ハールートとマールート

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ハールートとマールート(はーるーととまーるーと(Harut wa Marut))は、二人組の堕天使コーランによれば、この二人は古都バビロンに住み、住人達に妖術を教えたという。

後世の伝承によると、初めは真面目な天使達だったが、肉欲と酒を貪る人間達を見下していた。だが、神様に「お前達も地上にいけばああなるかもしれない」と言われ、「そんな馬鹿な」と思いながら地上に降りて人間と暮らし始めた。三日ほどで肉欲と酒の虜になり、終いには「とある美女」に「ある秘密の名前」を教えてしまったため、その女は名前の魔力により天に昇り金星になった。そのため二人は神の怒りにふれてしまい、髪の毛でバビロンの深い井戸の中に吊るされてしまったとされる。

別の説では二人一組の地獄の番人とされ、地獄に落ちた罪人に永遠の責め苦を与えるという。

比較神話学者ジョルジュ・デュメジルによれば、ハールートとマールートの起源はゾロアスター教におけるハルワタートアムルタートであるという。

参考文献[編集]

  • 真野隆也『天使』 新紀元社、1995年、87頁。
  • 『悪魔事典』 新紀元社、2000年、220-221頁。

関連項目[編集]