キバナムギナデシコ

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キバナムギナデシコ
花のアップ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: バラモンジン属 Tragopogon
: キバナムギナデシコ T. pratensis
学名
Tragopogon pratensis L.
和名
キバナムギナデシコ
英名
Meadow Salsify
下位分類群

本文参照

キバナムギナデシコ(学名:Tragopogon pratensis)は、キク科バラモンジン属の一種。二年草

名称[編集]

英語ではメドウサルシファイスノーウィーゴーツベアードメドウゴーツベアードという別称がある。日本のアサガオのように朝の陽光でのみ、開花するため、Jack-go-to-bed-at-noonともいう。

和名では、バラモンギクキバナバラモンジンキバナザキバラモンジンとも呼ばれる[1]。なお、キバナバラモンジンという名は、フタナミソウ属S. hispanica の和名でもある。

分布[編集]

ヨーロッパ北米、日本に分布し生息している。北米では南オンタリオからマサチューセッツまで、イングランド全域、スコットランド西部・南部、アイルランドの内陸部(湾岸地帯では生息していない)。

特徴[編集]

6月から10月まで開花する。花は直径3cmから5cm。高さは30cmから100cm。底部の葉は縦長の披針形で、10cmから30cmの長さ、グレーグリーン色。上方の葉は短く、逆立している。このような葉の形状はイギリスタンポポ型に特有である[2]痩果には長い冠毛がある。

本種の若芽や根はバラモンジンと同様に食用・薬用として利用され、糖尿病に効くといわれる。樹液にはラテックスの成分があり、アルメニアでは子供が手作りガムにする。

下位分類[編集]

品種[編集]

  • Tragopogon pratensis L. f. antherotristis Hruby ex Trnka

亜種[編集]

  • Tragopogon pratensis L. subsp. grandiflorus (Saut.) Rothm. ex H.P.Fuchs
  • Tragopogon pratensis L. subsp. lamottei (Rouy) O.Bolòs & Vigo
  • Tragopogon pratensis L. subsp. leiocarpos (Trnka) Greuter

画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 嶋田英誠「跡見群芳譜巻六外来植物譜きばなばらもんじん (黄花婆羅門参)」
  2. ^ Blamey, Fitter, Fitter, Marjorie, Richard, Alistair (2003). Wild Flowers of Britain and Ireland. A & C Black - London. pp. 294–295. ISBN 0-7136-5944-0 

外部リンク[編集]