バニシング・ポイント (映画)
| バニシング・ポイント | |
|---|---|
| Vanishing Point | |
| 監督 | リチャード・C・サラフィアン |
| 脚本 | ギレルモ・ケイン |
| 原案 | マルコム・ハート |
| 製作 | ノーマン・スペンサー |
| 製作総指揮 | マイケル・ピアソン |
| 出演者 | バリー・ニューマン クリーヴォン・リトル |
| 撮影 | ジョン・A・アロンゾ |
| 編集 | ステファン・アーンステン |
| 製作会社 | キューピッド・プロ |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 106分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $1,300,000 |
| 興行収入 | $12,442,673[1] |
| 前作 | ポンペイ殺人事件 |
| 次作 | 荒野に生きる |
『バニシング・ポイント』(Vanishing Point)は、1971年製作のアメリカ映画。リチャード・C・サラフィアン監督によるロードムービー、カーアクション映画である。
目次 |
概要 [編集]
他愛のないことを切っ掛けとして、理由も見えず、ただひたすら車を暴走させるニヒリストの男を描いた本作は、アメリカン・ニューシネマに分類される。劇中にタイムリミットの設定あるため、たびたび主人公の現在地と時刻が字幕で挿入され、さらに主人公の過去と現在が入り混じるフラッシュバックの手法が多用されている。また、ロードムービーとして、1970年代当時のアメリカでの特異な風俗・文化・ムーブメントがシークエンスの中で描かれた。
まずイギリスで公開され、シーンをカットしてからアメリカ、日本で公開されたために、イギリス公開版にのみ存在するシーンと出演者がいる。公開当時のアメリカでの収益こそふるわなかったが、日本では第45回(1971年度)キネマ旬報ベストテンで第5位に選ばれており、アメリカでも現在にいたるまでカルト的な人気がある。
1997年に、ヴィゴ・モーテンセン主演のTVムービー『バニシング・ポイント 激走2000キロ』としてリメイクされたが、主人公の設定等に若干の相違がある。また、同1997年にはプライマル・スクリームが本作にインスパイアされた同名アルバム『バニシング・ポイント』と、主人公の名前を冠した先行シングル「コワルスキ(Kowalski)」を発表している。2007年製作のクエンティン・タランティーノ監督の映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』の後半部では、主要登場人物が、本作と主人公への熱い想いを語り、白の70年型ダッジ・チャレンジャーの中古車によるカー・スタントが繰り広げられた。
ストーリー [編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
1970年代のアメリカ合衆国で、新車の陸送の仕事をしている男コワルスキーは、請け負った「白の1970年型ダッジ・チャレンジャー」の陸送で、翌日の午後3時までの15時間でコロラド州デンバーからサンフランシスコまで到着させるという賭けをすることになった。途中、スピード違反で警察に追いかけられ、派手に騒ぎを起こして振り切ったことを地方ラジオ局の盲目の黒人DJ・スーパー・ソウルに放送されたこともあって、他愛のない賭けは思わぬ大騒動へと発展する。かつては海兵隊隊員であり、レースドライバーであり、警官であったこともあり、そして愛する女を失った男であるコワルスキーは、数々の障害が降りかかろうと、道々に追跡してくる警察を蹴散らし、ただひたすら車を走らせ続ける。そんな彼に対して、スーパー・ソウルを始め、共感するものたちの輪が広がっていき、ある者は協力し、またある者は声援を送った。その有様を苦々しく思う警察は、威信にかけてコワルスキーを止めようと異常なまでの検問をひく。しかし、コワルスキーは自らの消失点(バニシング・ポイント)に向かうかのように、アクセルを踏み続けるのだった。
キャスト [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| TV版 | LD版 | |||
| コワルスキー | バリー・ニューマン | 新田昌玄 | 野沢那智 | |
| ラジオDJスーパー・ソウル | クリーヴォン・リトル | |||
| ドラッグ・ディーラーのジェイク | リー・ウィーバー | |||
| 陸送屋サンディ | カール・スウェンソン | |||
| 砂漠の蛇獲りの老人 | ディーン・ジャガー | |||
| フーバー助祭 | スティーブン・ダーデン | |||
| 警官チャーリー | ポール・コスロ | |||
| 中年警官コリンズ | ボブ・ドナー | |||
| バイカーのエンジェル | ティモシー・スコット | |||
| ヌード・ライダー | ギルダ・テクスター | |||
| ゲイのヒッチハイカー | アンソニー・ジェームズ | |||
| ゲイのヒッチハイカー | アーサー・マレット | |||
| ベラ | ビクトリア・メドリン | |||
| ヒッチハイカー(イギリス公開版のみ) | シャーロット・ランプリング | |||
脚注 [編集]
- ^ “Vanishing Point”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年5月3日閲覧。
関連書籍 [編集]
- ブラックアンドブルー編『American film 1967-72―「アメリカン・ニューシネマ」の神話 』、1998年、ネコ・パブリッシング
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- "How He Found America - an analysis of the film by cinematographer Janusz Kamiński in the New York Times
- Interview with director Richard C. Sarafian
- Essay by Geoff Ward Existential Criticism and the movie Vanishing Point
- バニシング・ポイント - allcinema
- バニシング・ポイント - KINENOTE
- Vanishing Point - AllMovie(英語)
- Vanishing Point - インターネット・ムービー・データベース(英語)