バーミンガム (軽巡洋艦・初代)

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艦歴
発注 1911年
起工 1912年6月
進水 1913年5月7日
就役 1914年2月
退役
その後 1931年2月にスクラップとして売却
除籍
性能諸元
排水量 5,440トン
全長 457 ft
全幅 50 ft
吃水 15.5 ft
機関 パーソンズ蒸気タービン、4軸推進、
ヤーロウ缶12基、22,000hp
最大速 25.5ノット (47 km/h)
乗員 433名
兵装 6インチ砲9門、
3インチ砲1門、
3ポンド砲4門、
機銃2基、
21インチ魚雷発射管2門

バーミンガム (HMS Birmingham) は、イギリス海軍軽巡洋艦タウン級軽巡洋艦の一隻。艦名はウェスト・ミッドランズ州バーミンガムに因む。

艦歴[編集]

「バーミンガム」は1912年6月にエルスウィックで起工し、1913年5月7日に進水、1914年1月に竣工した。就役後はグランド・フリートの第1軽巡洋戦隊に所属し、同年6月にキールを訪問した。

1914年8月9日に「バーミンガム」はフェア島の沖合で、濃霧の中機関故障のため浮上していたドイツ潜水艦「U15」を発見する。「バーミンガム」の乗員は修理のハンマー音を聞き、「U15」に砲撃を行ったものの命中しなかった。「U15」は潜航を始めたため「バーミンガム」は「U15」に体当たりを行い、「U15」の船体は二つに折れた。「U15」は敵の攻撃で沈んだ最初のUボートであった。「バーミンガム」はその年更に2隻のドイツ商船を撃沈し、8月28日にはヘルゴラント・バイト海戦に参加。1915年1月24日にはドッガー・バンク海戦に参加した。

1915年2月に「バーミンガム」は第2軽巡洋戦隊に配属され、6月9日にUボートへの攻撃をおこなったが成功しなかった。

ユトランド沖海戦での「バーミンガム」

その後1916年5月31日、6月1日のユトランド沖海戦に参加したが、その夜の戦いで損傷を受けた。

第一次世界大戦後、「バーミンガム」は1919年から1920年まで第6軽巡洋戦隊旗艦であった。その後1920年から1922年までノアへ派遣される。1923年11月に再就役し、「ローストフト」に代わって第6軽巡洋戦隊旗艦としてアフリカ艦隊に派遣される。「バーミンガム」は1931年に売却されるまで海外のステーションで任務に従事した。1931年3月12日にウェールズペンブルックシャーペンブルック・ドックに到着、解体された。

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