ハクウンボク

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ハクウンボク
Styrax obassia flowers 002.JPG
ハクウンボク
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: カキノキ目 Ebenales
: エゴノキ科 Styracaceae
: エゴノキ属 Styrax
: ハクウンボク S. obassia
学名
Styrax obassia Siebold et Zucc.[1]
和名
ハクウンボク(白雲木)

ハクウンボク(白雲木、学名:Styrax obassia )はエゴノキ科エゴノキ属落葉小高木[2][3]。別名、オオバヂシャオオバジシャ[1]

特徴[編集]

樹高は6-15mに達する。新は緑色で細かい星状毛が生えるが、2年枝になると表皮が縦に割れ、はがれ落ちると暗紫褐色になる。樹皮は灰黒色で、はじめは滑らかであるが古くなると縦に浅く裂け目が入る。は互生し、葉身は長さ10-20cm、幅6-20cmと大型になり、倒卵形から広倒卵形で、先端は短く尾状にとがり、基部は円形または広いくさび形になり、縁には先端がとがった微細な歯牙状の鋸歯がある。葉の裏面には星状毛が密生し、灰白色になる。葉柄は長さ1-2cmになる[2][3]

花期は5-6月。枝先に垂れ下がった、長さ8-17cmになる総状花序をだし、白色のを20個ほど下向きにつける。小花柄は長さ7-10mmある。はコップ状になり、縁に5歯があり、星状毛が密生する。花冠は長さ17-19mmで、5深裂し、花冠裂片は花冠筒部より長い。雄蕊は10個あり、花冠筒部に着生し、花糸は無毛。花柱は1個あり、雄蕊より長く、花冠よりは短い[2][3]

果期は9月頃。果実蒴果で直径1.5cmの卵球形になり、先端はややとがり、果実の表皮に星状毛が密生する。種子は1個あり、熟すと果皮が縦に裂け、褐色になった種子とともに果実が落ち、杯状の萼が残る[2][3]

分布と生育環境[編集]

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の落葉樹林に生育する。海外では、朝鮮半島、中国に分布する[3]

利用[編集]

植栽用途として、庭木、公園木とされ、寺院などによく植栽される。また、材は器具材、くり物、ろくろ細工などに利用され、種子からはハクウンボク油をとる[2][3]

和名の由来[編集]

白い花が連なって咲くようすを、「白雲」に見立て、ハクウンボク(白雲木)という[2][3]

ギャラリー[編集]

花。下向きに多数咲く。 
樹皮。古くなると縦に浅く裂ける。 
葉 

脚注[編集]

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  1. ^ a b ハクウンボク「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e f 『日本の野生植物 木本Ⅱ』pp.167-168
  3. ^ a b c d e f g 『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』pp.202-203

参考文献[編集]