バレーボールブラジル女子代表

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バレーボールブラジル女子代表
国または地域 ブラジルの旗 ブラジル
大陸連盟 南米バレーボール連盟
協会 ブラジルバレーボール連盟
監督 ブラジルの旗 ジョゼ・ギマラエス
国名コード BRA (Brazil)
FIVBランキング 4位(2019年9月版)
オリンピック
出場回数 10回
初出場 1980 モスクワ
最高成績 1位金メダル(2008、2012)
世界選手権
出場回数 15回
初出場 1956 世界選手権
最高成績 2位銀メダル(1994、2006、2010)
ワールドカップ
出場回数 10回
初出場 1973 ワールドカップ
最高成績 2位準優勝(1995、2003、2007)
南米選手権
出場回数 28回
最高成績 1位優勝(1951、1956、1958、1961、1962、1969、1981、1991、1995、1997、1999、2001、2003、2005、2007、2009、2011)
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バレーボールブラジル女子代表(バレーボールブラジルじょしだいひょう)は、バレーボールの国際大会で編成されるブラジルの女子バレーボールナショナルチーム

国旗にも用いられている黄色(カナリアイエロー)を基調としたユニフォームの配色(残りの色は紺色や青や緑色を使用してきた)から同国サッカー女子代表と同様、「カナリア軍団」と呼ばれることもある。

歴史[編集]

1947年国際バレーボール連盟へ加盟[1]南米選手権で優勝16回、ワールドグランプリで優勝8回を飾っているブラジルは南米を代表する強豪である。1994年世界選手権で三大大会初の銀メダルを獲得し、1996年アトランタオリンピック、2000年シドニーオリンピックで2大会連続銅メダルを獲得した。

2003年ギマラエス監督が就任し、同年11月のワールドカップにおいて復活の銀メダルを獲得した。

2004年アテネオリンピックでメダルを逃した後、2005年に入るとベテラン勢が代表から退き、それまでのブラジルを支えた中心が一気に入れ替わった。モントルーバレーマスターズで優勝、ワールドグランプリで2連覇を果たし、2005年南米選手権では1セットも落とすことなく優勝した。2005年ワールドグランドチャンピオンズカップでは、初戦で中国に逆転勝ちを収めるとその勢いのまま全勝優勝を飾った。2005年の国際大会は全てブラジルが優勝した。

2006年に入るとどこからでも攻撃できる立体バレーは完成度を益々上げていった。モントルーバレーマスターズで2連覇を飾り、この直後イタリアのクールマイヨール国際2006、パンアメリカンカップ2006でも優勝。ワールドグランプリは大会初の全勝優勝で3連覇を達成した。2006年世界選手権では全勝で決勝へ進出し、「高さのロシア」と「技術のブラジル」との戦いとなったがロシアの前に敗れ準優勝に終わった。FIVBランキングは中国を抜いたものの、ロシアに抜かれ2位のままとなった。

2007年ワールドカップで準優勝し、8大会連続となるオリンピック出場権を獲得するとともに大会後の11月16日付のFIVBランキングでついに1位となった。

2008年8月、北京オリンピックにおいて念願の金メダルを獲得した。

2010年世界選手権では全勝で決勝へ進出し、前回大会と同じロシアとの対戦となったがフルセットの末逆転で敗れ、またも準優勝に終わった。

2011年ワールドカップは8勝3敗であったが、日本にストレートで敗れるなど不調が続き5位に終わった。

2012年ロンドンオリンピックでは、予選プールBで3勝2敗と苦戦しながらも4位通過を果たし[2]、決勝ではアメリカに3-1で下し大会2連覇を果たした[3]

2013年ギマラエス監督が就任して10年となり、リオデジャネイロ五輪での3連覇を至上命令として再スタートした。各国が世代交代を推進する中、オリンピック金メダリスト7人を残して挑んだFIVBワールドグランプリで4年ぶりに女王の座に返り咲いた。同年11月のグランドチャンピオンズカップでは、8年ぶりの優勝を果たした。

2016年、地元開催のリオ五輪では予選ラウンドを全勝突破するも、準々決勝で中国にフルセットで敗れベスト8止まりとなった。2021年東京オリンピックでは決勝でアメリカと対戦したが、ストレート負けを喫し銀メダルに終わった。

過去の成績[編集]

オリンピックの成績[編集]

世界選手権の成績[編集]

ワールドカップの成績[編集]

南米選手権の成績[編集]

ワールドグランプリの成績[編集]

グラチャンの成績[編集]

現在の代表[編集]

2018年FIVBバレーボールネーションズリーグに登録されたメンバー[4][5]

監督 ブラジルの旗 ジョゼ・ギマラエス
No. 選手名 シャツネーム 身長 所属 P 備考
1 マーラ・レオン MARA 188 Camponesa/Minas MB
3 マクリス・カルネイロ MACRIS 178 Esporte Clube Pinheiros S
4 アナ・ダシウバ Carol 183 レクソーナ・アデス MB
5 アデニジア・ダシウバ Adenizia 185 Molico/Nestlé MB
6 タイーザ・ダエル Thaisa 196 エジザージュバシュ・ヴィトラ MB
7 ロザマリア・モンチベレル Rosamaria 185 AMIL WS
8 ジャケリネ・カルバリョ Kaque 186 Minas Tênis Clube WS
9 ロベルタ・ラツキ Roberta 185 レクソーナ・アデス S キャプテン
10 ガブリエラ・ギマラエス Gabi 176 レクソーナ・アデス WS
11 ガブリエラ・ソウザ GABI 175 Molico/Nestlé L
13 アマンダ・フランシスコ AMANDA 180 レクソーナ・アデス WS
14 ドルシラ・コスタ DRUSSYLA 182 レクソーナ・アデス WS
15 モニーキ・パボン MONIQUE 178 レクソーナ・アデス OP
16 タンダラ・カイシェタ TANDARA 184 Osasco Voleibol Clube OP
17 スエレン・ピント SUELEN 166 SESI - SP L
18 ジュマ・ダシウバ Juma 179 SESI - SP S
20 アナ・コレーア ANA BEATRIZ 187 Osasco Voleibol Clube MB
21 マリアナ・コスタ Mariana 181 ヴォレロ・チューリッヒ WS
24 ブルーナ・ダシルバ Bruna 181 レクソーナ・アデス OP
25 プリシラ・ダロイト Priscila 182 SESI - SP WS
26 ミルカ・マルシリア Milka 190 サンパウロ MB

歴代代表選手[編集]

★マークはバレーボール殿堂入りのプレーヤー。

脚注[編集]

  1. ^ Confederación Sudamericana de Voleibol (CSV)”. FIVB. 2010年8月3日閲覧。
  2. ^ london2012.com. “Women's Volleyball Preliminary Round”. 2012年8月16日閲覧。
  3. ^ london2012.com. “[Women's Volleyball Gold Medal Match]”. 2012年8月16日閲覧。
  4. ^ TEAM ROSTER
  5. ^ FIVBバレーボールネーションズリーグ2018 女子豊田大会 オフィシャルプログラム 26ページ

参考文献[編集]

  • 米虫紀子 『ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」』 東邦出版、2009年(ISBN 4809408345

関連項目[編集]

外部リンク[編集]