バトル級駆逐艦

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バトル級駆逐艦
HMS Armada, D14
艦級概観
艦種 駆逐艦
艦名 戦闘の名
前級 ウェポン級駆逐艦
次級 デアリング級駆逐艦
性能諸元
排水量 1942年度(初期)型 常備 2,315トン、満載 3,290トン
1943年度(後期)型 常備 2,480トン、満載 3,430トン
全長 116 m (379 ft)
全幅 1942年度(初期)型:40.25 ft
1943年度(後期)型:40.5 ft
吃水 常備時:12.75 ft
満載時:15.3 ft
機関 アドミラリティ 3-ドラム ボイラー (400 psi (28 kgf/cm²), 370℃) ×2基
パーソンズ・ギアード・タービン2基
2軸推進、50,000 shp (37 MW)
最大速力 1942年度(初期)型:最大34ノット
1943年度(後期)型:最大35.75ノット (66 km/h)
航続距離 12ノット (22 km/h) 時 8,100 km(4,400 海里)
乗員 1942年度(初期)型:平時247名、戦時308名
1943年度(後期)型:平時232名、戦時268名
兵装 1942年度(初期)型
 4.5インチ (11.43 cm) QF Mk.III 連装砲 / BD Mk.IV砲塔:2基
 4インチ (10.16 cm) QF Mk.XXIII 単装砲 / Mk.III砲塔:1基(最初の6隻のみ)
 ボフォース 40 mm 連装機関砲 / Hazemeyer Mk.IV砲座:4基
 ボフォース 40 mm 単装機関砲 / Mk.VII砲座:4-6基
 21インチ (533.4 mm) Mk.IX 4連装魚雷発射管:2基
 爆雷投下軌条:2基
 爆雷投射機:4基
1943年度(後期)型
 4.5インチ QF Mk.III 連装砲 / BD Mk.IV砲塔:2基
 4.5インチ QF Mk.IV 単装砲 / CP Mk.V砲塔:1基
 ボフォース 40 mm 連装機関砲 / STAAG Mk.II砲座:2基
 ボフォース 40 mm 連装機関砲 / utility Mk.V砲座:1基
 ボフォース 40 mm 単装機関砲 / Mk.VII砲座:1基
 21インチ Mk.IX 5連装魚雷発射管:2基
 3連装対潜ロケット砲 (スキッド):1基
A/D
 4.5インチ QF Mk.III 連装砲 / BD Mk.IV砲塔:2基
 シーキャットGWS-20 艦対空ミサイル 4連装発射基:1基
 エリコン 20mm 機関砲:2基
 3連装対潜ロケット砲:1基
オーストラリア向け
 4.5インチ QF Mk.III 連装砲 / BD Mk.IV砲塔:2基
 ボフォース 40 mm 連装機関砲 / STAAG Mk.II砲座:3基
 ボフォース 40 mm 単装機関砲 / Mk.VII砲座:6-7基
 21インチ Mk.IX 5連装魚雷発射管:2基
 3連装対潜ロケット砲:1基

バトル級駆逐艦 (Battle class destroyer) は、イギリス海軍オーストラリア海軍が保有していた駆逐艦の艦級。最初に1942年度防衛予算で建造されたタイプの他に、1943年度と1944年度に2種類の改良派生型の建造を認められたが、1944年度の第3グループは第二次世界大戦の終結が間近に迫ったことで、ほとんどの建造がキャンセルされた。しかし、オーストラリア海軍が発注した第3グループのうちの2隻はキャンセルされず、完成後、オーストラリア海軍に引き渡された。

設計[編集]

第二次世界大戦が開戦した年のうちに、イギリス海軍は航空機の攻撃に対抗できる駆逐艦の能力を認めると共に、航空攻撃で多数の駆逐艦を失った。1941年の臨時審理で海軍の幕僚は、連装高角砲と射撃管制機器を搭載した艦隊型駆逐艦の必要性を訴えた。これを受けて、艦橋前を広くして主砲を前方に配置し、60口径40mm機関砲8門を艦橋背後の艦中央部に設置し、これを20mm機関砲で補うというバトル級駆逐艦の基礎が構築された。また、21インチ魚雷発射管を8門と爆雷投下軌条2基と投射機4基も搭載し、艦隊型駆逐艦の体裁を整えた。さらに駆逐艦で初の採用となるスタビライザーを搭載することで波の動揺を抑制させることもでき、これは対空砲の照準を安定させることができた。

これらの設計は1941年の秋に提出され、1942年には2個小艦隊(戦隊)分にあたる16隻の発注が決定した。標準的な艦隊型駆逐艦よりも大型で、大戦で数多く失ったトライバル級駆逐艦の代わりと見られた。トライバル級よりも全長が2フィート長い379フィートあり、全幅も3フィート広い40.25フィートあった。バトル級駆逐艦はそれまで艦級名の慣例から脱却して有名な陸戦や海戦名を艦名に付けることになったが、艦名の方にアルファベット順を引き継いでいる。1942年に建造が決定されたバトル級駆逐艦は1942年度型バトル級駆逐艦、または1942年型バトル級駆逐艦とも表記する。

経過[編集]

前期型は1943年後半から1945年中頃にかけて起工されたが、当時のイギリスで建造された駆逐艦と同様に武装の供給遅延に悩まされ、戦争の終結までに少数しか進水できず、全隻は必要ないことが判明した。その結果、海軍本部は1945年9月に16隻の発注をキャンセルし、すでに建造中のモンス、オムダルマン、ソンム、リバー・プレート、セント・ルシア、サン・ドミンゴ、ウォータールーは解体された。それに加えて、アルベエラ、ジュットランド、ナミュール、オーデナーデの4隻は後日の建造に備え、保管された。この方針は巡洋艦や航空母艦などにも採用され、戦後14年経ってから完成した艦もあった。バトル級駆逐艦の場合は1950年に考慮する機会があったものの、実行に移されることはなく、1957年から1961年にかけて廃棄された。

同型艦[編集]

参考資料[編集]

  • D.K.Brown - Nelson to Vanguard 2000, Chatham Publishing
  • Conway's All The world's fighting ships 1947-1995
  • G.Moore, The 'Battle' Class destroyers in Warship 2002-2003 Conway's Maritime Press
  • M Critchley, British Warships Since 1945, Part 3, Destroyers
  • L Marriott, Royal Navy Destroyers Since 1945

外部リンク[編集]