バウチャーコン

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バウチャーコン
ジャンル ミステリ
会場所在地 輪番(次回は2013年9月、ニューヨーク州オールバニ
開催国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
初開催 1970年 -
公式サイト
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バウチャーコンBouchercon、正式名称:the Anthony Boucher Memorial World Mystery Convention )は、ミステリ推理小説の創作者(作家・批評家)や愛好者が年に一度集まる世界大会[1]。作家、批評家、編集者だったアントニー・バウチャーに敬意を表してその名が付けられた[2]

毎年秋に、異なる都市でボランティアらの手によって開催される[3]。大会は木曜日から日曜日まで行われる。

各年ごとに優れた推理小説の推薦・投票が行われ、アンソニー賞(長編賞・新人賞・短編賞・評論 / ノンフィクション賞・ペーパーバック賞)が決定する(1986年 - )。

参加者は、作家、書店員、出版関係者やミステリや推理小説の読者などである。第1回大会は1970年カリフォルニア州サンタモニカで開催され、名誉ゲストは「サイコ」で知られるロバート・ブロックであった。


開催地及び名誉賞受賞者[編集]

開催地 功労賞受賞者
1 1970年 カリフォルニア州サンタモニカ -
2 1971年 カリフォルニア州ロサンゼルス -
3 1972年 カリフォルニア州ロサンゼルス -
4 1973年 マサチューセッツ州ボストン -
5 1974年 カリフォルニア州オークランド -
6 1975年 イリノイ州シカゴ -
7 1976年 カリフォルニア州カルバーシティ -
8 1977年 ニューヨーク州ニューヨーク -
9 1978年 イリノイ州シカゴ -
10 1979年 カリフォルニア州ロサンゼルス -
11 1980年 ワシントンD.C. -
12 1981年 ウィスコンシン州ミルウォーキー -
13 1982年 カリフォルニア州サンフランシスコ -
14 1983年 ニューヨーク州ニューヨーク -
15 1984年 イリノイ州シカゴ -
16 1985年 カリフォルニア州サンフランシスコ -
17 1986年 メリーランド州ボルチモア -
18 1987年 ミネソタ州ミネアポリス -
19 1988年 カリフォルニア州サンディエゴ -
20 1989年 ペンシルベニア州フィラデルフィア ドロシー・ソールズベリ・デイヴィス英語版
21 1990年 イングランドロンドン マイケル・ギルバート
22 1991年 カリフォルニア州パサデナ ウィリアム・キャンベル・ゴールト英語版
23 1992年 オンタリオ州トロント シャーロット・マクラウド
24 1993年 ネブラスカ州オマハ ハモンド・イネス英語版ラルフ・マキナニー英語版
25 1994年 ワシントン州シアトル トニイ・ヒラーマン
26 1995年 イングランド・ノッティンガム -
27 1996年 ミネソタ州セントポール -
28 1997年 カリフォルニア州モントレー ドナルド・E・ウェストレイク
29 1998年 ペンシルベニア州フィラデルフィア -
30 1999年 ウィスコンシン州ミルウォーキー レン・モファット、ジューン・モファット
31 2000年 コロラド州デンバー ジェーン・ラングトン英語版
32 2001年 ワシントンD.C. エドワード・D・ホック
33 2002年 テキサス州オースティン -
34 2003年 ネバダ州ラスベガス -
35 2004年 オンタリオ州トロント バーナード・コーンウェル
36 2005年 イリノイ州シカゴ ビル・プロンジーニマーシャ・ミュラー
37 2006年 ウィスコンシン州マディソン ロバート・B・パーカー
38 2007年 アラスカ州アンカレッジ ジェイムズ・サリス英語版
39 2008年 メリーランド州ボルチモア ローレンス・ブロック
40 2009年 インディアナ州インディアナポリス Allen J. Hubin
41 2010年 カリフォルニア州サンフランシスコ リー・チャイルド
42 2011年 ミズーリ州セントルイス サラ・パレツキー
43 2012年 オハイオ州クリーブランド メアリ・H・クラーク
44 2013年 ニューヨーク州オールバニ
45 2014年 カリフォルニア州ロングビーチ
46 2015年 ノースカロライナ州ローリー
47 2016年 未定
48 2017年 オンタリオ州トロント

日本の推理作家の参加[編集]

1997年10月30日から11月2日にかけてカリフォルニア州モントレーで開催された第28回バウチャーコンには、日本推理作家協会50周年事業のひとつとして日本の推理作家の井沢元彦および推理小説研究家の山前譲が派遣された(最初に渡米を打診されたのはアメリカで作品の英訳が出版されていた宮部みゆきで、それに井沢元彦が同行する予定だったが、宮部みゆきが飛行機に乗りたくないと言ったため、作品の英訳が出版されていない井沢元彦と山前譲が派遣されることになった)。最終日には日本の推理小説の英訳アンソロジーを編纂したこともあるジョン・アポストロウを司会役に、日本の推理小説について語るパネル・ディスカッションが開かれた。井沢元彦、山前譲以外の参加者は以下の通り。

なお、翌1998年の第29回バウチャーコンではアジアの推理小説についてのパネル・ディスカッションが開かれ、日本からは前年に引き続き『ミステリマガジン』の千田宏之が参加した。司会者はジョン・アポストロウで、ほかの参加者は、日本を舞台にした『雪殺人事件』でアガサ賞最優秀処女長編賞を受賞したスジャータ・マッシー英語版、現代中国を舞台にしたミステリ『黄昏の北京 王警部補の事件簿』などの著作があるクリストファー・ウエスト英語版、19世紀の香港を舞台にしたミステリの著作があるディーン・バレット英語版

出典[編集]

  1. ^ Bouchercon World Mystery Convention : Home”. Bouchercon.info. 2012年1月30日閲覧。
  2. ^ Bouchercon 2010 by the Bay: The World Series of Mystery”. Libraryjournal.com. 2012年1月30日閲覧。
  3. ^ Happy Birthday, Mr. Holmes - The New York Sun”. Nysun.com (2005年1月5日). 2012年1月30日閲覧。
  • 井沢元彦「バウチャーコン体験記」(『ミステリマガジン』1998年2月号)
  • 「日本ミステリ・パネル誌上再現」(『ミステリマガジン』1998年2月号)
  • 「アジア・ミステリ・パネル誌上再現」『ミステリマガジン』1999年2月号)