パラナル天文台

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パラナル天文台
Paranal top.jpg
運営者 ヨーロッパ南天天文台
コード 309  (リンク)
所在地  チリの旗 チリ、セロパラナル
座標
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パラナル天文台(-てんもんだい、英語: Paranal Observatory)はチリのセロ パラナルに設置された天体観測所でヨーロッパ南天天文台によって運営されている。超大型望遠鏡VLT (Very Large Telescope) はパラナルで最大の望遠鏡である。4台の口径8.2mの望遠鏡によって構成される。4台の望遠鏡で観測した干渉させ、Very Large Telescope干渉計 (VLTI) として観測を行うこともできる。干渉計としての撮像能力を向上させるため、4台の1.8m補助望遠鏡が追加されている。

さらに、掃天観測に用いられる口径2.5m VLT掃天望遠鏡と口径 4m VISTAの建設が進んでいる。

概説[編集]

パラナル天文台が備える4基の巨大望遠鏡の一つイェプン(Yepun)望遠鏡による、レーザーガイドを使用した天の川銀河の中心部の観測。

ヨーロッパ南天天文台の主力サイトに当たる、国際共同天体観測施設。ラ・シヤ天文台でテスト運用が行われた後、当地に移設され観測を行っている望遠鏡もある(VLT掃天望遠鏡はラ・シヤサイトでテスト後、移設されてきたもの)。天体観測における障害の一つである、晴天率、シーイングや透明度は、ラ・シヤ天文台サイトよりも良好なため、1970年代より調査が始まり1980年代より建設が始まった。現在は、研究者の訪問施設や研究解析施設なども建設してある。

主な観測対象は、可視光領域から近赤外線領域までとなっている。建設中のVLT掃天望遠鏡及びVISTA掃天望遠鏡が完成すれば、これらによる広域観測とVLTによる精密観測を並行して行うことができる。

Very Large Telescope[編集]

超大型望遠鏡VLT (VLT) は4台の口径8.2 m望遠鏡によって構成されている。可視光から赤外線までの領域で観測する。口径1.8mの小型の望遠鏡が付随して干渉計を構成する。

VISTA 掃天望遠鏡[編集]

VISTA (Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy) は掃天観測を目的とした可視光から赤外線の領域で観測する口径4mの望遠鏡である。2008年から運用する予定である。広い視野を持ち、赤外線による掃天観測に成果が期待される。VISTAは英国の18の大学が連合して設置する。

VLT 掃天望遠鏡 (VST)[編集]

The VLT掃天望遠鏡 (VLT Survey Telescope) は口径2.5m 望遠鏡で広視野を得る事が出来、VLTを補佐する。

他の建物[編集]

レジデンシアの庭園

望遠鏡と同様に管理棟と整備棟がある。訪問者の宿泊施設も用意されている。他にジムや水泳プールや食堂、2つの庭もある。それらは望遠鏡よりも3km離れた高度が200m低い場所に設置されている。Residencia(レジデンシア)と呼ばれるこれらの施設群は、「特異なデザインと立地条件が悪役のアジトにぴったりである」[1]という理由により、映画『007 慰めの報酬』の撮影に使用された。

脚注[編集]

  1. ^ ESO Organisation Release 007/08

外部リンク[編集]