バーミンガム・パブ爆破事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

バーミンガム・パブ爆破事件(バーミンガム・パブばくはじけん)は、1974年11月21日にイギリスバーミンガムのパブで起きた爆破事件で負傷者、死者を合わせて180人以上に上った事件である。テロ防止法ができるきっかけになった。後にイギリス最大の冤罪事件と呼ばれた。現在、未解決。

概要[編集]

1974年11月21日にイギリスバーミンガム市内の2軒のパブで爆破事件が起こった。これにより、計21人が死亡、182人が重傷を負った。警察はIRA(アイルランド共和国軍)の犯行とみて捜査。そして、アイルランド人の容疑者6人を逮捕、起訴した。6人は容疑を否認、IRAも「6人は組織とは無関係」という声明を出すも、1975年8月の1審、ランカスター刑事法院は殺人罪で終身刑(イギリスにおける最高刑)を言い渡す。その後、1988年に控訴院が被告の控訴を棄却して有罪が確定した。

再審[編集]

判決後も獄中で6人は無実を叫び続けて、市民の間でも支援の輪が広がった。そして、1991年3月14日にロンドン控訴審が無罪判決。裁判の過程で警察の見込み捜査、調書のねつ造などが発覚したことにより、警察に対して非難が飛んだ。これほどの大規模殺人事件での冤罪はイギリスにおいてほとんどなく、イギリス最大の冤罪事件と呼ばれることになった。

事件の影響[編集]

この事件をきっかけに北アイルランド問題に関連したテロ行為を取り締まることを目的としたテロ防止法が時限立法として成立した。この法案は修正などが加えられながら、何度も延長されている。そのため、実質は恒久法となっている。

真相[編集]

6人が無罪になったことにより事件の真相を突き止めるべきだという世論が高まった。IRAの犯行という見方は強いが、被告が再審無罪になったときにはすでに事件から17年が経過していたこともあり、解決は困難を極めている。

参考文献[編集]

映像作品[編集]

  • テロリストを追え!/バーミンガム爆破事件の謎(1990年)

(原作)WHO BOMBED BIRMINGHAM?THE INVESTIGATION: INSIDE A TERRORIST BOMBING