パナウェーブ研究所
| 千乃正法 |
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パナウェーブ研究所(パナウェーブけんきゅうじょ)は、千乃裕子を教祖及び代表とする千乃正法会という宗教組織の一部門で、新宗教団体の一つである。福井県に本部を置いている。
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上位組織の概要 [編集]
パナウェーブ研究所の上位組織である千乃正法会は、東京都渋谷区に本部を置いている。主神は「南の島の大王」、ミカエルであり、千乃裕子はミカエルの妃と位置づけられている。経典などは持たない。千乃正法会は千乃裕子と高橋佳子(GLA指導者)が対立した事によるGLA総合本部からの分派という指摘もあるが[1]、GLAは千乃裕子が在籍した事実はないと述べている。
パナウェーブ研究所の概要 [編集]
パナウェーブ研究所はその一部門として設立され、「スカラー電磁波は人体にとって有害である」と主張している。また、そのスカラー電磁波から身を守るために有効という白装束(長袖のコート型白衣・白マスク・白頭巾・白長靴)を身にまとっている。また、移動用の車両には、スカラー電磁波を防ぐ効果があるという渦巻き模様の図柄を貼り付けている。
その様子から、2003年の4月から5月にかけて活動がワイドショーなどで大きく取り扱われ、一時的に有名になった。また、研究所の名称に「パナ」を冠するため、パナソニックとの関連性を問われたことがあったが、同社およびその関連会社とは完全に無関係である。
思想的には反共主義であり、「共産主義者が『スカラー電磁波』で日本を襲う」とも主張している。一例として、電柱上の電線が巻かれた部分(敷設の際にあまらせてあるもの)を示し、そこでスカラー電磁波を発生させるという攻撃がなされているとし、教祖はその被害を受けているなどと述べている。
また、2003年に有名になる以前にも、日本共産党に対して何らかの文書を送りつけるなどの活動も行っていたとされる[要出典]。
1999年には、「電磁界等を考えるシンポジウム京都会議」に参加し、スカラー電磁波問題について持論を展開したこともある。彼らは、人工的に作られたスカラー電磁波が自然環境を汚染することで、自然環境が破壊され動植物の生存の危機となり人類の滅亡に至ると主張する。また大量の人工スカラー電磁波の放出により地球の公転や自転にも影響があり、地球崩壊をもたらすという。
2006年、千乃裕子代表は72歳にして死亡した。
2011年10月、福井新聞の取材によれば、研究所は以前とは打って変わって普通の民家のような佇まいになっており、中の者によると「パナウェーブ研究所はもう無い」という返事が返ってきており、自然消滅の状態のようである[2]。
パナウェーブ研究所とメディア [編集]
「週刊文春」2003年4月23日号は、多摩川に出現したアゴヒゲアザラシのタマちゃんを捕獲して自然に返すことを意図する「タマちゃんのことを想う会」と千乃正法会=パナウェーブ研究所について報道した[3]。4月25日、フジテレビ『夕刊の新週刊スーパーニュース』で「謎の白装束集団・タマちゃん移送計画」という4分42秒のニュースが流れる[4]。白装束の一団が移動するという現象はテレビ的にもたいへん見栄えのする映像だったということもあり、連日のようにその一団の移動の様子が報じられた[5]。これまではあまり知られていなかった団体であったためマスコミも状況を把握しておらず「白装束集団」「白ずくめ集団」と報道していた[4]。集団が福井県大野市九頭竜湖周辺や鳥取県国府町などに居座っている事や団体の過去の行動が報道されるにつれてテレビ報道が過熱化、5月1日に佐藤英彦警察庁長官が「彼らの装束や行動は異様だ。オウム真理教の初期に似ている。」と指摘した[6]。5月11日に集団は福井県五井太子町のパナウェーブ研究所に到着、5月14日に警視庁は電磁的公正証書原本不記実記載の疑いで団体施設・関連会社全国12ヶ所を捜索した[7]。6月になると物珍しさが薄れ、教団の危険性も少ないと判断されて報道は沈静化した。宗教学者石井研士は「振り返ってみると、報道は明らかに根拠のない過剰なもので、集中報道しなければならなかった理由は見当たらない」としてオウム事件当時のTV報道と対比している[8]。
ワイドショーに取り上げられ一躍有名になったのは、「惑星ニビル星が地球に落下してくる天変地異」の危険を訴え、福井県に向けて大移動を行ったためである(鳥取県を中心とする日本海側での移動も取り上げられた)。ただ、パナウェーブ研究所の関係者が「我々は反共団体だ」とコメントしたのを、誤って「環境団体」とテロップをつけて報道した事もあった。パナウェーブ研究所の大移動については、マスコミのみならず野次馬の興味本位の見物も見られ、2ちゃんねるにおいて見物のオフ会も開催された[要出典]。右翼団体が抗議におしかけるが、パナウェーブ研究所側の反共団体という説明に、むしろ納得して引下がるといった場面もあった。また、月光仮面の格好をしてプラカードを掲げた辻山清が抗議に詰め寄る一幕もあった。
結果として、研究所が主張していたような天変地異は起こらなかった。
脚注 [編集]
- ^ #日本霊能史講座447-448頁
- ^ 白装束団体パナウェーブ自然消滅か 千乃会長の死から5年 - 福井新聞 2011年10月26日
- ^ #バラエティ化する宗教156頁
- ^ a b #バラエティ化する宗教155頁
- ^ #バラエティ化する宗教167頁
- ^ #バラエティ化する宗教158頁
- ^ #バラエティ化する宗教160頁
- ^ #バラエティ化する宗教168頁
参考文献 [編集]
- パナウェーブとタマちゃんを考える会 『パナウェーブ―白装束の謎と論理』 アートブック本の森、2003年8月。ISBN 4774706493。
- 原田実 『と学会レポート 原田実の日本霊能史講座』 楽工社、2006年10月。ISBN 4-903063-05-4。
- 石井研士編 『バラエティ化する宗教』 青弓社、2010年10月。ISBN 978-4-7872-1045-6。
第8章「白装束集団に対する集中報道はなぜ起こったのか」
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
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