パウル・クルッツェン

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パウル・ヨーゼフ・クルッツェン
人物情報
生誕 1933年12月3日(80歳)
オランダアムステルダム
学問
研究分野 化学, 物理学
主な受賞歴 ノーベル化学賞 (1995)
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ノーベル賞受賞者 ノーベル賞
受賞年:1995年
受賞部門:ノーベル化学賞
受賞理由:大気化学、特にオゾンホールに関する研究

パウル・ヨーゼフ・クルッツェン(Paul Jozef Crutzen, 1933年12月3日 – )はアムステルダム生まれのドイツ人大気化学学者で、ノーベル化学賞受賞者。

オゾンホールの研究でよく知られている。彼の研究の成果は Stratospheric and tropospheric chemistry, and their role in the biogeochemical cycles and climate にまとめられている。現在はドイツのマインツにあるマックス・プランク化学研究所カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所に籍を置いている。またジョージア工科大学ストックホルム大学(スウェーデン)の教授でもある。

受賞歴[編集]

これは一部のリストである。詳しい情報は外部リンクを参照。

アントロポセン[編集]

2000年のIGBPの会報41号で、パウルとユージーン・ストーマーは地質学生態学における人類の重要性を強調し、近年の地質学的な時代を表す言葉としてアントロポセン (Anthropocene) という造語を提案した(これは更新世の次の地質時代としての人類の時代、というような意味である)。この時代の始まりとして、彼らは外部リンクに示したような演説を行った。

地球温暖化[編集]

インデペンデント紙の科学部門編集長であるスティーブ・コナーは次のように書いている[1]

  • オゾンホールの研究の業績で1995年度ノーベル賞を受賞したパウル・クルッツェン博士は人為的な温室効果ガスを政治的に削減することは情けないことで、万一の必要が生じた場合に実行すべきであると語っている。
  • Climatic Change 誌の2006年8月号に掲載されたエッセイの中で、温室効果が暴走してしまった時のための「逃げ道」が必要であると主張した[2]
  • クルッツェン博士は、大気上層に硫黄を散布して太陽光を遮り、人工的に地球を冷却する気象制御を提案している。この地球工学的方法は論争の的になっているが、科学者の間で真剣に検討されている[3]
  • クルッツェン博士を中心とする研究グループがバイオ燃料として広く用いられている穀物から生成された燃料を分析したところ、こうしたバイオ燃料は一般の化石燃料に比べ2倍の亜酸化窒素 (N2O)を排出することを突き止めた。N2Oは二酸化炭素(CO2)の310倍の温室効果をもつことで知られ、カーボンニュートラルどころか温暖化を促進する可能性があると論じている[4][5]

参照[編集]

  1. ^ http://www.independent.co.uk/environment/scientist-publishes-escape-route-from-global-warming-409981.html Scientist publishes 'escape route' from global warming] "Independent" By Steve Connor, Science Editor, 31 July 2006
  2. ^ http://www.springerlink.com/content/t1vn75m458373h63/fulltext.pdf
  3. ^ http://news.independent.co.uk/environment/article1205975.ece
  4. ^ Biofuels could boost global warming, finds study "Chemistry World", 21 September 2007
  5. ^ http://www.atmos-chem-phys.net/8/389/2008/acp-8-389-2008.html

外部リンク[編集]