バスカード (西鉄バス)
バスカードは、西鉄グループ(亀の井バス、日田バスを除く)の路線バスに採用されていた磁気式プリペイドカード。
販売枚数は485万枚(2007年度)[1]で、バス収入に占める割合は30%[2]である。
金額式紙回数券に代わるものとして導入されたが、ICカード「nimoca」への置換により、2009年度いっぱいで廃止された。以下、特記ない限り廃止時点での情勢を記す。
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[編集] 利用対象のバス
[編集] 一般路線バス
以下の各社が運行する路線。
[編集] 高速バス・特急バス・急行バス
- 西鉄バスグループ(上記一般路線バスの項に記した各社と西鉄高速バス)のみで運行する高速バス・特急バス・急行バス
- 福岡~熊本間高速バス「ひのくに号」(西鉄便のみ)
- 福岡~日田間高速バス「ひた号」(日田バスでも利用できたが、車両運用の関係で一部に利用できない便があった)
- 日田バスが運行する朝倉街道~日田・高塚間および久留米~日田・高塚間の急行バス
[編集] 券種
nimoca導入でバスカード終了が発表された。在庫を処分しやすくするため、オリジナルデザインのカード製造を取り止め、全社でチェック柄のデザインに統一された。
| 販売金額 | 利用額 | プレミア率 | 現在の色 | 以前のデザイン傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 1,100円 | 10% | 基本的に風景写真であったが、特にテーマのない写真であったり、 販売する季節ごとに写真が変更されたり、広告が印刷されることがあった。 |
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| 3,000円 | 3,400円 | 13.3% | キャンペーンなどがあるごとに特別な図柄に変更されることがあったが、 基本的には日本国内の景勝地の写真を採用していた。 |
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| 5,000円 | 5,750円 | 15% | ||
| 10,000円 | 11,500円 | 以前はバスを擬人化したイラストのみを用いていたが、最近までは世界遺産の写真を使用しており、 金色などで縁取りされていた。基本的に時期によって図柄が変更されることはなかった。 |
- 発売中止時点では、1,000円券が赤、3,000円券が青、5,000円券が緑、10,000円券が黄。
- 廃止発表前の2008年度は、西鉄の創立100周年記念事業の一環で、子会社を含めた全社で記念の写真・イラスト柄が使われていた。
[編集] 参考
よかネットカードのプレミア率は3,000円券が+200円で約6.7%、5,000円券は+500円で10%。記念券だけの発売となった1,000円券は額面通り。
また、nimocaは単純比較ができないものの、通常のバス乗車においては1ポイント付くための単位利用運賃が50円、プレミア率は2%であり、割引率の減少(事実上の値上げ)となる。[2]ただし、月ごとの利用額に応じて、2,000円単位で利用額が増えるとボーナスポイントが付く。それでも、10,000円利用した場合、単純計算の合計ポイントは950ポイントで、プレミア率は10%に満たない。実際にはポイント算定金額は切り捨て処理のため、合計ポイントはこれより少ない。
[編集] 使用方法
- 2ドア(中乗り前降り)車両の場合は、乗車時にドア横のカードリーダーに挿入し、降車時に運賃箱のカードリーダーに挿入。
- 1ドア(前乗り前降り)車両の場合は、乗車時にカードリーダーの下部の挿入口から挿入し、降車時にはカードリーダーの上部の挿入口から挿入。
- 西鉄バス久留米(京町)と西鉄バス北九州の高速車両は一般路線バスと同じに乗車用と降車用のカードリーダー機があった。
- カード残額不足時は現金または別のカード(よかネットカードも可)を挿入。
[編集] バス乗り継ぎ割引
同じカードを用い、同一バス停において90分以内にバスを乗り継いで利用すると、乗継割引として、1回あたり80円が割引される(機械の自動精算)。ただし、乗り継ぐ前か乗り継いだ後の乗車区間の運賃が180円未満の場合、割引額はこれより少なくなる。乗り継ぐ前の運賃が180円未満の場合、乗り継いだ後の割引額は乗り継ぐ前の運賃から100円を引いた額となる。乗り継いだ後の運賃が180円未満の場合、乗り継いだ後のバスで100円が引き去られる。乗り継ぐ前か乗り継いだ後の運賃が100円の場合は割引が適用されない。
乗継割引は90分以内である限り何度連続で乗り換えても有効。また急行・特急・高速バスでもバスカードを取り扱う車両であれば有効。
- 具体例
- 福岡タワー南口からキャナルシティ博多までを天神で乗り換える場合
-
- 福岡タワー南口→(220円)→祇園町→(100円)→キャナルシティ博多前
- 合計金額は320円だが、100円区間は割引の対象にならないため割引なし。逆(100円区間→100円以上)も同様。
- 天神バスセンターから大分坑までを飯塚乗継で行った場合
-
- 西鉄天神バスセンター→(900円)→飯塚→(450円)→大分坑
- 合計金額は1350円だが、西鉄天神バスセンター~飯塚間が900円なので大分坑下車時に80円引き。よって1270円。
-
- 浮羽町役場前→(150円)→浮羽発着所→(870円)→西鉄久留米→(180円)→ゆめタウン久留米
- 合計金額は1200円だが、浮羽町役場前~浮羽発着所間が150円なので、西鉄久留米降車時に50円引き。さらに浮羽発着所~西鉄久留米間が870円なので、ゆめタウン久留米降車時に80円引き。よって計130円引かれることになり、1070円となる。
各地域で指定された同一エリア内においては、同一バス停での乗り継ぎでなくても乗り継ぎ割引が適用される。また、100円区間が対象の適用外となるのは、上記のように最低運賃が100円として設定されており、100円区間は既に割引が適用されているとみなされるからである。
[編集] 廃止までの経緯と事後対応
西鉄は、2008年5月18日にICカード「nimoca」を導入した。電車・バスの利用だけでなく、電子マネーとして買い物などにも利用でき、チャージを繰り返すことにより何度でも利用できるメリットがある。バスについては当初は那珂川営業所のみであったが、他の営業所でも導入が進められていった。
このため、西鉄は2009年4月1日、バスカード廃止を発表し[1]、路線バス全車両への導入が完了する2009年9月いっぱいで販売を完全終了した。その後、2009年度いっぱい(2010年3月31日)で取り扱いを完全終了し、順次バスカードリーダーを撤去。以後5年間、2015年3月末まで手数料なしで払い戻しを行う。
払い戻しについては、以下の数式で額を決定する。
- 残額 ×(発売額 ÷ 発売時の利用可能額) = 払戻額(10円未満は切り上げ)
- 例
- 発売額10,000円(利用可能額11,500円)のカードが2,000円分残っていた場合
- 2000 × (10000 ÷ 11,500) = 1739.13 → 1,740円
なお、西鉄電車・福岡市営地下鉄との共通券である「よかネットカード」についても、バスについてはバスカード終了と同時に利用を取り止めた(西鉄電車・地下鉄ではその後も利用可)。
[編集] 沿革
- 1992年9月1日 発売開始。福岡地区で導入(車両へのカードリーダー設置)開始。
- 1993年 デザイン変更。
- 1993年11月1日 福岡地区の全車に導入完了。
- 1994年 10,000円カードを追加。現行デザインに変更。
- 1994年8月1日 北九州地区で導入開始(同年10月までに北九州地区の全車に導入完了)。
- 1995年3月1日 西鉄の全路線および分離子会社全社で導入開始(3月20日までに完了)。
- 1997年2月1日 オリジナルデザインによるバスカード「つくりバスカ」を開始(500円カードおよび1,000円カード。2000年に廃止)
- 2000年8月1日 乗り継ぎ割引制度を施行。500円券を廃止
- 2008年5月18日 那珂川営業所にnimoca導入。同営業所所属車内における10,000円券発売終了。以後nimocaを導入した営業所の車両が順次これに続いた。
- 2009年4月1日 バスカード終了発表。
- 2009年9月30日 バスカードの販売を終了。
- 2010年3月31日 バスカードのサービスを終了。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ a b “割引乗車券のサービス終了について (PDF)”. 西日本鉄道 (2009年4月1日). 2009年4月1日閲覧。
- ^ a b “西鉄バスカード廃止 来年3月末 事実上の値上げ ニモカに全面移行”. 西日本新聞 (2009年4月2日). 2009年4月7日閲覧。