バイモ属

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バイモ属
Fritillaria camtschatcensis 4.JPG
ミヤマクロユリ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
亜綱 : ユリ亜綱 Liliidae
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: バイモ属 Fritillaria
学名
Fritillaria L.
和名
バイモ属(貝母属)[1]
  • 本文参照

バイモ属(バイモぞく、学名:Fritillaria、和名漢字表記:貝母属)はユリ科の一つ[1][2]

特徴[編集]

多年草。地下にある鱗茎は多数の鱗片からなるものと2個の鱗片からなるものとがある。は互生、対生または輪生し、まれに上方の葉の先が巻きひげ状になる。は鐘状で茎先に1-数個つき、下向きに咲く。花被片は6個あり、長楕円形から卵形で、内面の基部に腺体がある。雄蕊は6個あり、花被片より短い。子房は上位で3室あり、各室に多数の胚珠があり、花柱は3裂するか裂けない。果実蒴果で、胞背裂開し、種子には狭い翼がつく[2][3]

分布[編集]

北半球の温帯、主に中央アジアと地中海沿岸地方に分布し、約130種知られ[3]、日本には数種分布する。

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日本に分布する種[編集]

  • ホソバナコバイモ Fritillaria amabilis Koidz. - 環境省の準絶滅危惧(NT)に選定。日本の本州の中国地方、九州に分布する[4]
  • イズモコバイモ Fritillaria ayakoana Maruy. et Naruh. - 環境省の絶滅危惧II類(VU)に選定。本州の中国地方の日本海側に分布する[4]
  • クロユリ(広義) Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. - 日本の本州中部地方以北・北海道、千島、樺太、中国大陸(東北部)、ウスリー、カムチャツカ、北アメリカ北部に分布する[2]
    • エゾクロユリ Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. var. camtschatcensis - 北海道以北の低地に分布する染色体数が3倍体3n=36のもので、草丈が高く50cmになり、花が3-7個つく[2][5]
    • ミヤマクロユリ Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. var. keisukei Makino - 日本の本州、北海道の高山に分布する染色体数が2倍体2n=24のもの[2]で、草丈は10-20cm。本州では月山飯豊山、中部地方の亜高山帯から高山帯の草地に生育する[5][6]
  • コバイモ(ミノコバイモ) Fritillaria japonica Miq. - 環境省の絶滅危惧II類(VU)に選定。本州の近畿地方を中心に分布する[4]
  • カイコバイモ Fritillaria kaiensis Naruh. - 環境省の絶滅危惧IB類(EN)に選定。本州の関東地方と富士山周辺に分布する[4]
  • コシノコバイモ Fritillaria koidzumiana Ohwi - 本州の山形県から石川県にかけた日本海側と岐阜県、愛知県、静岡県に分布する[4]
  • アワコバイモ Fritillaria muraiana Ohwi - 環境省の絶滅危惧II類(VU)に選定。四国に分布する[4]
  • トサコバイモ Fritillaria shikokiana Naruh. - 環境省の絶滅危惧II類(VU)に選定。九州中部と四国に分布する[4]
  • トクシマコバイモ Fritillaria × tokushimensis Akasawa, Katayama et T.Naito - アワコバイモとトサコバイモの交雑種[7]。四国に分布する。

上記以外の主な種[編集]

  • ヨウラクユリ Fritillaria imperialis L.
  • イチリンバイモ Fritillaria maximowiczii Freyn
  • コバンユリ Fritillaria meleagris L.
  • バイモ(アミガサユリ)Fritillaria thunbergii Miq. - 中国原産の薬用植物[2]
  • チョウセンバイモ Fritillaria ussuriensis Maxim.

名前の由来[編集]

和名のバイモ属の「貝母」は、漢名の(zh)贝母属による[4]。属名の Fritillaria は、ラテン語で「サイコロを入れる筒」の意味。筒状形の花被の形をたとえたもの[8]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』pp.70-71
  2. ^ a b c d e f 『日本の野生植物 草本I単子葉類』pp.38-39
  3. ^ a b Fritillaria Flora of China
  4. ^ a b c d e f g h 『新牧野日本植物圖鑑』pp.861-862
  5. ^ a b 『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』p.567
  6. ^ 『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』p.407
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  8. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1294

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本I単子葉類』、1982年、平凡社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』、1988年、山と溪谷社
  • 清水建美、木原浩『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』、2002年、山と溪谷社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  • Fritillaria Flora of China