ハリー・G・ジョンソン

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ハリー・ジョンソン
シカゴ学派
生誕 1923年5月26日
トロント
死没 1977年5月9日(満53歳没)
国籍 カナダの旗 カナダ
研究機関 シカゴ大学
研究分野 国際経済学、貨幣経済学
母校 トロント大学(BA,MA)
ケンブリッジ大学
ハーバード大学(MA,Ph.D.)
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ハリー・G・ジョンソン(Harry G. Johnson、Harry Gordon Johnson、1923年5月26日―1977年5月9日)は、カナダ生まれの経済学者
アメリカシカゴ大学を中心に活動したほか、イギリススイスでも活躍した。専門は国際経済学、貨幣経済学であった。


略歴[編集]

人物・研究[編集]

  • 27年という比較的短い経歴の間に、500本以上の学術論文、150編の書評、35冊の書物、さらには何百篇もの新聞論説を書いた。
  • 国際経済学が専門といえるが、貨幣的経済学もまた多くの研究を成し遂げている。『外国貿易と経済成長』(1958年)、『貨幣・貿易・経済成長』(1962年)、『関税の理論』(1971年)、『貨幣的経済学』(1967年)、『貨幣的経済学再論』(1972年)、『インフレーションとマネタリスト論争』(1972年)、『マクロ経済学と貨幣理論』(1972年)、『所得分配の理論』(1973年)などがそれである。
  • 彼はまた、『低開発国の経済政策』(1967年)という輝かしい書物を著している。
  • J・A・フレンケルと共同で編集した論文集『貿易収支への貨幣的アプローチ』(1978年)と『為替相場の経済学』(1978年)を出版した。
  • また、人的資本理論、最低賃金法制定、所得政策等々、広範囲に及ぶ諸問題を取り上げた。
  • 評論としては、『カナダの困惑』(1973年)、『経済学と社会』(1975年)、妻のエリザベス・ジョンソンとの共著『ケインズの影』(1978年)などがある。
  • 彼は「ケインズ革命とマネタリストの反革命」(『アメリカン・エコノミック・レビュー』1971年5月号)の中で、マネタリズムの自惚れた様子をあざ笑い、マネタリズムの衰退は目前に迫っていると予言したが、国際経済に関連した分野においては「貨幣は重要である」(money matters)という見解を主唱した。[1]

主要著作[編集]

日本語訳[編集]

  • 『貨幣・貿易・経済成長』、村上敦訳、ダイヤモンド社、1964年
  • 『戦後世界経済の分析――岐路に立つ国際経済組織体系』、佐瀬隆夫訳、ぺりかん社、1967年
  • 『国際貿易と経済成長』、柴田裕訳、弘文社、1970年
  • 『南北問題の経済学』、大畑弥七訳、ダイヤモンド社、1972年
  • (D.R.クルームと共著)『金融理論と金融政策――ラドクリフ報告以降』、法政大学出版局、1974年
  • 『ケインズ・マネタリスト論争――インフレーションの経済学』、鬼塚雄丞・氏家純一共訳、東洋経済新報社、1980年
  • (エリザベス・S・ジョンソンと共著)『ケインズの影――ケンブリッジの世界と経済学』、中内恒夫訳、日本経済新聞出版社、1982年

原書[編集]

  • "Optimum Tariffs and Retaliation", 1954, RES. JSTOR
  • International Trade and Economic Growth: Studies in pure theory, 1958.
  • "The Cost of Protection and the Scientific Tariff", 1960, JPE. JSTOR
  • "Monetary Theory and Policy", 1962, AER.
  • Economic Policies Towards Less-Developed Countriess, 1967.
  • Essays in Monetary Economics, 1967.
  • "Inside Money, Outside Money, Income, Wealth and Welfare in Monetary Theory", 1969, JMCB.
  • "The Effects of Unionization on the Distribution of Income: A General Equilibrium Approach", with Peter M. Mieszkowski, 1970, QJE. JSTOR
  • Aspects of the Theory of Tariffs, 1971.
  • "The Keynesian Revolution and the Monetarist Counter-Revolution", 1971, AER.
  • "The Monetary Approach to Balance-of-Payments Theory", 1972, Journal of Financial Quantitative Analysis.
  • Further Essays on Monetary Economics, 1973.
  • On Economics and Society, 1975.

脚注[編集]

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  1. ^ 『貨幣ケインズ以後の100大経済学者』同文館、pp. 122-126

外部リンク[編集]