パクス・ロマーナ
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パクス・ロマーナ(ラテン語:Pax Romana (パークス・ローマーナ))とは、「ローマの平和」を意味し、ローマ帝国の支配領域(地中海世界)内における平和を指す語である。パクス(パークス)とはローマ神話に登場する平和と秩序の女神である。 18世紀のイギリスの学者エドワード・ギボンが『ローマ帝国衰亡史』のなかで五賢帝の時代を「人類史上もっとも幸福な時代」と評し「パークス・ロマーナ」というラテン語の造語で表現してから一般に広まった。
[編集] 時期
ギボンは五賢帝の時代をそう表したが、アウグストゥスが帝政(プリンキパトゥス)を確立したキリスト紀元前27年から、五賢帝時代の終わりであるキリスト紀元180年までを指すようになった。
[編集] 派生語
ギボンの造語は人口に膾炙し、彼に倣い後世の学者たちによって、「強大な一国の覇権による(相対的)平和」を「パクス-」と呼ぶようになった。以下はその例である。
- パクス・アッシリアカ - アッシリア帝国による平和
- パクス・アトミカ / パクス・ヌクレイ - 核兵器による平和(冷戦時の相対的平和のことを、米ソの核抑止力に着目して表した語)
- パクス・アメリカーナ - アメリカ合衆国(アメリカ帝国)による平和
- パクス・アングロアメリカーナ - 英米による平和(パクス・ブリタニカとパクス・アメリカーナの合成語で、両国ともアングロ・サクソン的価値観を持った国であることに着目した語)
- パクス・ルッソ - ロシア(ロシア帝国、ソビエト連邦)による平和
- パクス・エウロパエア - 第二次世界大戦後の、EUの形成で具体化されるヨーロッパ地域の平和
- パクス・オトマニカ - オスマン帝国による平和
- パクス・ゲルマニカ (Pax Germanica) - ドイツ(ドイツ国)による平和
- パクス・シニカ - 中国(中華帝国、中華人民共和国)による平和
- パクス・ジャポニカ - 日本(大日本帝国)による平和
- パクス・シュメリカ - メソポタミアのウル第三王朝による平和
- パクス・シリアナ (Pax Syriana) - シリアによるレバノンの安定
- パクス・トクガワーナ - 日本の江戸時代の徳川家による平和(歴史学者芳賀徹による呼称)
- パクス・ヒスパニカ (Pax Hispanica) - スペイン(スペイン帝国)による平和
- パクス・プラエトリアーナ (Pax Praetoriana) - 「プレトリアによる平和」の意味で、南アフリカ共和国の周辺国家に対する相対的安定性・優位性
- パクス・ブリタンニカ - イギリス(イギリス帝国)による平和
- パクス・モンゴリカ - モンゴル帝国による平和
[編集] 関連項目
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