ハゴップ・アキスカル

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ハゴップ・アキスカル(Hagop Souren Akiskal,1944年 - )は、アメリカ合衆国医学者精神科医カリフォルニア大学サンディエゴ校精神科教授。同大学International Mood Center所長。レバノンにてアルメニア人の両親の元で生まれ、1969年、ベイルート・アメリカン大学にて医学博士の学位を取得。ウィスコンシン大学にて研鑽を積み、その後テネシー州メンフィスにあるテネシー大学にて臨床医として、また気分障害の研究医として働く。1972 - 1990年、テネシー大学の精神科教授となる。

また1990 - 1994年の間は、米国国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health - NIMH)にて主任諮問委員、1996年からは Journal of Affective Disorders 誌の編集長を務める。

2002年、横浜で開催された第12回世界精神医学会でのJean Delay賞をはじめ、数多くの国際的な賞を受賞[1]

アキスカルは、はじめ神経症性うつ病、境界性パーソナリティ障害気分障害に関する研究を行っていたが、双極性障害を限定的に定義する診断基準に疑問を持った[2]気分障害における単極性と双極性の二分法に異を唱え、エミール・クレペリンの広範な躁うつ病論への回帰を主張し、新クレペリン学派(ネオクレペリニアン)を名乗る。双極性障害の2極の中間帯に症候学的に連続する軽微双極性スペクトラム(soft bipolar spectrum)の概念を提唱している。

アキスカルはクレペリンを深く敬愛しており、「哲学者がプラトーに追記することしかできないように、精神医学者はクレペリンに追記することしかできない」と述べている[2][注 1]

脚注[編集]

  1. ^ 1999年の日本精神病理学会での招待講演にて。

出典[編集]

  1. ^ UCSD Psychiatrist Receives 2003 Ellis Island Medal of Honor, UCSD Health Sciences News, September 9, 2003. Accessed January 22, 2010
  2. ^ a b 秋山剛、酒井佳永、松本聡子「双極スペクトラムと気質」、『こころの科学』第131巻、2007年1月、 53頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]