バナナ等価線量

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バナナ等価線量(バナナとうかせんりょう、: Banana Equivalent Dose, BED)は、放射線被曝量を測る単位。バナナを1本食べたときに受ける線量を表すもので[1]、およそ0.1マイクロシーベルトに相当するとされる[2]

放射線のリスクは専門的知識のない一般人には評価が難しいものだが、バナナ等価線量に換算して表示することが、リスクの程度を直感的なイメージとして伝えるのに役立つことがある[3]。また、ごく微量の放射線は日常生活のあらゆるところに存在しているということや、微量であれば全く害のない普通の物質であっても、大量に摂取すれば重大な健康リスクになりうるということを示す意味でも、バナナ等価線量は有用だとされる[2]

しかし、バナナ等価線量は、被曝が人体に与える影響を測るベンチマークとして適切なものとは言えない。バナナの放射線はバナナに天然に含まれているカリウム40に由来するものだが、放射線の影響は核種や放射線の種類によって大きく異なるものであり、一律にカリウム40に換算して比較できるものではない。また、体内のカリウムの量はホメオスタシスによってほぼ一定に保たれており、バナナを1本食べても増加することはないので、被曝線量の増加はゼロである[4]

脚注[編集]

関連項目[編集]