーのターンに利用したり、手札補充でエピデミックを引いた直後に使う、などが可能である。
根絶
治療薬が発見されたあと、その色の病原体コマが地球上からすべて消えた時、その病原体は根絶したことになる。以後、感染の処理にてその色の感染カードが出ても病原体コマを置かなくてよい。
勝利条件
4種類の病原体の治療薬を発見した時、即座にプレイヤー側の勝利となる。
敗北条件
以下のいずれかの時、即座にゲームオーバーとなる。
  • アウトブレイクが8カウント(どくろマーク部分)まで進んだ時
  • 病原体コマを置かなければならないのに、足りなくて置けない時
  • 手札補充の時プレイヤーカードの山札が足りない時

受賞歴[編集]

  • 2011年 ドイツ・メンサ賞
  • 2010年 Australian Games Association Game of the Year
  • 2009年 ゲームズ100選 ベストファミリーゲーム
  • 2009年 日本ボードゲーム大賞 2位
  • 2009年 ゴールデンギーク賞 ベストファミリーゲーム
  • 2009年 オリジンズ賞 (Origins Award) 年間最優秀ボードゲーム賞
  • 2009年 オーストラリアゲーム賞 ベスト国際ゲーム
  • 2009年 ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ノミネート
  • 2009年 ドイツゲーム賞 (Deutscher Spiel Preis) 3位
  • 2009年 Gouden Ludo(ベルギーのゲーム賞)優勝
  • 2009年 Prêmio JoTa (ブラジルのゲーム賞) ベスト協力ゲーム
  • 2008年 ミープルチョイス賞
  • 2008年 トリックトラック賞 銀賞

拡張セット[編集]

パンデミック拡張セット「絶体絶命」[編集]

英語版(Pandemic: On the Brink)は2009年に、日本語版は本体と同時に発売された。マット・リーコック (enとトム・レーマン (enの共同作品。プレイするにはパンデミック本体が必要である。以下のバリエーションのゲームが可能となる。

  • 猛毒株チャレンジ
  • 突然変異チャレンジ
  • バイオ・テロリストチャレンジ
  • 追加の役職
  • 追加のスペシャルイベント
  • 伝説級ゲーム
  • 5人プレイ

また、病原体コマをいれるためのペトリ皿が付属する。

注釈[編集]

  1. ^ アメリカ疾病予防管理センター(CDC)がある

外部リンク[編集]