ハト派

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ハト派(ハトは。英語:dove, pacifist)とは、が持つ平和のイメージを政治的傾向の分類に用いたものである。用例によっては穏健派おんけんは、もしくは慎重派しんちょうはともいう。旧約聖書ノアの方舟の伝説に基づく。対義語はタカ派

語義[編集]

ハト派・タカ派には、必ずしも明確な基準はないが、一般的には平和主義的な姿勢、外交安全保障政策などについて軍事力による紛争解決(軍事力を用いた他国の牽制や積極的な武力行使)に否定的な考えを持ち、そういった政策を支持している行動様式の集団あるいは人物がハト派(もしくは穏健派)と呼称される。かつては、鷹=武力による解決、鳩=対話による解決、と説明されることが多かったが、現代では武力を積極的に用いることが少ないため、単に比較的「穏健」「慎重」と思われる姿勢を「ハト」と称することが多い。

日本自由民主党においては、歴代総裁では石橋湛山三木武夫鈴木善幸宮澤喜一河野洋平がその代表格とされ、近年の政治家では加藤紘一河野太郎(洋平の息子)・古賀誠などがハト派に分類されることが多い。ただし政党単位のタカ・ハト分類では自民党がタカ、民主党の一部・公明党などがハトとされることが多い。

現在ではそれほどでもないが、護憲勢力などが強大だった1980年代以前は、もっぱらタカ派がレッテル貼りで使われたのに対し、ハト派は「平和主義者」などの肯定的イメージを伴って用いられた。1990年代後半以降は、社会主義陣営の崩壊や日本社会の保守化傾向に伴って、保守勢力からは「左派」、右翼勢力からは「売国奴(ハト派は利権絡みで中国北朝鮮などの外国に媚びているという主張に基づく)」といったレッテル貼りをハト派が受けることも少なくない(もっとも、ハト派の側からも「タカ派はアメリカに媚びている」というレッテル貼りがなされる)。なお、本来は右派・左派と、タカ派・ハト派は別のものである。実例として、1940年頃のアメリカ合衆国では、右派に属する共和党孤立主義者が第二次世界大戦への介入に反対するハト派であり、ニューディール政策を実行した左派である民主党ルーズベルト(当時の大統領)が第二次世界大戦への介入を進めたタカ派であった。

関連項目[編集]