ハンガリー幻想曲

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ハンガリー幻想曲Fantasie über ungarische Volksmelodien)S123は、フランツ・リストが作曲したピアノ管弦楽のための作品。正式な名称は『ハンガリー民謡旋律にもとづく幻想曲』。演奏時間は約15分。

概要[編集]

原曲は1840年代にピアノ独奏曲として作曲され、ハンス・フォン・ビューローに献呈されたハンガリー狂詩曲第14番ヘ短調。同曲はリストとフランツ・ドップラーによる管弦楽編曲も行われている(管弦楽版ハンガリー狂詩曲第1番)。1852年頃に作曲され、原曲同様、ビューローに献呈された。

初演[編集]

1853年6月1日ブダペストでビューローの独奏、エルケル・フェレンツの指揮により初演された。

編成[編集]

ピッコロフルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2
ホルン2、トランペット2、トロンボーン3
ティンパニトライアングルバスドラムシンバル
弦五部

構成[編集]

ティンパニ及び低弦による重苦しい序奏に始まる。まず、ホルン、ファゴットが第1主題を奏し、これを独奏ピアノが装飾する。続いてピアノ、管弦楽の順で第1主題を堂々と奏する。経過部の後、「ジプシー風のアレグレット」と指定された部分に入る。哀愁を帯びた第2主題はまずピアノに現れ、やがて管弦楽との掛け合いになる。掛け合いの頂点で管弦楽に第1主題が登場、やがて軽快な第3主題がピアノで奏され、管弦楽と掛け合いながら技巧的なパッセージを披露、再度第1主題が登場し、堂々と終わる。

参考文献[編集]