ハワイガラス

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ハワイガラス
Corvus hawaiiensis FWS.jpg
ハワイガラス Corvus hawaiiensis
保全状況評価
EXTINCT IN THE WILD
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EW.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: カラス科 Corvidae
: カラス属 Corvus
: ハワイガラス C. hawaiiensis
学名
Corvus hawaiiensis
Peale, 1848
和名
ハワイガラス
英名
Hawaiian Crow

ハワイガラス(布哇鴉、学名:Corvus hawaiiensis )は、鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥。ハワイ語ではアララ (`Alala) と呼ばれていた。

大きさはほぼハシボソガラス大(全長48-50cm)だが、翼は一回り大きく、嘴はずっと太い。羽毛はやや茶色がかった黒で長く、のどの羽は剛毛化する。脚と嘴は黒い。

目次

[編集] 分布と生息地

ハワイ島固有種だったが本種の野生個体は2002年以降確認されておらず、絶滅したとみなされている。最後にその姿が確認されたのはハワイ島のハカラウ国立野生生物保護区内のコナ地区であるが、ここは1997年当時、まだ絶滅危惧状態に留まっていた本種の、野生再導入を促すために設定された保護区で、もともとは個人経営の農場の一部であった。本種が最後まで野生下で生き延びたのはその農場の敷地内においてであり、公有地その他の場所にいた個体は1970年代には絶滅した。

化石によると、かつてはハワイ島だけでなく、ハワイ諸島の他の島にもその島の大きさに比例した数の個体群が棲息したことが確認されており、さらにはハワイ諸島には本種の他に2種のカラス科鳥類がいたことがわかっている。

[編集] 生態

[編集] 食性

野生下では、雑食性であったことが観察されており、死肉、卵、ひな鳥、昆虫などの小動物、ハワイ固有の在来植物の果実を餌とした。特にイエ・イエ (`Ie`ie, Freycinetia arborea) の実は好物だったとされる。また、樹皮下の昆虫を捕食するため、樹皮を引き剥がすことが知られていた。

[編集] 鳴き声

多様な鳴き声を有するが、一般には「カアカア」と聞きなされる2トーンの鳴き声が知られている。なお後続のトーンにネコの「ミャオ」に似た金切り声が付け加えられることがある。また「カ、ゥワック」を基調とし、様々な音を混ぜた複雑な鳴き方をすることがある。

[編集] その他

他のカラス同様、本種は強い飛行力と、知恵に富むことで知られている。

[編集] Sibley分類体系上の位置

シブリー・アールキスト鳥類分類
カラス上科 Corvoidea
カラス族 Corvini

[編集] 人間との関係

絶滅の原因は完全に解明されていないが、おそらくは島外から移入された感染症が特筆すべき要因になったと考えられている。野生個体が多数存在した当時は、ハワイで野生化したブタ狩猟の際に、必ずハンターの後をつけてきて鳴き騒ぐので、猟の邪魔と考えたハンターにより多数が銃殺された記録もある。

野生下を生き延びていた本種の最後の2羽が2002年に姿を消したため、本種は現在はIUCNレッドリストで野生絶滅に分類されている。50羽弱が保護施設で飼育されており、1993年にそこで増殖させた27羽を野生に戻す試みが行われたが、野生下での繁殖は全て失敗に終わっており、さらにはそのうち21羽が天敵であるハワイノスリによる捕食や、感染症等により失われたため、残った6羽も結局1999年には保護施設に回収している。失敗に終わった原因の一つである、本種の天敵ハワイノスリ自体も危急種とされているため、有効な対策を打てないのが現状である。

飼育下で生きながらえている個体が数十羽に過ぎない現状は、もはや残された遺伝子プールから種を回復できないというポイントに達したことを意味するのかもしれない。カラス属では本種の他にグアム島クバリーガラスも本種同様に絶滅が危惧されており、都市において繁栄を極めている他種と比較して対照的である。

[編集] 画像

[編集] 参考文献

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