バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区
London Borough of Barking and Dagenham
Barking and Dagenham
グレーター・ロンドン内における位置
地理
行政上の地位 ロンドン特別区
面積
— 総面積
299位 (326地区中)
36.09 km²
ONSコード 00AB
人口統計
人口
— 合計 (2011年推定)
— 人口密度
90位 (326地区中)
187,000人
5,181人 / km²
民族構成 78.2% 白人
(72.8% 英国人
1.5% アイルランド人
3.9% その他)
1.0% カリブ系混血
0.5% アフリカ系混血
0.4% アジア系混血
0.5% その他 混血
2.8% インド人
2.2% パキスタン人
1.1% バングラデシュ人
1.0% その他のアジア系人
2.4% カリブ系黒人
7.6% アフリカ系黒人
0.5% その他の黒人
0.9% 中国人
1.3% その他
政治
行政府 テキスト参照
首長 Cllr Anthony Ramsay
英国議会下院選出議員 Jon Cruddas
Margaret Hodge
ロンドン議会
選出議会議員
City and East
John Biggs
ポストコード
警察

ロンドン警視庁
公式サイト www.barking-dagenham.gov.uk


バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区 (London Borough of Barking and Dagenham, en-uk-LBBarkingAndDagenham.ogg 発音[ヘルプ/ファイル]) は、ロンドンの北東に位置し、ロンドンの特別区を構成しているアウター・ロンドンの行政区画である[1]

歴史[編集]

この区画は、1963年のロンドン自治法 (London Government Act 1963) により、1965年に「バーキング・ロンドン特別区」として設置された。それまでバーキング区だった地域の大部分と、過去にエセックスからグレーター・ロンドンに加わった地域であるダゲナム区全体で構成されている。合併当時のバーキングとダゲナムの人口の合計は約18万人であった[2]。 ダゲナムの最北端はレッドブリッジに、バーキングのそのほかの地域はニューアムに併合された。

その後、1980年に「バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区」に改称された[3]

隣接[編集]

東側にハヴァリング・ロンドン特別区が位置し、一部の境界線はロム川に沿っている。西側にはニューアム・ロンドン特別区が位置し、その境界のほとんどをロディング川が隔てている。南部に流れるテムズ川は、ベクスレー・ロンドン特別区グリニッチ・ロンドン特別区との境界を構成している。北に突き出ている地域は、ハヴァリングとレッドブリッジ・ロンドン特別区に挟まれている。

地域[編集]

バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区は以下の地域によって構成されている。

区内の住宅のほとんどが1918年から1939年の戦間期に、ロンドン州議会によって建てられたものである[2]。スラム状態からの脱却を目指すイーストエンド・オブ・ロンドンの他の地域と同様に、バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区の主要地域は、ダゲナムにおけるフォード・モーター工場の建設などに見られる新興の自動車産業や薬品産業の進出した時期に開発された[2]。だが、1980年代にそれらの産業が傾くと、雇用の中心はサービス産業へと移っていった。地域のほとんどがテムズ・ゲートウェイに位置するロンドン・リバーサイド内にあり、現在は再開発地域に指定されている。主要な再開発地域となるバーキングには5,000万ポンドの予算がつけられた[4]

人口統計[編集]

現在の特別区を形成した1801年当時の民間教区の総人口は1,937人であり、農業と森林地帯、漁業(バーキング)を特色としていた。1850年までに1,307人の青少年を含めた男性が就いていた漁業だったが、東海岸の港からの鉄道による鮮魚輸送がとって代わったため、19世紀末には終焉を迎えていた[5]。地区の発展とバーキング周辺の新興産業の発展に伴い、人口は19世紀を通じて徐々に増加していった。

ロンドン州議会によるベコントリー団地の開発が行われた1921年から1931年の間に人口が飛躍的に増加した。27,000戸の住宅と100,000人の人口を有する住宅群は、当時のイルフォード自治都市地区、ダゲナム自治都市地区およびバーキング自治都市地区のそれぞれの市街地協議会に分けられ、イースト・エンドスラム市民に新しい住宅が供給された[6]。 1931年にフォード・モーターダゲナムの500エーカー (2.0 km2)にわたる敷地に移転し、ディストリクト線がアップミンスターまで延伸されることでさらに発展が進んだ。

第二次世界大戦終結後、ザ・ブリッツによってホームレス状態となった多数のロンドン市民のために更に新しい住居が建設された。1960年代の産業衰退期に人口も減少傾向となったが、近年は工場跡地などを利用した新興住宅地の開発によって再び上昇傾向にある。

2001年の国勢調査に拠ると、バーキング・アンド・ダゲナムの総人口は165,500人であり、男女比率は男性48.2%に対し、女性が51.8%である。人種比率は以下の通りである[7]

  • 78.2% 白人
  • 10.5% 黒人
  • 7.2% アジア人
  • 2.4% ミックス
  • 1.7% 中国人

88.98%がイングランド出身者に対し、1.53%がイギリスの他の地域出身、1.35%がアイルランド共和国出身、0.83%がEU出身、その他の地域の出身は9.31%である[8]

人口
年度 人口   ±%  
1801 1,937 —    
1811 2,647 +36.7%
1821 3,110 +17.5%
1831 3,746 +20.5%
1841 4,151 +10.8%
1851 4,804 +15.7%
1861 5,983 +24.5%
1871 7,162 +19.7%
1881 8,341 +16.5%
1891 16,658 +99.7%
1901 25,080 +50.6%
1911 37,759 +50.6%
1921 67,708 +79.3%
1931 121,410 +79.3%
1941 143,122 +17.9%
1951 168,724 +17.9%
1961 164,639 −2.4%
1971 160,656 −2.4%
1981 148,973 −7.3%
1991 146,154 −1.9%
2001 163,944 +12.2%
Source: A Vision of Britain through time

議会構成[編集]

各選挙によるの議会構成は以下の通りである。

選挙 議員 市会議員
労働党 保守党 BNP チャドウェル・ヒース
納税者組合
自由党 /
自由民主党
無所属 労働党
1964年 45 - - 4 - - 8
1968年 32 13 - 4 - - 8
1971年 45 - - 4 - - 8
1974年 45 - - 4 - - 8
1978年 42 3 - 3 - -
1982年 37 3 - 3 3 2
1986年 35 3 - 3 5 2
1990年 44 - - 3 1 -
1994年 47 - - 3 1 -
1998年 47 - - 3 1 -
2002年 42 2 - 4 3 -
2006年 36 2 12 - - 1

バーキング・アンド・ダゲナム・ロンドン特別区議会は、特別区を構成する以下の17の区から選出された51名の議員で運営されている。

選挙区 区域 ウェストミンスター (future) 地図 (PDF)
アビー バーキング(街の中心部および西部) バーキング [1]
アリボン ダゲナム(北部) バーキング [2]
ベコントリー ベコントリー(北西部) バーキング [3]
チャドウェル・ヒース チャドウェル・ヒース (北部, inc. Marks Gate) ダゲナム・アンド・レインハム [4]
イーストブルック Rush Green(南部)、Eastbrookend Country Park, ダゲナム(東部) ダゲナム・アンド・レインハム [5]
イーストブーリー バーキング (南東部) バーキング [6]
ガスコイン バーキング (南西部) バーキング [7]
ゴアズブルック ベコントリー (南部), ダゲナム (南西部) バーキング [8]
ヒース Becontree Heath, ダゲナム(北部)、ラッシュ・グリーン(北部) ダゲナム・アンド・レインハム [9]
ロングブリッジ バーキング(北部)、Upney(北部) バーキング [10]
メイエスブルック ベコントリー (南部) ダゲナム・アンド・レインハム [11]
パースロース ベコントリー (南東部), ダゲナム (南西部) バーキング [12]
リバー ダゲナム (南部), Dagenham Dock (東部) ダゲナム・アンド・レインハム [13]
テムズ バーキング (riverside), Thames View Estate, Dagenham Dock (west) バーキング [14]
ヴェイレンス ベコントリー (北東部) バーキング [15]
ビレッジ ダゲナム(南東部)、ダゲナム (village) ダゲナム・アンド・レインハム [16]
ホエールボーン チャドウェル・ヒース(北部) ダゲナム・アンド・レインハム [17]

2006年の区議会選挙ではイギリス国民党 (BNP) が12議席を獲得し、議会では労働党(38議席)に続く第2勢力に躍進した。なお、バーキング・アンド・ダゲナムの区議会におけるBNPの議席数は、イギリスの他のどの区よりも多い。

姉妹都市[編集]

教育[編集]

区内に多くの学校と成人向け教育施設を有する。タウン・ホール近くに位置するバーキング・ラーニング・センターは、認定資格の取得を目的としたコースを提供する学習施設である。施設内に無料インターネット環境がある図書館、ワンストップショップ、会議室、集会場、ギャラリーおよびカフェを併設する。

交通機関[編集]

バーキング・アンド・ダゲナム特別区にはハマースミス&シティー線ディストリクト線およびロンドン・オーバーグラウンド線が乗り入れる。ロンドンバスのルートは5、62、66、86、103、128、145、150、169、173、174、175、179、238、247、287、296、362、364、366、368、369、387、499、スクールバス・ルート 687および夜間ルート N15である。

ロンドン消防隊[編集]

バーキング・アンド・ダゲナムのロンドン消防隊は、区内にバーキングとダゲナムの2箇所に消防署を設置している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Map 5A.1 - London's sub-regions The London Plan (グレーター・ロンドン庁, 2008_ accessed 13 November 2009
  2. ^ a b c Metropolitan Essex since 1919: Suburban growth, A History of the County of Essex: Volume 5 (1966), pp. 63-74 accessed: October 16, 2007
  3. ^ Past Mayors. Barking and Dagenham
  4. ^ Project UK-Barking: urban development (Operis) accessed 16 Oct 2007
  5. ^ The borough of Barking”. British History Online. 2007年1月26日閲覧。
  6. ^ The Becontree Housing Estate (LB Barking & Dagenham) accessed 25 February 2009
  7. ^ Resident Population Estimates by Ethnic Group (Percentages) - Area: Barking and Dagenham (Local Authority)”. Neighbourhood Statistics (2005年6月). 2008年5月20日閲覧。
  8. ^ Country of Birth - Area: Barking and Dagenham (Local Authority)”. Neighbourhood Statistics (2005年6月). 2008年5月20日閲覧。
  9. ^ Town Twinning. Barking and Dagenham

外部リンク[編集]

座標: 北緯51度33分 東経0度07分 / 北緯51.550度 東経0.117度 / 51.550; 0.117