ハミルトンガメ

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ハミルトンガメ
ハミルトンガメ
ハミルトンガメ Geoclemys hamiltonii
保全状況評価[a 1][a 2]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: イシガメ科 Geoemydidae
: ハミルトンガメ属
Geoclemys Gray, 1870
: ハミルトンガメ G. hamiltonii
学名
Geoclemys hamiltonii (Gray, 1831)
シノニム

Emys hamiltonii Gray, 1831

和名
ハミルトンガメ
英名
Hamilton's pond turtle
Spotted pond turtle

ハミルトンガメGeoclemys hamiltonii)は、爬虫綱カメ目イシガメ科ハミルトンガメ属に分類されるカメ。本種のみでハミルトンガメ属を構成する。

分布[編集]

インド北部、ネパールパキスタン東部、バングラデシュインダス川ガンジス川ブラマプトラ川水系[1][2][3]

模式標本の産地(模式産地)はインド

形態[編集]

最大甲長39センチメートル[3]。オスよりもメスの方が大型になる[3]背甲はやや扁平かややドーム状に盛り上がり、上から見ると細長い楕円形[3]椎甲板肋甲板には筋状の盛りあがり(キール)がある[2][3]。後部縁甲板の外縁が鋸状に尖るが、老齢個体では不明瞭になる[3]。背甲の色彩は黒い[3]。淡橙色や淡黄色、黄色、白の不規則な斑紋や放射状の斑紋が入るが、老齢個体では斑紋が消失することが多い[3]腋下甲板はやや小型か中型で、鼠蹊甲板はやや大型[3]腹甲はやや大型[3]。腹甲の色彩は黒く、放射状に淡黄色や白の斑紋が入る。

頭部は大型[1][3]。吻端は突出せず、上顎の先端は凹み二股に分かれる[3]。咬筋が発達するため後頭部が隆起し、後頭部は大型鱗で覆われる[3]。咬合面は幅広く平坦で、硬い獲物を噛み砕く事に適している[3]。指趾は長くはないが、指趾の間には水かきが発達する[3]。尾はやや太くて短い[3]。頭部や四肢、尾の色彩は黒や暗褐色で、黄色や白の斑紋が入る[1][2][3]

卵は長径4.1-4.5センチメートル、短径2.5-3.7センチメートルの楕円形[3]

メスはオスに比べると背甲が幅広く甲高が高い[3]。オスの成体は腹甲の中央部が明瞭に凹み、尾が太くて長く尾をまっすぐに伸ばした状態では総排泄孔の大部分が背甲の外側にある[3]。メスは腹甲の中央部が平坦かわずかに突出し、尾が細くて短く尾をまっすぐに伸ばした状態でも総排泄孔全体が背甲よりも内側にある[3]

分類[編集]

形態からクサガメ属と近縁と考えられ、クサガメ属を本属に含む説もあった[3]

生態[編集]

河川氾濫原にある河跡湖湿原、水たまりなどに生息し、水生植物の繁茂した水深が浅い止水域を好む[3]。主に乾季にも干上がらない水場に生息するが、タール砂漠の個体群は乾季に水場が干上がると別の水場に移動する[3]。分布域北部では不活発になったりほぼ冬眠することもあるが、バングラデシュの個体群では周年活動する[3]

食性は動物食で、昆虫甲殻類貝類などを食べ、魚類両生類も食べると考えられている[3]

繁殖形態は卵生。2月か5月、10月に1回に26-36個の卵を年に2回(飼育下では年に3回産んだ例もある)に分けて産む[3]。卵は飼育下では74日で孵化した例がある[3]

人間との関係[編集]

種小名hamiltoniiFrancis Buchanan Hamiltonへの献名で、和名と同義[3]

開発による生息地の破壊、食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少している[3]1975年のワシントン条約発効時から附属書Iに掲載され、商業目的の国際取引は禁止されている[3]。しかし密輸が行われる事もある[3]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。日本では1980年のワシントン条約の批准以前にバングラデシュ(1982年にワシントン条約批准)から輸入された個体や、それらに由来する飼育下繁殖個体が登録証付きで流通する[3]アクアテラリウムで飼育される。飼育下では冷凍された生餌や配合飼料にも餌付く[3]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社2005年、12頁。
  2. ^ a b c 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、200頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 安川雄一郎 「バタグールガメ属グループの分類と生活史1」『クリーパー』第28号、クリーパー社、2005年、81-82、115-118頁。

外部リンク[編集]

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Asian Turtle Trade Working Group 2000. Geoclemys hamiltonii. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.