バツラー培地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バツラー培地(バツラーばいち、Butzler's medium)は、キャンピロバクターCampylobacterピロリ菌Helicobacter pyloriなどの選択分離培地のひとつである。

培地の組成および製法[編集]

バツラー培地の組成[1]
物質
blood ager base no.2(Oxid) 40.0g
1000ml

PH=7.2~7.6になるように調整する。 上記内容は、blood ager base no.2で、これを作成後高圧蒸気滅菌した後、50℃ぐらいに冷ましそこに15%の割合で緬羊脱繊維素血と、バシトラシン25,000units・サイクロヘキシマイド 50mg・コリスチン10,000units・セファゾリン15mg・ノボビオシン5mgを加える。泡立てない様によく混合したのち、固まる前に平板培地にする。[1]

培養の方法[編集]

  • 培地は、平板培地を用いる。
  • 培地は使用する前に、無菌試験等を行ない問題の無い物を用いる。
  • 微好気培養において培養する(目的菌により温度・時間等が異なる)。[1]

(例)

  • Canpylobacter fetusの場合、42℃で、72時間培養に適する。

※市販で生培地および微好気培養用のガスパックなどが販売されている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 岡田淳ほか (1994), 微生物学・臨床微生物学, 臨床検査技師講座, 22 (3 ed.), 医歯薬出版, ISBN 4-263-22622-4 

関連項目[編集]