ハープーン作戦

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ハープーン作戦 (Operation Harpoon) とは、第二次世界大戦中1942年6月10日から15日にイギリス軍が行ったマルタ島への輸送作戦。

1942年に入ってマルタ島への空襲は激化し、枢軸国側の北アフリカへの補給をほとんど妨害できなくなった。そのため、イギリスは6月にマルタ島への大規模な救援作戦を決行することにした。輸送船団はアレキサンドリアジブラルタルから同時に出発し、マルタ島へ向かった。アレキサンドリアからの船団はヴィガラス、ジブラルタルからの船団はハープーンと命名された(ヴィガラス船団についてはヴィガラス作戦を参照)。

ハープーン船団は貨物船トロイラス (Troilus)、バードワーン (Burdwan)、チャント (Chant)、タニンバー (Tanimbar)、オラリィ (Orari) とタンカー・ケンタッキー (Kentucky)、防空巡洋艦カイロ駆逐艦ベドウィンマーンマッチレスイシュリールパートリッジブランクネイミドルトンバズワースクヤヴィアックなどからなり、他に空母イーグルアーガス、戦艦マレーヤ、軽巡洋艦ケニアカリブディスリヴァプール、駆逐艦オンスロウイカルスエスカペイドウィシャートウェストコットレスラーヴィデットアンテロープからなる艦隊(W部隊)が間接護衛についた。

6月14日、船団はサルディニア島からの航空攻撃を受けた。イタリア軍のサヴォイア・マルケッティ SM.79雷撃機の攻撃で貨物船タニンバーが沈没、軽巡洋艦リヴァプールが損傷した。リヴァプールは駆逐艦アンテロープに曳航されてジブラルタルへ後退した。夜には間接護衛部隊が引き返した。15日夜明けには、軽巡洋艦ライモンド・モンテクッコリエウジェニオ・ディ・サヴォイアを中心とするイタリア艦隊の攻撃を受け駆逐艦ベドウィンとパートリッジが損傷した。ベドウィンはこの後イタリア軍機によって撃沈された。この攻撃は退けることができたが、その後空襲により貨物船バードワーンとタンカー・ケンタッキーが損傷し貨物船チャントが沈んだ。損傷した2隻もその後沈められた。さらに機雷原で駆逐艦クヤヴィアックが沈み駆逐艦バズワース、マッチレス、掃海艇ヒービ (Hebe)、貨物船オラリィが損傷した。船団は夜にマルタに到着した。

結局、マルタ島に到着できた輸送船は2隻だったが、量は少ないものの補給物資が届いたことでマルタは北アフリカの枢軸軍への補給を行う船舶への攻撃拠点としての機能を回復し、北アフリカ戦線は膠着状態に陥った。その結果枢軸軍の作戦展開は大きく制約され、イギリス軍は部隊の補充、再編が容易となった。