電脳戦機バーチャロン

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バーチャロン から転送)

電脳戦機バーチャロン(でんのうせんきバーチャロン)は、セガの発売するコンピューターゲームのシリーズ。戦闘用の巨大ロボットバーチャロイド)を操って敵と対戦する対戦アクションゲームである。アーケード機での提供が主だが、家庭用ゲーム機版・パーソナルコンピュータ版も発売されている。

目次

[編集] 概要

プレイヤー対プレイヤーの対戦アクションゲームは『ストリートファイターII』シリーズ以来対戦型格闘ゲームが主流で、前進・後退・ジャンプのみという狭い自由度でしか移動できないものであった。しかし、バーチャロンシリーズの特徴は、プレイヤーは自機の後方の視点から3Dの戦闘フィールドをみて、前後左右空中と自由な機動を楽しめるようになっていることである。カトキハジメによるバーチャロイドのデザインや、高速で機動しながらの射撃戦・近接格闘戦なども特徴。

ロボットゲームの草分け的存在というわけではなく、以前にも『バトルテック』などのロボットゲームのタイトルや、『サイバースレッド』のように類似したインターフェースを持つFPS形式の対戦アクションゲームは存在した。しかし、これらのゲームは「ロボットの操作の体験」に重点が置かれ「対戦」はそれに付随するものでしかないか、もしくは逆にロボットゲーム独自の操作性やけれん味が重視されていなかった。このことにより操作は複雑でアクション性に乏しく、地味でマニアックな印象は拭えなかった。それ故『バーチャロン』以前のゲーム業界では「ロボットものは売れない」という評価が一般的であった。それにもかかわらず、毎年セガに入社してくる新人の中にロボットゲームの企画書を上げてくる者が多くおり、それでは売れないということを分からせる「あえて失敗させるためのプロジェクト」として『バーチャロン』の開発は始められた[1]。しかし、会社のこの想定に反して完成した作品は大ヒットし、その結果としてロボットゲームの代表的な作品と見なされることとなる。

『バーチャロン』は3D格闘ゲームとそれまでのロボットゲームをミックスしてよいとこ取りをしたような、つまり、操作系を対戦前提にシェイプアップしたことにより格闘ゲームにあるスピーディさと緊迫感を手にしたロボットゲームである。今でこそロボット対戦ゲームは一般的になったが、それはアーケード機セガサターン向け移植版などで好評を博した『バーチャロン』の功績によるものと言える。また、これまでの対戦型格闘ゲームとは全く異なる、よりアクションゲームに近いゲーム性が完成されていたという意味も含めて「対戦主体のアクションゲーム」のはしりとも位置付けられる存在である。

[編集] シリーズ構成

『バーチャロン』シリーズは、大きく分けると4作品[2]だが、さらに移植作品やマイナーチェンジなども多数存在するため、シリーズにおける統一的なバージョンであるM.S.B.S.Verが設定されている。

[編集] 電脳戦機バーチャロン

電脳戦機バーチャロン
ジャンル 3D対戦アクションシューティング
対応機種 アーケード(MODEL2)
セガサターン
Windows
PlayStation2
開発元 AM3研
発売元 セガ
人数 2人(対戦)
デバイス ツインスティック
  

シリーズ第1作。バーチャロイドと呼ばれる8種のロボットが登場する。操縦桿2本という斬新な操作インターフェースを採用した。バーチャロイドはこの操縦桿の操作に応じてダッシュやジャンプ、攻撃などを行う。次作以降と区別する場合、背景設定の「オペレーション・ムーンゲート」に因んだ『O.M.G.』もしくはドットのない『OMG』、単に『初代』とも呼ばれる。

  • M.S.B.S.Ver.3.3b - 初期バージョン。攻撃を受けた時の無敵状態がしゃがみ攻撃を続けることにより永久に持続した。視点切り替えに上視点、横視点などもある。少数ながら存在。
  • M.S.B.S.Ver.3.3c - 上記3.3bのバグを改修したバージョン。
  • M.S.B.S.Ver.3.3s - セガサターン移植作。スタンドアローン版とX-BAND対応版がある。ダッシュ攻撃時の振り向きウエイトが少ない等ゲームバランスがアーケードと大幅に異なる。
  • M.S.B.S.Ver.3.3w - Windows移植作。MMX専用版とPC-3Dエンジン2(PowerVR)専用版がある。当時隠し要素として入れられていた60フレーム/秒表示などが現在では実用的な速度に達しアーケードと遜色ないゲーム環境になった。通信対戦やユーザー主催のインターネット大会などがいまだに行われている。
  • M.S.B.S.Ver.3.3p - プレイステーション2の移植作(セガエイジス2500シリーズVol.31にて2007年10月25日発売)。

[編集] 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム

電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66
ジャンル 3D対戦アクションシューティング
対応機種 アーケード(MODEL3) ver5.2 5.4
アーケード(NAOMI) ver5.66
ドリームキャスト ver5.45
Xbox 360(Xbox Live Arcade) ver5.66
開発元 AM3研/ヒットメーカー(AC,DC)
第二AM研究開発部・監修:第三AM研究開発部(XBLA)
発売元 セガ
人数 2人(対戦)
デバイス ツインスティック、ビジュアルメモリ(DC)
ツインスティック(6月5日時点)(Xbox360)
  

1対1を追求したシリーズ2作目、通称『オラタン』または『OT』。バーチャロイドの種類も増え、機体毎の防御力の差の表現に「V-アーマー」が導入された。動作パターンも大幅に追加され「クイックステップ」「バーティカルターン」「空中ダッシュ」「スライディング(しゃがみダッシュ)攻撃」「ダッシュ近接」などの操作が可能となり、攻撃も左右ターボボタンの使い分けにより多彩なものとなった。またシステム基板の性能向上により、エフェクトもシンプルだった『O.M.G.』に比べ派手なものになった。XBLA版は当初出す予定がなかったが、通称「暴走プログラマ」が一人で密かに作っていたことが発覚したため、リリースすることとなった。

  • M.S.B.S.Ver.5.2 - 初期型。
  • M.S.B.S.Ver.5.4 - ゲームバランスを調節した改良型。バーチャロイド背中のV.コンバータが、セガサターン風からドリームキャスト風に変更された。
  • M.S.B.S.Ver.5.45 - ドリームキャスト移植作。O.M.G.のステージの追加(トレーニングやWATCH、ネットワーク対戦のみ選択可能)や機体のカラーエディットとエンブレム、ネットワーク対戦機能、インスタントメッセージ機能も追加されている。
  • M.S.B.S.Ver.5.66 - 通称ミレニアムエディション。シュタインボック、10/80 SP、アファームド・ザ・コマンダーの3機とステージが追加され、ビジュアルメモリによってVer.5.45でエディットしたオリジナルカラーのバーチャロイドやインスタントメッセージを使用できるようになったが、追加された3機に関してはドリームキャスト版では対応出来ない為、雑誌の付録ソフトでエディットに対応出来る様にもなっていた。 筐体に使用する基板がNAOMI基板になった事で、前Ver.と比べてグラフィックとBGMが若干違っている。ゲームバランスも更に調整されている。
  • M.S.B.S.Ver.5.66(XBLA版) - Ver.5.66をベースに、Xbox Liveによる通信対戦機能、ハイデフ(720p)画面対応表示、全機種対応のカラーエディット機能を追加。機体背部のV.コンバータの形状はドリームキャストのままである。BGMの音源はアーケード(5.66=NAOMI)ではなく前Ver.(5.45以前=MODEL3)を使用している。5.45に登場した試作型テムジンと試作型ライデンも使用可能。ユーザーの検証でAC版5.66とゲームバランスに差異があることがわかっている。方向パッドの「歩き旋回」が出来ないとの苦情が寄せられていたが、アップデートを行った後「歩き旋回」が可能となった。
  • バーチャロン・スペシャル-ジョイポリスに設置されたシミュレータ型筐体。ゲーム内のバーチャロイドの動きに合わせて筐体が振動する。M.S.B.S.Ver.5.2を元に作成された。

[編集] 電脳戦機バーチャロン フォース

電脳戦機バーチャロン フォース
ジャンル 3D対戦アクションシューティング
対応機種 アーケード(HIKARU)
開発元 ヒットメーカー
発売元 セガ
人数 1人~4人(対戦)
  

通称『フォース』または『VO4』。ロゴマークはアラビア数字の「4」であるが、これは4人対戦の意味の「4」であり、実際のシリーズは3作目である(ただし、オラトリオ・タングラムをVer5.2/5.4系とVer5.66で分け、フォースを4作目とする見方もできる)。前述の通り1対1の対戦だった前作とうってかわり、2対2の最大4人対戦となる。当時の対戦ゲームとしては珍しい、磁気カードによる継続プレイシステムを採用している。このカードには名前、使用中の機体、戦績、ゲーム状況、オプションの記録が行え、カードの発行と内容確認は別の「VO4ターミナル」と呼ばれる筐体で行う。このカードを作らないと大半の機体が使えない[3]

使用基板が高価なSEGAHIKARUで、大型筐体のみ出荷され、1P&2P、3P&4P、ターミナル[4]が必要であったため、設置スペース及びコストの関係上導入した店舗が少なかった一方で、2009年現在も一部の店舗で稼動している。

  • M.S.B.S. Ver. 7.5 - 初期型。
  • M.S.B.S. Ver. 7.6 - 747テムジンの追加、707テムジンが基幹機種から外される。
  • M.S.B.S. Ver. 7.7 - アファームドT、景清、ガラヤカ、10/80adv追加。

[編集] 電脳戦機バーチャロン マーズ

電脳戦機バーチャロン マーズ
ジャンル 3Dロボットアクション
対応機種 プレイステーション2
開発元 ヒットメーカー
発売元 セガ
人数 1人~2人(対戦)
メディア DVD-ROM1枚組
発売日 2003年5月29日
2004年2月26日(PS2 Best)
価格 6,800円
2,800円(PS2 Best)
対象年齢 CERO全年齢
デバイス DUAL SHOCK 2
  

家庭用向け専用にプレイステーション2で発売されたシリーズ最新作、通称『マーズ』もしくは『MARZ』。フォースのレギュレーションをベースにして、ミッションクリア型のアクションゲームに仕立て上げている。

戦闘はほぼフォースと同じであるが、ストーリーモードでは敵2-3機を同時に相手にしたり、軍事施設や輸送トレーラーを破壊するミッションなどもある。ステージについても迷路ステージや地雷ステージもあったりと、家庭用機ならではの要素が追加されている。回復アイテムや一定時間能力が上がるアイテムが追加されており、アクション性が重視される。また従来はムック・雑誌等の資料でしか知ることができなかった背景設定が、ゲームの随所でおおまかに語られている。

通常の対戦モードも備わっており、2人で対戦することも可能ではあるが、4人プレイには対応していない。

『バーチャロン』を知って間もない人や、設置数の少なかった『フォース』を満足にプレイしていない旧来のファンなどが対象となっている。

  • M.S.B.S.Ver.8.5

[編集] システム

[編集] 操作方法

『バーチャロン』シリーズは基本的に、攻撃ボタンとダッシュボタン(『オラトリオ・タングラム』以降はターボボタンという呼称)のついた操縦桿が一対(ツインスティック)による操作となっている。なお、セガサターンドリームキャストおよびWindowsにも専用のツインスティック・コントローラが用意されている。プレイステーション2(『O.M.G.』『マーズ』)、Xbox360(『オラトリオ・タングラム』)では専用ツインスティックが用意されておらず[5]、コントローラーでの操作になるため操作が異なるが、方向キー又は左アナログを左スティック(ターボ:L1、左攻撃:L2)、十字に並んだ4つのボタン又は右アナログを右スティック(ターボ:R1、右攻撃:R2)に見立てるモードが用意されており、これを利用して他機種用ツインスティックを改造したものを接続したプレイヤーもいる[6]

[編集] 移動

  • 2本の操縦桿のどちらか一方或いは両方を同じ方向へ倒すことで前後左右への移動ができ、後者の方が移動速度が速い。操縦桿は8方向にしか動かないが、左右の操縦桿の倒す方向をずらすことによって16方向への移動が可能となる。
  • 移動しながらダッシュボタン(ターボボタン)を押すことで高速移動(ダッシュ)となる。
  • 『オラトリオ・タングラム』以降ではダッシュ中に一度操縦桿をニュートラルに戻し、直前の進行方向に向かって左右90度の範囲内で異なる方向へレバーを倒すと方向転換が可能となる(バーティカルターン)。
  • 2本の操縦桿を前後互い違いに倒すと旋回、左右外側に開くとジャンプ、ジャンプ中に左右内側に倒す(後述する接近攻撃モードのガード入力に相当する)とジャンプキャンセル(急降下)となる。通常はジャンプすると同時に敵の方向に向き直るため、ジャンプ直後にキャンセルすると簡単に敵を索敵することができる。
  • 『オラトリオ・タングラム』ではさらにジャンプ中に左右外側に開くと2段目のジャンプが発生する。ターボボタンを押して旋回するとすばやく旋回する(ターボ旋回)。
  • ダッシュ中は動きの自由度が少なく隙ができるが、ダッシュ攻撃を行っていなければ急停止(ダッシュキャンセル)ができる。ダッシュ中に攻撃をしてしまうとキャンセルはできなくなり、大きな隙ができることになる。また、キャンセルした後やダッシュ攻撃後に機体が停止するまでに惰性で動いてしまうことを「滑り」といい、この距離が長いと隙が大きい。なお、ダッシュキャンセルの方法は『O.M.G.』では「進行方向と反対側にレバーを倒し、それと同時にダッシュボタンを押す(反対側にダッシュするイメージ)」という方法であったが、『オラトリオ・タングラム』以降は再度ターボボタンを押すことでダッシュ移動が解除される。
  • ジャンプ中も同様に、ジャンプ中に攻撃をしてしまうと急降下はできなくなる。これも隙が大きい。

[編集] 通常攻撃

  • 右操縦桿の攻撃ボタンを使う右手攻撃(Right Weapon/RW)、左操縦桿の攻撃ボタンを使う左手攻撃(Left Weapon/LW)、両方の攻撃ボタンを使う両手攻撃(Center Weapon/CW)がある。
  • 敵を視界内に捉えていると自動的にロックオンする。ロックオンした状態であれば攻撃は自動的に敵を追尾する(ロックオンの有無に関わらず無誘導の武器もある)。
  • バーチャロイドの状態(「立ち/通常移動」「しゃがみ中」「ジャンプ中」「ダッシュ移動中(前・後・左右)」)によって武器の特性や攻撃のパターンが変化する。
  • しゃがみ中は停止状態だけでなく、歩き直後にしゃがみ動作を入れる事で、若干滑りながら発射出来る。通称スライドショット。
  • 『オラトリオ・タングラム』以降、「地上ダッシュ(斜め前方・斜め後方が加わり5種類に)「空中ダッシュ中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右)」「しゃがみダッシュ移動中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右、通称スライディングショット)」の状態が加わったため、武器も多彩になった。
  • なお、ダッシュ移動中攻撃は自動的に相手の方向を向きながら攻撃を行う。
  • 『オラトリオ・タングラム』以降、「立ち」「しゃがみ」「ジャンプ中」でターボボタンを押しながら攻撃するとターボ攻撃となる。さらに『オラトリオ・タングラム』では左右のターボボタンで右ターボ攻撃と左ターボ攻撃に別れている。機体によっては両ターボ同時押しや、特定動作中にスタートボタンというパターンもある。『フォース』以降は再び左右ターボの区別がなくなった(特殊攻撃にのみ両ターボ動作がある)。
  • 実際にどのような攻撃が繰り出されるかは各バーチャロイドによって異なる。

[編集] 近接格闘

  • 敵が至近距離にいるとき、ロックオンサイトが二重になってダブルロックオンとなる。この状態で攻撃ボタンを押すことで格闘戦を仕掛けることができる。一部作品では「相手が近接可能範囲に居る(ダブルロックオン範囲と近接可能範囲はイコールではない)」事が近接攻撃が出るトリガーとなっていたため、機体によってはロックオンせずに近接攻撃が出ることもある。
  • 『O.M.G.』では遠距離攻撃のモーションが近接と共用になっている武器が存在し、遠距離攻撃ながら近接と同じ攻撃判定が存在していたため、これを利用したしゃがみ近接や遠距離近接キャンセルダッシュが可能であった。
  • 近接格闘戦でも左手攻撃・右手攻撃・両手攻撃で別れている。『オラトリオ・タングラム』以降は通常攻撃と同様、ターボボタン入力を加えることでターボ近接攻撃が出せる(『オラトリオ・タングラム』は右ターボボタンのみ対応。左ターボボタンでは通常ロックオン時と同じ左ターボ攻撃となる)。
  • 『O.M.G.』および『フォース』以降では、一部のトリガーが近接武器にアサインされていない機体が存在する。当然のことながら、たとえ近接間合いであっても近接武器にアサインされていないトリガーを使用した場合は射撃攻撃が発生する。
  • 『オラトリオ・タングラム』では、しゃがみ攻撃動作を行うことによりガード不能のしゃがみ近接攻撃が可能である。これも右手・左手・両手の区別がある。
  • 『O.M.G.』及び『フォース』以降では、ダブルロックオン状態で、レバーを横に入れてトリガーを入力することにより、相手の側面に回り込みながら近接攻撃を行う回り込み近接を出すことができる(OMGとフォースでは仕様はかなり異なり、OMGの回り込み近接は場合によって1回転以上回り込む事もあった)。
  • また『オラトリオ・タングラム』では、ダブルロックオン状態でターボボタンを押してからレバー入力をすることによって、相手を正面に捉えつつ側面や後方に回り込むクイックステップが可能であり、更にトリガー入力を加えることによりクイックステップ近接を出すことができる。
  • 他に、『オラトリオ・タングラム』以降では、ダブルロックオン状態で「ジャンプ+トリガー」でジャンプ近接、ダウンした相手をダブルロックオンした状態でトリガー入力することにより近接ダウン攻撃、『フォース』以降では、ダブルロックオン状態で「レバーを後ろに入れてトリガー」でアッパー近接を出すことができる。
  • 至近距離で両方のレバーを内側に倒すと相手の近接攻撃をガードできる。ガードが可能になる距離の定義は作品によって異なり、『O.M.G.』及び『オラトリオ・タングラム』では概ね自機がダブルロックオンすることができる距離[7]、『フォース』以降では相手から見て自機をダブルロックオンすることができる距離にあればガードが可能となる。
  • ダブルロックオンになる距離は各バーチャロイドによって異なる。一般的に、近接格闘能力の低いバーチャロイドはこの距離が短く(=ある程度密着してからでないと攻撃できない)、高いバーチャロイドはこの距離が長い(=少し離れていても近接攻撃が出せる)。
  • さらに『オラトリオ・タングラム』以降では、前or斜め前ダッシュ中にレバー後に入れながらトリガーを引くことによって、ダッシュ近接を出すことが出来る。なお、『オラトリオ・タングラム』ではサイファー、『フォース』以降ではテムジン系列の一部・マイザー・フェイ-イェン系列のみ空中ダッシュ近接を出すことが出来る。

[編集] 勝利と敗北

お互いに攻撃しあい、先にヒットポイントをすべて失った方が敗北となる。また、制限時間内に決着がつかなかった場合は、残りヒットポイントの多い方の勝利となる。これを3セット行い、2本先取した側の勝ち抜きとなる。ドローの場合も極稀にある。なお、制限時間の有無や長さ、対戦本数は内部設定により変更可能。特に時間無制限1本勝負は『デスマッチ』とも呼ばれる。

『フォース』及び『マーズ』における対戦モードのレギュレーションでは、隊長機のヒットポイントが先になくなったチームが敗北となる。また、制限時間内に決着がつかなかった場合は、残りヒットポイントの合計が多い方の勝利となる。

例外として、スペシネフ系列の機体がデスモードを発動した場合は、効果時間内に相手を倒せなければ強制的に敗北となる(「倒せなければ」は「撃破」が条件となる。従って、デスモード発動後に時間切れになった場合、たとえHPが相手を上回っていても敗北となる)。

一人用のアクションゲーム仕立てとなっている『マーズ』のストーリーモードでは、プレイヤー機のヒットポイントが失われるか、制限時間内に決着がつかなかった場合にゲームオーバーとなる。勝利条件はミッションの内容によって異なり(敵を全機撃破する、特定の目標を撃破する、味方を防衛するなど)、提示された条件を達成できなかった場合にもゲームオーバーとなる。

[編集] ストーリー

ゲームの舞台は巨大企業群が行政レベルまで運行するようになっている架空の未来世界であり、暦は電脳暦(Virtual Century:V.C.[8])と呼ばれるものになっている。

この時代、社会活動の全てが商業ベースで運行されるようになった事、そして人類共通の認識としての自分たちの限界──限りある地球圏でひしめき合うように生きていかざるをえないという事実は、紆余曲折の末お互いを潰しあう従来型の戦争を放棄させ、その役割の大部分を情報戦争へと推移させていった。しかし物理的戦争、闘争という形への欲求・需要を放棄するには至らず、代替として共存的闘争を旨とする「見世物」「戦争ゴッコ」たる限定戦争という概念が提出され、社会に組み込まれていった。

本作品の設定・ストーリーはこの限定戦争に投入されることとなった巨大人型戦闘兵器「バーチャロイド(Virtuaroid)」と、バーチャロイドをもたらしたオーバーテクノロジー及びその周辺を中心に展開されていく。

[編集] O.M.G.

月で発見された遺跡(ムーンゲート)から得られた技術(V.コンバータ)によって画期的な人型ロボット兵器「バーチャロイド(VR)」が開発され、極秘裏に販売準備が進められ、ビデオゲーム「バーチャロン」を通してパイロットのスカウトが行われていた。そのなかで、月の遺跡が暴走を開始した。この脅威を排除するため、バーチャロイドを大量に投入し月遺跡破壊作戦が行われた。「オペレーション・ムーンゲート」と名づけられたこの作戦を描いたのが第1作である。ある事情でO.M.G.に参戦可能なのは作品世界内のビデオゲーム「バーチャロン」用の機体に限定されており、軍事作戦のためにビデオゲームをプレイしなくてはならないという笑うに笑えない事態となっている。前半のステージはシミュレーションによる適性検査であり、クリアすると遠隔操作用バーチャロイドが割り当てられ後半の実戦に入る。適性検査クリアに時間が掛かると、実戦の前にシミュレーターのバグでヤガランデと闘う事になる。

O.M.G.発動以前に稼働していたバーチャロンで優秀な成績を収めたプレイヤーはパイロットとして密かにスカウトされているという。

[編集] オラトリオ・タングラム

オペレーション・ムーンゲートによって月遺跡の暴走の危機は免れた。しかし実際には、月遺跡の破壊作戦も仕組まれたものであった。この陰謀が発覚したことから、バーチャロイドを開発していた企業国家DN社は崩壊した。それに伴い、傘下にあった9つのプラントは独断による行動を開始する。最終的にはDNAを擁する第8プラントフレッシュ・リフォーを中心とした陣営とRNAを擁する第4プラントTSCドランメンを中心とした陣営に分裂した状態で事態は膠着することになる。そしてV.C.a4年、この両陣営の間で大規模な限定戦争が企画、実行された。その大戦役「オラトリオ・タングラム」を描いたのが第2作「オラトリオ・タングラム」である。なお、勝利者へは時空因果律制御機構タングラムの所有権が与えられることになっているが当のタングラムは電脳虚数空間の中で行方不明となっている。この戦役の真相は「マーズ」のゲーム中、プラモデル商品の説明書、一部の書籍において明かされている。

[編集] フォース

オラトリオ・タングラム開幕より4年後のV.C.a8年、火星圏と木星圏でV.コンバータの原料となるV.クリスタル(各々マーズ・クリスタル、ジュピター・クリスタルと呼ばれる)が発見された。これらの所有権を巡り火星圏と木星圏で大規模な限定戦争が企画、実行された。後に、「木星継承戦争」と呼ばれるこの戦争を描いたのが、第3作「フォース」である。なお、プレイヤーが所属する「打撃艦隊フォース」はジュピター・クリスタルからリバース・コンバートしてくる戦闘結晶体「アジム」と「ゲラン」を水際で撃破、実世界への侵入を阻止するというアンベルIVの目的のもとで結成されている。

[編集] マーズ

木星継承戦争の開幕後、混乱を極める火星戦線は限定戦争としての管理ができなくなり、さらなる混乱への一途をたどり始めた。それらの混乱を意図的に引き起こし何らかの企てをする謎の組織「ダイモン」の存在が確認された。タングラム消失にまつわる一連の事件も全て、彼らダイモンが引き起こしたと言われるが真相は定かでない。フレッシュ・リフォー盟主の座を引退したリリン・プラジナーは、ダイモンを討伐すべく特務機関「MARZ」を設立した。MARZとダイモンの戦い、それに関わる様々な機関や人物との交錯を描いたのが、第4作「マーズ」である。

[編集] バーチャロイド

詳細は「バーチャロイドの一覧」を参照

ゲーム中、プレイヤーが操作することになる巨大人型兵器。略称VR。正確には、戦闘バーチャロイドという。また、O.M.G.で活躍するVRを基準として第1世代、第2世代、第3世代がある。限定戦争で用いられるVRは商品兵器であり、扱いとしては機材に近い、あるいは機材そのものである。

第1世代VR
『O.M.G.』で活躍するVR群、および『オラトリオ・タングラム』『フォース』『マーズ』に登場している10/80系列のことを指す。
第2世代VR
『オラトリオ・タングラム』で活躍するVR群。V-アーマーと呼ばれる障壁を装備しており、第1世代VRに比べて圧倒的な性能を有する。地球圏での活動に特化しているため、マーズ・クリスタルの影響下にある火星圏では機能不全に陥る。地球圏でもV.クリスタルの影響による機能不全が発生した後は、第3世代VRへ主力の座を譲る(『フォース』でのテムジン707系列は第2世代VRに該当するが、前述の設定によりV-アーマーは動作していない)。
第3世代VR
『フォース』『マーズ』で活躍するVR群。V.クリスタルの影響による機能不全に対応したV.コンバータを搭載する。『フォース』では火星圏・木星圏で使用されていたが、『マーズ』では地球圏でもV.クリスタルを用いた実験の影響により、第2世代VRの機能不全が発生したため使用されるようになった。

[編集] 用語

DN社 
地球圏最大の企業国家(O.M.G.以前)。月面上で古代文明の遺跡であるムーンゲートを発見し、この遺跡由来のオーバーテクノロジーを利用するため各プラントを設立した。O.M.G.後、その影響を受け崩壊する。
DNA 
最も代表的なVR運用組織。元々はDN社所属の軍事組織(Corporate Army)であり、初めてVRが配備された組織。DN社瓦解後、その資産を吸収し受け継いだフレッシュ・リフォーがVRを不良在庫とみなしたため、それを大量に保有するDNAは放逐され、独立法人(要は傭兵部隊)となる。RNAの出現により皮肉にもそのフレッシュ・リフォーによってテコ入れを受け、大きく息を吹き返す。その組織の大きさゆえに人員の質には大きなばらつきがあり、単騎で戦況を左右するスーパーエースから事なかれサラリー傭兵までピンきりである。主なスポンサーはフレッシュ・リフォー。
S.H.B.V.D. 
ずさんな開発計画により僅か26機しか生産できなかった第1世代型ライデンを、高級ブランド化することで存在を正当化すべくDNA内に設立された「特殊重戦闘VR大隊(Special Heavy Battle Virtuaroid Divide)」が母体の限定戦争代行業者。O.M.G.によるDN社ならびにDNAの混乱の果てに放逐、独立を余儀なくされる。エース級のパイロットが集められ、伝統的にライデンタイプのVRを使用する。彼らが所有する第2世代以降のライデンは一般部隊のものより高品質なものとなっているほか、規律の厳しさや意識の高さからエリート部隊として有名である。「マーズ」に登場するギルやレドンもS.H.B.V.Dの所属である。
RNA 
O.M.G.以降突如出現し、今やDNAと並ぶ代表的な、しかし未だ謎多きVR運営組織。それまで唯一のVR運用組織であったDNAの対抗勢力となり、戦争商品として問題視されていたVRの市場価値を爆発的に高める結果をもたらした。DNAに比べ組織規模としては小さいが、出現当初より非常に優れたVR運用システムを持っており、また所属員のモチベーションも総じて高いためその戦闘能力には高い定評がある。主なスポンサーはTSCドランメン。
0プラント 
DN社により最初に設立され、当初はオーバーテクノロジーの研究を一手に手がけており、優秀な人材を抱え、莫大な研究費が費やされていたが、C.I.S.突入実験の失敗、第1世代型ライデンの開発失敗、オリジナル フェイ-イェンの逃亡などの事件が原因となり解体された。オーバーテクノロジーの利用・研究は第1~第9の各プラントに引き継がれる。
ダンシングアンダー (1st PLANT DU-01 Dancing Under)
第1プラントとして設立され、O.M.G.後ムーンゲートの管理を行っていたが、V.クリスタル質の強奪を意図したマシュー艦隊(サッチェルマウス)に一時占領されてしまった経歴がある(V.クリスタル質はその際に大量に持ち去られている)。業務の重要性からTSCドランメンは自陣営に加わるよう熱烈に勧誘している模様。
トランスヴァール (2nd PLANT TV-02 Transvaal)
第2プラントとして設立され、第1世代型アファームドの開発を行う。O.M.G.後は第2世代型アファームドおよびドルドレイを開発し、秘密裏にRNAに提供した。火星戦線が激化した後は、RNAを介した国際戦争公司の依頼により第3世代型アファームドの開発を行う。ちなみにサッチェルマウスとはVR開発面で犬猿の仲。
ムーニーバレー / アダックス (3rd PLANT MV-03 Moony-Valley/Adax)
第3プラントとして設立され、ドルカスを開発する。オラトリオ・タングラムでのVOK系列の成功により地球圏最大のVR生産プラントとなった。V.C.a6年、火星に新たなプラントを設立し、自らの名称をアダックスへと改名する。限定戦争に最も熱心なプラントであり、開発・生産・販売・新規市場の開拓などを積極的に行っている。しかし、10/80のライセンス生産を強要される、第2世代型MBVの開発を実績の無いリファレンスポイントに奪われるなど陣営の宗主プラント「フレッシュリフォー」に数々の嫌がらせを受けている。火星戦線ではいち早く第3世代型VR「VOX系列」を投入し優位に立つ。また、第3世代型ライデン系列の開発も行ったが、これはデッドリーダッドリーの生産ラインを引き継ぐ形で第2世代型ライデンを生産した実績を買われての事である。
TSCドランメン (4th PLANT TSC-04 TSC Drammen)
第4プラントとして設立された。本拠地は南米にあり、支配区域にある禁制領域「シバルバー」内にはアース・クリスタルが存在する。アース・クリスタル質を産出できるため、非常に重要なプラントである。第2世代型VR「エンジェラン」を開発するも、同機のオリジナルVR『アイス・ドール』がフレッシュリフォーに略奪されて以降、RNAへの支援を積極的に行うようになり反フレッシュリフォー陣営の中心となる。なお、この事件は「エンジェランの略奪」と呼ばれており、オラトリオ・タングラムの切欠となった事件の一つである。
デッドリーダッドリー (5th PLANT DD-05 Deadley-Dudley)
第5プラントとして設立された。第1世代型ライデンの開発者が移籍しており、彼らにより第2世代型ライデンの開発が行われた。しかし功をあせったのか、DNAと優先供給契約を結びながらRNAにも第2世代型ライデンを供給したことが問題視され、閉鎖の憂き目に遭うこととなった。プラント自体は(特異点に近いと言う理由から)後に戦場として供給されることとなる。V.C.a8年時点では焦土となっている様である。
サッチェルマウス (6th PLANT SM-06 Satchel Mouth)
第6プラントとして設立された。O.M.G.後、マシュー大佐率いるマシュー艦隊およびアイザーマン博士によるクーデターにより「略奪艦隊」として独立。独自に開発したVR「サイファー」を駆り猛威を振るうも、彼らの活動に業を煮やしたフレッシュリフォーの仕掛けた情報戦争によって孤立無援の状況に追い込まれた。だがサイファーの優先提供を条件にRNAに対して支援を依頼、それによって契約を取り付け消滅を免れた。後にRNAの依頼で第2世代型スペシネフを開発し、これをRNAに優先提供している。火星戦線に進出後はマイザー系列、第3世代型スペシネフ系列、影清系列の開発を手がけている。
リファレンスポイント (7th PLANT RP-07 Reference Point) 
第7プラントとして設立されるが設立にはフレッシュリフォーが大きく関わっており、同プラントの直轄プラントである。フレッシュリフォーより第2世代型MBVの開発を請け負うが、それは便宜を計った結果である。本来は宇宙港として地球圏における交易の要としての役割を担っていたため、VR開発能力は無いに等しい。開発は難航するも請け負わせたフレッシュリフォーからの技術供与や開発に携わった技師らの努力によってなんとか完成まで漕ぎ着く。「第2世代型テムジン」と名付けられたそれは初陣となる「クレプスキュールの会戦」で歴史的大勝利を収める。
フレッシュリフォー (8th PLANT FR-08 Fresh Refoe) 
第8プラントとして南極に設立された。DN社崩壊後、当時の盟主『トリストラム・リフォー』の手腕によって他のプラントを含むDN社傘下の各企業を統括してみせ、地球圏最大の企業国家として君臨する。O.M.G.以後のRNA出現当初、特に盟主として「リリン・プラジナー」が担ぎ上げられた当初はバーチャロイドの開発・販売に冷淡であったが、RNAを実質的な脅威として認知して以降は態度を一変しバーチャロイドの開発を全面的に解禁する。自社所有の海中プラントにて第2世代型バルシリーズを開発するばかりかムーニーバレーにVOK系列を、リファレンスポイントには第2世代型テムジンの開発を発注している。火星戦線では第2世代型テムジンの性能を過信し遅れを取ったものの、第3世代型のバル系列及びテムジン系列の開発により巻き返しを図る。
第9プラント (9th PLANT final reactor TANGRAM) 
フレッシュリフォー直轄のプラントであり、後に同プラントの盟主となる「リリン・プラジナー」を開発主任としてタングラムの開発を目的として設立された。だがその業務内容は外部には極秘とされ、オラトリオ・タングラム開闢前のアンベルⅣとの公式会見で初めてその存在が明らかにされた。
ムーンゲート 
月面上に存在する人類以前の知的生命体を起源とする遺跡。この遺跡の最深部にムーン・クリスタルが存在する。その影響から、近傍の区域はシャドウ出現率が高い。
C.I.S. 
電脳虚数空間の略称。V.クリスタルを入り口として特異空間であり、さらに深奥に別の次元があると考えられている。アジムとゲランはこの空間から発生していると考えられている。
M.S.B.S. 
「Mind Shift-Battle System」の略称であり、戦闘バーチャロイドの戦闘用OS。元々XMUプロジェクトと呼ばれる人型戦闘兵器開発計画において、人の精神と機械(兵器)の制御系を直結させて制御するためのオペレーション用ソフトウェアとしてに作られた。人の精神に戦闘時の興奮状態を強要させる機能があり、長時間の利用は人の精神にかなりの負担になる。またリバース・コンバートに必要なマインドフォーマット用ソフトウェアでもあり、人類がリバース・コンバートで作り出す建造物が戦闘バーチャロイドにほぼ限定される理由はこれにある。なお開発元はS.E.社、供給元はG.A.社(合わせてSEGA)である。詳細はバーチャロイドの一覧#M.S.B.S.を参照。
バーチャロン現象 
「virtual-on」現象。後にV.クリスタルと呼ばれる結晶体によって引き起こされる精神干渉現象のこと。適性(耐性)のないものはその過程で精神が拡散し、精神異常を起こし最悪廃人となる。戦闘バーチャロイドの操作には実はこれが利用されており、それゆえに極めて高いレスポンスを発揮している。
V.ポジティブ 
「virtual-on positive」(バーチャロン適性)。バーチャロン現象に巻き込まれても自我を保ち無事でいられるかの適性度を相対的評価した値。バーチャロイドパイロットの場合、この適性値が高いほどメイン・ユニットであるV.コンバータの活性率を上げて運用でき、バーチャロイドを高い性能で操縦できるということになる。
V.クリスタル 
「virtual-on crystal」。月面遺跡で発見された8面結晶構造体。バーチャロン現象をはじめとする不可思議な特性をもち、またC.I.S.(電脳虚数空間)の発見にも繋がった。真の能力は「事象の転送」。
その後、太陽系各地に同様のものが存在することが判明した。現在確認されているのは地球(アース・クリスタル)、(ムーン・クリスタル)、火星(マーズ・クリスタル)、木星の衛星(ジュピター・クリスタル)である。
V.クリスタル質 
V.クリスタルが発見された遺跡付近で確認されるV.クリスタルとほぼ同じ性質を持つ物質。ムーンゲートでは壁に塗布されており、自然剥離したものが底部に大量に堆積していた(壁に塗布されているものは人の手で剥がすことは現状不可能)。TSCドランメン内の遺跡でも堆積、採取可能であることも確認されている(これをアース・クリスタル質ともいう)。これらを粉砕、巨大ディスクに均一に塗布したものがV.ディスクであり、つまりV.コンバータの核となる材料である。
V.コンバータ 
月面遺跡で発見されたV.クリスタルの機能を模して作られた装置。内部には粉砕したV.クリスタル質を均一に塗布したV.ディスクが内装されている。本来は、BBBユニットの補助装置として開発されたが、後に偶然にもリバース・コンバート現象が発見され、戦闘バーチャロイド開発へと繋がってゆく。
リバース・コンバート 
バーチャロイドの本体はコクピットとV.コンバータからなる「C.I.S.突入艇」であり、あらかじめ記録されている機体の設計データを基にV.コンバータによってバーチャロイドとして具現化される。この具現化現象をリバース・コンバートといい、その様子はドリームキャスト版オラトリオ・タングラムのオープニングムービーで見ることができる。また、任意の場所にある物体を、別の任意の場所にリバース・コンバートさせることを定位リバース・コンバートと呼んでいる。
V-アーマー 
第2世代型VRのみが持つ特殊装甲。光学系・ビーム系の射撃武器を無効化あるいは威力を減衰できる。実弾系の攻撃を受けるとV-アーマーが削れてしまい効果が薄くなる。V-アーマーが厚いものは装甲も厚い傾向があるが、一概にそうではない。マーズ・クリスタルの影響下では機能が阻害されるため展開することができない。
シャドウ 
パイロットが精神崩壊を引き起こし制御不能になったVRのこと。V.コンバータが持つ精神干渉機能が無意識下の混沌と結びつくと、VRの暴走が起きシャドウ化する。この状態になったVRは黒味がかった色に変色し、機体およびそのパイロットを回収する事は不可能となる。シャドウ化したVRは無差別に破壊を繰り返すうえM.S.B.S.の特性に由来して機体性能が極めて高くなるため、この上なく危険である。その戦闘力の高さは、「シャドウ汚染率」という数値から推測が可能。V.クリスタルの干渉作用によってもシャドウが発生し、オラトリオ・タングラム以降、月で消息不明になったVRの数多くがシャドウと化しており、それゆえムーンゲート近傍はシャドウ発生率が図抜けて高い地域として、白虹騎士団によって封鎖されている。
白虹騎士団 (ホワイトナイツ)
リリン・プラジナーを総帥としてシャドウを殲滅するために設立された専門組織「白檀艦隊(ホワイトフリート)」のVR部隊の名称。「びゃっこうきしだん」と読む。また、所属するVRパイロットは「白虹の騎士(ホワイトナイト)」と呼ばれる。極めて高い戦闘能力を持つシャドウを殲滅するため、莫大な資金と資材、選りすぐりの装備と人材が惜しみなく投入されている。主装備であるVRには一貫してテムジン系列が選ばれているが、限定戦争に用いられている同系列の商品兵器と違い高品質のV.コンバータが奢られており、性能には歴然とした差がある。
ダイモン 
太古にV.クリスタルの制御方法を編み出し、ムーンゲートを建造した知性体の残留思念。電脳虚数空間に潜み、デジタル情報網を掌握することによって人間社会に介入し、戦争を影から操っている。MARZ創設者リリン・プラジナーにとっては、養父トリストラム・リフォーを殺害した仇でもある。
MARZ 
混乱する火星戦線の治安維持を名目として設立された組織。創始者はリリン・プラジナー。しかし、秘められたMARZの真の設立理由とは、ダイモンによって秘匿されているタングラムを奪回し、それによってダイモンを討伐することである。MARZは設立当初、VOX系列の機体を主力として導入する予定であったが、アダックスが難色を示したために見送られ、現在はテムジン系列を改造・強化した機体を主力としている。

[編集] 関連商品

書籍
バーチャロンシリーズはゲーム本編では語られない設定が多々あり、それらを補完する解説書やサイドストーリーも幾つか発表されている。
  • CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON REFERENCE SCHEMATIC - 電脳戦機バーチャロン副読本 (ソフトバンク刊、ISBN 4-7973-0359-X)
  • 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム「真実の璧」 (ソフトバンク刊、ISBN 4797314907)
  • 小説「電脳戦機バーチャロン One-Man Rescue」(ホビージャパン連載)
  • 小説「電脳戦機バーチャロン FRAGMENTARY PASSAGE」(電撃ホビーマガジン連載)
  • コミック「"VIRTUAL-ON" SCRAMBLING CONCERTO EPISODE #8」 (原作:亙重郎 作画:美夜川はじめ 月刊コミックドラゴン掲載 読切作品)
  • ドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON "CyberNet Rhapsody" Episode#14」 (東芝EMI
  • ドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON "COUNTERPOINT 009A" Episode#16」 (東芝EMI)
プラモデル
1/144(ウェーブ)と1/100(ハセガワ、壽屋)スケール。ただし、ウェーブの1/144シリーズは現在生産されていない。
ウェーブ
  • テムジン (Ver.1PとVer.2P)
  • ライデン(Ver.1PとVer.2P)
  • バイパーII (Ver.1PとVer.2P)
  • ライデン ブラックオニキス
  • ライデン ミミー・サルペン専用機
  • ライデン ダッシュ・プロンガー専用機
  • ライデン エルデン・リットー専用機
  • テムジン ザ・シャドウ
  • 10/80
  • テムジン707(Ver.1PとVer.2P)
ハセガワ
  • テムジン 747J
  • テムジン 747J シャドウ
  • テムジン タイプa8 白虹騎士団
  • テムジン 747A/c
  • テムジン 747AⅡFF ファイアフライ
  • アファームド・ザ・ハッター
  • アファームドT タイプF
  • アファームドT タイプB
  • フェイ・イェンw/VH
  • フェイ・イェンw/SH
  • フェイ・イェンw/BH&PH
壽屋
  • テムジン (Ver.1P)
  • ライデン (DNA SIDE)
  • スペシネフ (DNA SIDE)

[編集] 脚注

  1. ^ 亙重郎 (2007年10月25日), プレイステーション2専用ゲームソフト『電脳戦機バーチャロン』解説書, セガエイジス2500シリーズ, Vol.31, セガ, p. 38-65頁 
  2. ^ オラトリオ・タングラム ミレニアムエディションを別カウントとして5作品とする場合もある。
  3. ^ カードを用いない場合、各系列ごとに1機種存在する基幹機種のみが選択可能となる。そのため7.6以降ではテムジン707系列はカード無しでは使用できない。また、カード作成時には基幹機種の中から1機体を選び使用することになる。プレイしていくうちに新しい機体が支給される。支給は原則として同系列だが、テムジン707系と747系、フェイ・イェン系とエンジェラン系とガラヤカ、マイザー系とスペシネフ系と景清系、アファームドJ系とアファームドT系はまれに相互に支給されることがある。また、現在使用している機体と同じ機体の、色違いのものが支給されることもある(機体支給時は「乗り換える」か「今までの機体を使う」を選ぶことになる。乗り換えた場合、今までの機体を使いたければ、今度はそれが支給されるまで待つしかない)。
  4. ^ ターミナルを改造し1P専用筐体として使用した店舗も存在する。
  5. ^ XBLA版は2009年11月にプレオーダー形式でツインスティックの販売が決定。
  6. ^ バーチャロンマーズ(PS2)専用 ツインスティック
  7. ^ 厳密には異なる。例えば『O.M.G.』の場合、背後からの攻撃がガード可能になる距離や範囲は、ステージの向きなどにも左右される。
  8. ^ 電脳暦は16進数表記であり、電脳暦の"100年"は10進数に換算すると"256年"になる

[編集] 関連項目

  • 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』 - 『オラトリオ・タングラム』/『マーズ』の主なバーチャロイドがゲスト的に数機種登場(ストーリー面での絡みは無い)。グラフィックはゲームデザインに合わせて2DSD化されたが、戦闘アニメーションではバーティカルターンやジャンプキャンセルなど細かい動作も忠実に再現されている。
  • スーパーロボット大戦K』(NDS)『マーズ』が登場。
  • スパロボ学園』(NDS)『マーズ』が登場。ただしゲーム内に登場する戦闘シミュレーター「スパロボバトル」に限り登場。
  • バーチャロイドの一覧
  • ロボット競技 - 直感的に操作できる優れたインターフェイスとして、家庭用ツインスティックを操縦桿に転用する例が多く見られる。

[編集] 外部リンク

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