ハサン・ロウハーニー

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ハサン・ロウハーニー
حسن روحانی
Hassan Rouhani 2.jpg
ハサン・ロウハーニー

任期 2013年8月3日
第一副大統領 エスハーグ・ジャハーンギーリー
元首 アリー・ハーメネイー

Flag of Iran.svgイラン・イスラーム共和国
国家安全保障最高評議会書記
任期 1989年10月 – 2005年8月
元首 アリー・ハーメネイー

出生 1948年11月13日(66歳)
Flag of Iran (1964).svg イランセムナーン州ソルヘ

ハサン・ロウハーニーペルシア語: حسن روحانی‎ Ḥasan Rowḥānī またはRouḥānī、1948年11月13日 - )は、イランシーア派ウラマーホッジャトルエスラーム)、政治家。現イラン大統領(第7代)。現公益判別会議戦略研究センター長(1992年-)、現公益判別会議議員(1991年-)、現専門家会議議員(1999年-)。元国会副議長(4期、5期)、元国家安全保障最高評議会書記(1989年-2005年)、元核問題交渉責任者(2003年-2005年)[1][2]。イラン政界にあって穏健派とされるハーシェミー・ラフサンジャーニー(第4代イラン大統領)の側近として知られる[3]

日本語ではローハーニールーハーニーローハニーローハニロウハニロハニとも表記される。

経歴[編集]

セムナーン州ソルヘ出身[1]テヘラン大学を卒業、英国のグラスゴー・カレドニアン大学に留学し、博士号を取得した[4]

イラン・イスラム革命前は、反シャー運動に参加[5]

イラン・イラク戦争時は、高等国防委員会委員、イラン空軍司令官、イラン国軍副司令官をつとめた[5]

1999年10月及び2004年3月に訪日している[6]

2013年6月のイラン大統領選挙に立候補。同年6月14日に行われた投票で18,613,329票を獲得し、当選に必要な50%を上回る得票率で、有力候補と目された保守派のモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフテヘラン市長や保守強硬派のサイード・ジャリーリー国家安全保障最高評議会書記などを破り、当選した[1]

大統領時代[編集]

2013年8月3日、第7代イラン大統領に就任した[7]。第一副大統領には改革派のエスハーグ・ジャハーンギーリー英語版を任命した[8]

イラン国会で、ロウハーニーが提出した閣僚名簿の信任投票が8月15日に行われ、18人のうち外務大臣や石油大臣など主要閣僚を含む15人が信任された[9]

省庁 閣僚候補者 信任 不信任 棄権
農業 マフムード・ホッジャティー 177 81 26
情報通信技術 マフムード・ヴァーエズィー 218 45 20
協同組合・労働・福祉 アリー・ラビーイー 163 100 21
文化イスラーム指導 アリー・ジャンナティー 234 36 12
防衛 ホセイン・デフガーン 269 10 5
経済財政 アリー・タイエブニヤー 274 7 3
エネルギー ハミード・チートチヤーン 272 7 5
外務 モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ 232 36 13
厚生医療教育 セイエド・ハサン・ガーディーザーデ 260 18 6
道路・都市開発 アッバース・アーホンディー 159 107 18
商鉱工業 モハンマドレザー・ネエマトザーデ 199 60 24
情報 セイエド・マフムード・アラヴィー 227 38 18
内務 アブドルレザー・ラフマーニーファズリー 256 19 9
法務 モスタファー・プール=モハンマディー 201 64 19
石油 ビージャン・ナームダール・ザンゲネ 166 104 13
科学研究技術 ジャアファル・ミーリーモンファレド 105 162 15
青年スポーツ マスウード・ソルターニーファル 117 148 18
教育 モハンマド・アリー・ナジャフィー 105 162 15

10月26日、イラン国会で、残る3つの閣僚候補に対する信任投票が行われ、科学技術と教育の2人は信任を得たが、残り1人は不信任となった[10]

省庁 閣僚候補者 信任 不信任 棄権
科学技術 レザー・ファラジーダーナー 159 70 32
教育 アリー・アスガル・ファーニー 185 53 24
青年スポーツ レザー・サーレヒーアミーリー 107 141 13

11月17日、国会における信任投票で青年スポーツ大臣に指名されたマフムード・グーダルズィーが信任され、これにより全閣僚が決定した[11]。。

省庁 閣僚候補者 信任 不信任 棄権
青年スポーツ マフムード・グーダルズィー 199 44 24

対外政策[編集]

2013年9月5日、6カ国との核協議の担当を、国家安全保障最高評議会から外務省へ移した[12]

2013年9月27日、バラク・オバマと電話で会談した、イラン・イスラーム革命の後、米国首脳と初めて直接接触[13]

大統領就任後、アラブ諸国のうち最初に訪問した国はオマーンであった(2014年3月)[14]

2014年9月24日、英国のキャメロン首相と会談した。両国首脳の会談はイスラーム革命後では初のこと[15]

人物[編集]

母語であるペルシア語の他、アラビア語英語を流暢に話す[5]

厳格で公平な性格である。保守穏健派であり、従来の強硬路線とは一線を画している[16]

著作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c “Rouhani Wins Iran's Presidential Election”. Fars News Agency. (2013年6月15日). http://english.farsnews.com/newstext.php?nn=9203183026 2013年6月16日閲覧。 
  2. ^ Potential Candidate Series: Hassan Rowhani”. Iran Election Watch (2013年1月24日). 2013年3月27日閲覧。
  3. ^ イラン大統領選、保守穏健派ロウハニ師が勝利 日本経済新聞 2013年6月16日閲覧
  4. ^ “British university congratulates alumnus Rohani on Iran presidential poll win”. Press TV. (2013年6月20日). http://www.presstv.ir/detail/2013/06/20/310008/dr-rohanis-university-hails-election-win/ 2013年8月4日閲覧。 
  5. ^ a b c “Rohani becomes Iran’s new president”. Press TV. (2013年6月15日). http://www.presstv.ir/detail/2013/06/15/309169/rohani-becomes-irans-new-president/ 2013年8月4日閲覧。 
  6. ^ 外務省: イラン・イスラム共和国”. 日本国外務省. 2013年3月27日閲覧。
  7. ^ “ロウハニ大統領が就任=国際社会、穏健路線注視-イラン”. 時事通信. (2013年8月3日). http://iranelectionwatch.com/potential-candidate-series-hassan-rowhani/#.UVG0G5b6cmo 2013年8月4日閲覧。 
  8. ^ “Iran's Rouhani appoints reformist as top deputy”. The Hindu. (2013年8月5日). http://www.thehindu.com/news/international/world/irans-rouhani-appoints-reformist-as-top-deputy/article4991951.ece 2013年8月9日閲覧。 
  9. ^ “Urgent: Iranian Parliament Gives Vote of Confidence to Majority of Rouhani’s Proposed Ministers”. Fars News Agency. (2013年8月15日). http://english.farsnews.com/newstext.aspx?nn=13920524000980 2013年8月17日閲覧。 
  10. ^ “Iran Majlis endorses 2 out of 3 Rouhani Cabinet picks”. Press TV. (2013年10月27日). http://www.presstv.ir/detail/2013/10/27/331578/majlis-endorses-2-rouhani-cabinet-picks/ 2013年11月7日閲覧。 
  11. ^ “Iran sport minister”. Press TV. (2013年11月17日). http://www.presstv.ir/detail/2013/11/17/335220/majlis-iran-vote-sport/ 2013年12月17日閲覧。 
  12. ^ “核協議を担当するイラン外務省”. IRIB. (2013年9月6日). http://japanese.irib.ir/news/nuclear-power/item/39878-核協議を担当するイラン外務省 2013年9月8日閲覧。 
  13. ^ “米とイランの大統領が電話会談、イラン革命後初の直接接触”. (2013年9月28日). http://www.afpbb.com/articles/-/3000322 2013年12月17日閲覧。 
  14. ^ “Rouhani pays first visit to Arab world with Oman trip”. Asharq Al-Awsat. (2013年3月13日). http://www.aawsat.net/2014/03/article55329974 2014年6月10日閲覧。 
  15. ^ “英イラン首脳、イスラム革命後初の直接会談”. 朝日新聞. (2014年9月25日). http://www.asahi.com/articles/ASG9T23X4G9TUHBI003.html 2014年9月25日閲覧。 
  16. ^ <イラン>ロウハニ大統領就任 厳格・公平、父譲り Yahoo!ニュース 2013年8月4日(日) 13時14分より

外部リンク[編集]

先代:
マフムード・アフマディーネジャード
イランの旗イラン・イスラム共和国
大統領
2013年8月3日-
次代:
現職