バトル・ロワイアルII 鎮魂歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
バトル・ロワイアルII
【鎮魂歌】
監督 深作欣二
深作健太
脚本 深作健太
木田紀生
製作 片岡公生
出演者 藤原竜也
前田愛
忍成修吾
酒井彩名
ビートたけし
末永遥
加藤夏希
前田亜季
竹内力
音楽 天野正道
撮影 藤沢順一
編集 阿部亙英
配給 東映
公開 2003年7月5日
上映時間 133分
製作国 日本
言語 日本語
興行収入 18.5億円
前作 バトル・ロワイアル
allcinema
AllRovi
IMDb
テンプレートを表示

バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』(バトル・ロワイアル・ツー レクイエム、略称:BRII) は、2003年7月5日に公開された日本映画

バトル・ロワイアル』の続編。映倫により、前作同様R-15に指定されている。

これは前作の映画版の続編であり、前作の原作とは設定が異なっている。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] 概要

製作発表時、深作欣二監督は前立腺癌の脊椎転移を告白。命ある限り、と完全燃焼を誓った。この様な状況の中、撮影は2002年12月16日から開始されたが、12月21日には深作欣二が入院。翌2003年1月7日からは当面の監督代行として息子の深作健太が起用された。

しかし、2003年1月12日に深作欣二が死去。1月18日の撮影再開後は深作健太が正式に監督となり、同年4月11日に本編撮影を終了した。全編の中で深作欣二が担当したのは僅か1シーンである為、実質的には深作健太の単独作品となった。

前作は無人島における中学生同士の殺し合いを描いたバイオレンス映画だったが、今作では強制徴用された中学生と反政府組織、自衛隊との戦闘を描いた戦争アクション映画となっている。

2004年の早い時期には前作に倣った再編集版『バトル・ロワイアルII 【特別篇】 REVENGE』が製作され、同年9月にDVDとして発売が予定されていた。しかし、同年6月に佐世保小6女児同級生殺害事件が発生し、同事件の加害者女児が前作『バトル・ロワイアル』に熱中していた事が報道された為、東映ビデオは発売延期を決定。2005年2月21日に発売された。

[編集] ストーリー

「BR法」による殺人ゲームで勝ち残った七原秋也と中川典子があの島を脱出してから3年が経過し、世界はテロルの時代に突入した。

七原は「BR法」が施行された後のBR優勝者や反BR法活動家、BR法の被害者などにより結成されたテロ組織「WILDSEVEN」のリーダーとなり、「首都庁舎爆破テロ」を実行、その犯行声明に於いて「全ての大人に宣戦布告する」と宣言。子供達の「報復」を恐れた大人達は、正義の名の下に、「BRII」と呼ばれる新世紀テロ対策特別法を開始した。一方、3年前に七原に父を殺されたキタノシオリは、父と同じ境遇に自分をおくため、「BRII」への参加を志願。全国からの問題児が集まる、全寮制の町立鹿之砦中学校に編入する。

その冬のクリスマス、シオリを含めた3年B組の42名の生徒達は、スキー合宿へと向かうバスの中で軍に拉致されてしまう。軍服に着替えさせられ、担任である教師RIKIから「孤島に立て篭もった七原秋也を3日以内に見つけて殺害せよ!」との命を下され、強制的に戦争に参加させられてしまう。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

[編集] 主要キャスト

  • 七原秋也:藤原竜也
  • キタノシオリ:前田愛
  • 青井拓馬:忍成修吾
  • 浅倉なお:酒井彩名
  • 教師キタノ:ビートたけし(生徒にはキタノと呼ばれる)
  • 久瀬遙:末永遥
  • 桜井サキ:加藤夏希
  • 中川典子:前田亜季
  • 教師RIKI:竹内力(最後のロールでは教師RIKI、台詞上ではタケウチリキと自己紹介する)普段は頼りなさそうなグータラ教師だが、生徒達が拉致されてきた際に普段と別人のようなコワモテな姿で生徒達の前に現れた。過去に首都で起きたテロ事件に巻き込まれ一人娘を失って以降、無気力な大人になっていたが、娘を奪ったテロをへの怒りだけは常に抱いていた。ゲームの最中の本部では精神が不安定な状態になっており(娘を失った悲しみが振り返した事によるものと思われる)、精神安定剤とみられる薬を大量に貪っている光景もあった。しかし、総理大臣(政府)の人任せな言動による不信感と生徒達だけが犠牲になるのを良しとせず最後は自ら首輪を付けラガーマンの出で立ちで脱出する七原や拓馬達の前に立ち塞がるが、これまで抱いてきた胸の内を吐露・ゲームへ巻き込んだ事への責任を取り、自分の首輪が警告音を発する中で拓馬達へのエールを送り、寄せ書きのラグビーボールを手に爆発で散った。

[編集] 鹿之砦中学校3年B組 男子

  • 男子01番 青井拓馬:忍成修吾
    鹿之砦中学校の男子生徒。金髪。キレやすい性格で、そのことが「病気」だと周囲の人間から思われていた。そのことを心配した母親が、「なにか変わるはず」と彼をこの中学校へ入学させた。
    正義感は強い方で、「死んでいった仲間たちの分も生きる。生きて戦い続ける。」という信念を持っている。
    最初はテロリスト(ワイルドセブン)に反発的だったが、その後砦に入り七原秋也と打ち解け首輪を外してもらい、大人達と戦っていくこととなった。
    秋也達の手引きにより、一度は地下道を使って脱出しようとしたが引き返し、最後まで戦うことを決意。その後は軍と奮戦後、地下道を使って脱出した模様。後にアフガニスタンにて浅倉なお達と合流した。
  • 男子02番 卜部秀悟:柴木丈瑠
  • 男子03番 葛西治虫:坂本真
  • 男子04番 黒澤凌:伊藤友樹
  • 男子05番 桜井晴哉:勝地涼
    戦艦島において、かつて「ゲーム」に参加し優勝後にそのまま失踪した姉・桜井サキと複雑な状況下で再会を果たすも、島からの脱出時に島に残った姉とは最後の別れの形になった。
    その後、地下道を経て脱出。アフガニスタンへ渡った。
    拓馬と並んで数少ない男子生徒の生存者。
  • 男子06番 柴木雅実:藤平涼二
  • 男子07番 志村鉄也:山田浩太
  • 男子08番 城直輝:原田健二
  • 男子09番 田口正勝:田中丈資
  • 男子10番 名波順:青木崇高
  • 男子11番 長谷川達彦:田村圭生
  • 男子12番 日笠将太:豊永利行
  • 男子13番 保坂康昭:池山孝明
  • 男子14番 前薗健二:上條公太朗
  • 男子15番 槙村慎太郎:黄川田将也
  • 男子16番 皆本清:遊木康剛
  • 男子17番 宮台陽介:山本一輝
  • 男子18番 向井渉:久保田武蔵
  • 男子19番 森島達郎:蝦名清一

[編集] 鹿之砦中学校3年B組 女子

  • 女子01番 浅倉なお:酒井彩名
  • 女子02番 池田美希:盛内愛子
  • 女子03番 筧今日子:神戸みゆき
  • 女子04番 キタノシオリ:前田愛
    教師キタノの娘。父親のことを「おじさん」と呼ぶ。前作『バトル・ロワイアル』には声のみ出演。
    物静かな性格で一人でいることが多い。趣味はピアノ。ゲーム参加者選出のときは真っ先に名乗り出た。
    戦闘能力は極めて高く戦闘慣れしている。各ミッション時には素早く行動を開始し、仲間もそれに続いて行動する。弾薬投下時に「当たり」を引き、グレネードランチャーを手に入れる。
    ミッション4「突入」時にペアである黒澤が戦死し、首輪が爆発しそうになるが、EMPにより助かった後はテロリスト側につき、生き残った生徒の中でただ一人、地下道へは行かず砦に残って戦った。
    その後、一斉突撃してくる兵士を相手に奮戦するが、被弾し高台から落下。秋也に自分の過去を話し、彼の腕の中で死亡した。
  • 女子05番 久瀬遥:末永遥
  • 女子06番 鷺沢希:佐藤翔子
  • 女子07番 汐田早苗:松本美千穂
  • 女子08番 新藤理沙:桂亜沙美
  • 女子09番 戸塚保奈美:中川愛海
  • 女子10番 夏川結子:金沢美波
  • 女子11番 新見麗奈:新舞りあす
  • 女子12番 野坂真帆:石井明日香
  • 女子13番 蓮田麻由:柳沢なな
  • 女子14番 波多量子:花田亜由美
  • 女子15番 福田和美:あじゃ
  • 女子16番 松木志穂:松本真衣香
  • 女子17番 三船夕佳:坂口理香
  • 女子18番 本村明日香:長谷部瞳
  • 女子19番 八木綾音:菊地美香
  • 女子20番 矢沢愛:清水沙映
  • 女子21番 谷野響:宮尾知里
  • 女子22番 夕城香菜:森本ゆうこ
  • 女子23番 善山絵里:名雪佳代

[編集] 反BR法組織「WILDSEVEN(ワイルドセブン)」

[編集] その他

[編集] ルール

  • テロリストの七原秋也を殺害すれば、その時点で生き残っていた者全員が優勝者となり帰還できる。制限時間は3日間。この間に殲滅させられなかった場合は全員の首輪が爆発し、優勝者は無しとなる。
  • 前作と最も異なるのが2人1組のタッグマッチであるということである。基本的には男女出席番号の順によりチーム分けが行われる。
  • 武器は「03式BR小銃」が全員に支給される。この銃はBRII法の施行と同時に開発されたものであり、強化プラスチックを使用しているため、中学生の体力でも容易に取り回しが可能である。オプションとしてライフル・グレネードも用意された。装弾数30発、口径5.56mm、使用弾薬M885弾。外観的にはFA-MASM203を組み合わせた様な形をしている。
(ちなみに敵対勢力のワイルドセブンはAK47系列の銃器、自衛隊はM16A2MP5などで武装している)
  • 弾薬は戦闘中にパラシュートで投下される。弾薬の箱には3種類存在する。
    • あたり:ライフル・グレネード(小銃に装備可能)40mm 6発、弾薬入りマガジン3つ(計90発)
    • ガンバレ:弾薬入りマガジン3つ(計90発)
    • はずれ:特製トイレットペーパー3つ
  • 生徒には他にも迷彩服、ヘルメット&ゴーグル、リュック(レーション、長良川の水500ml、メディカルセット入り)アーマーベスト、レザース、ブーツ、バングル、インカム、G-SHOCK、GPSナビ、が支給される。
  • 参加者には強制的に首輪(正式名称:ソロモン6号)が装着される。前作で使用されていた「ガダルガナル」シリーズは川田章吾にいとも簡単に解除されたため、「ソロモン」シリーズへと移行する。従来の機能は勿論、今回は2個で1組に設定されている。チームの片方の生徒が死亡、ないしは一定距離(50m)以上離れると、もう片方の生徒の首輪も連動して爆発する。これらの機能はBR法改正に伴い、タッグ戦のために開発されたものである。
  • 一定時間ごとに「危険エリア」が島を囲み、そのエリアに足を踏み入れたものは首輪が爆発する。

[編集] ノベライズ

本作品の杉江松恋によるノベライズ太田出版より出版されている。基本的には映画の脚本に準じた内容であるが、映画では描かれなかった登場人物に関するエピソードが多く盛り込まれている。映画には全く無かった、ワイルドセブンの結成に至る迄の経緯や作戦として不合理的なゲームルール(禁止区域の採用等)の疑問点・裏に隠されたゲームの本当の目的等も追加されている。また、映画では生き延びたメンバーがアフガニスタンで再会するシーンで終わるが、ノベライズでは七原と青井が崖っぷちで海に飛び込むシーンで終わっている。

[編集] その他

  • 本作の舞台となる孤島・戦艦島は、長崎県端島(軍艦島)がモデルになっている(海上から見た夕方の島の全景は端島そのもの)。ただし、端島は(製作・公開当時)風化や耐用年数を越えた建造物の崩壊・崩落による危険性により全面立ち入り禁止区域となっているので、戦艦島シーンの一部は県内の別の廃墟等でロケが行われた。ちなみに作中では砂浜から島へ上陸しているが、実際の端島は本来の島を取り囲む様にコンクリートの建造物や防波堤等がある為に砂浜にあたる物は皆無である。
  • また、モデルとなった軍艦島がある長崎県ユナイテッド・シネマ長崎で公開初日の出演者舞台挨拶が行われている。
  • BRIIのシンボルマークは第一弾PVと公開版とでは、デザインが異なる。(第一弾PVではBRマークが大きめのIIに絡みついたデザイン。公開版では前作同様のデザイン。)
  • 教師RIKIの由来は出演者の竹内力からであるのは間違いないが(役名もフルネームでタケウチリキ)、前作のビートたけしが演じた教師キタノの由来を踏襲したものとみられる。また、本人によると劇中の薬を貪るシーンでは小道具としての薬(ラムネ菓子)を大量に貪るのだが、テイクの度に何度も口にする為、口の中が甘ったるくなってしまい大変きつかったという。
  • 前作では映画版バトル・ロワイアルの世界は国名は出さず日本である事を曖昧にしていたが、今作品では教師RIKIと内閣総理大臣の会話で舞台となる国が日本である事が伺える。ただし、内閣総理大臣のセリフではアメリカとみられる国を「あの国」と表現していた。
  • バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(太田出版)ISBN 978-4-87233-775-4
  • バトル・ロワイアルII 外伝 3-B 42 Students(太田出版)ISBN 978-4-87233-922-2

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語