ハカイジュウ

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ハカイジュウ
漫画
作者 本田真吾
出版社 秋田書店
掲載誌 月刊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオン・コミックス
発表号 2010年5月号 - 2014年7月号(第1部)
巻数 既刊13巻
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ハカイジュウ』は、本田真吾による日本漫画。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2010年5月号から連載開始し、2014年7月号にて第1部が完結。2012年7月現在の累計発行部数は100万部[1]に達する。

週刊少年チャンピオン』にて、外伝の『ハカイジュウ〜Another Side〜』が短期集中連載された。

あらすじ[編集]

東京都立川市で、地震が発生し、その場にいた鷹代陽は気絶した。目が覚めると、同級生たちの死体があり、その傍らには謎の怪物がいた。陽はわけもわからぬまま立川から脱出しようとする。しかし、怪物は他の地域をも地獄に変えていく。

登場人物[編集]

1 - 4巻[編集]

鷹代陽
主人公。バスケ部部員。いくつもの死線を乗り越え、ヘリにより立川から脱出を試みるが怪物の攻撃を受けヘリは墜落。怪物が入っていた箱に入ることで死は免れたが、鉄パイプが体に刺さり重傷を負う。白崎の看病を受けた後、兵隊たちのトラックによって「本部」へ送られた。
久遠瑛士
バスケ仲間で陽の親友。陽が駆けつけたときは自身の腕しかなく、生死不明。
白崎直央
生徒会長。いくつもの死線を乗り越え、鷹代と共にヘリに搭乗。
墜落し消息不明となっていたが、怪物を前にした未来と絢士たちの元に現れる。鷹代同様、箱に入ることで死は免れたが眼に傷を負う。未来を鷹代の元へ送り届けることを目的とする。
田所
陽と同じ高校に通う不良。文句の多い人物だが、陽とは行動を共にするうちに信頼していく。怪物の攻撃で墜落。消息不明。
桜麻子
陽の中学校の同級生。鷹代たちが乗ったヘリとは違うもう片方のヘリに搭乗するが、怪物の攻撃で墜落。消息不明。
武重満
元体育教師。教え子へのセクハラ行為が原因でクビになり昼からパチンコ三昧の生活を送る。最初は頼れる教師として振舞っていたが徐々にその本性を露にしていった。異常なまでに白崎へ執着し、彼女へ危害を及ぼすものは徹底的に叩き潰す。しかしヘリに乗っていた怪物の攻撃から白崎を庇い、怪物と共に落下する。落下する直前、自身の想いを白崎に伝え、陽に白崎を守るように伝える。
村内
映画館で出会った生存者の1人。映画オタク。あらゆる映画を見てきたため、初めて車を運転する時も見事にこなした。街の現状を携帯電話で録画し、映画らしいセリフを吹き込んでいた。しかし偶然撮影した映像の1つが、陽達がヘリで脱出できる要因になった。怪物の攻撃で墜落。消息不明。

5巻以降[編集]

久遠絢士
瑛士の弟。あらゆる面で優れている兄と比較され続けてきたことで無気力な性格になり、立川の封鎖や兄の安否にも興味を示さなかったが、未来の叱咤を受けて陽を探しに立川へ立ち入った。その際マスコミに売るためにちいさな怪物を持ち帰るが、暴走して手に負えなくなる。
藍沢未来
陽と瑛士の幼馴染。大地震後、連絡がとれなくなった陽と瑛士の安否を確かめるため奔走する。
一条
未来の知人。絢士が持ち帰った怪物に寄生され、体が耐えきれなくなり、自爆する。
海老原郁斗
浅黒い外見をしており、工事現場で働いていた。お台場から逃げ出す際に絢士達の船に同行した。
春川翠
気弱な性格の女性。お台場でバイトしていた。
辰巳原
お台場から逃げ出す際に船を提供した男性。江戸っ子気質で生き残ったメンバーからもおっちゃんと慕われている。
氏家
新宿にいた浮浪者。15・6年前に地下鉄工事の最中に特殊生物を見ている。作中でも屈指の幸運の持ち主。

謎の生物[編集]

特殊生物とも呼ばれている。地震と共に突如出現した未知の生命体達。形態や大きさは様々で、小動物ほどの生物もいれば、ビルよりも大きい生物もいる。仲間意識はなく、種類が違えば縄張り争いする。巨大な怪物はトール型と呼ばれ、トール型が出現する時には穴が発生する。立川だけでなく、お台場、新宿、京都にも出現。トール型は出現場所によって姿や能力が違う。

小型種[編集]

ワーム系/ムカデの小型種(仮称)
序盤で初めて接触した特殊生物。頭部は単眼と無数の触手で覆われており、胴体は強靭な甲殻で覆われている。小型種の中でも特に巨大に成長する種であり、中にはマンションや学校を一匹で覆い尽くすほどの長さに成長する。一定の段階にまで成長すると二匹ずつとぐろを巻いて繭を形成し、一体の人型に近い姿に変態する。胎生で無数の幼体を生み出す。
マンションでの小型種(仮称)
頭部には幾つのも目を持ち、全身に出来物が出来ている。両腕は重厚な鎌になっている。卵生。
デパートでの小型種(仮称)
非常に細長い体型をしており、外見から見える筋肉は両腕と体の中心部分にしか存在しない。四肢は非常に鋭く、人体を容易に切断・貫通する。腕には触れただけで人体を破裂させる液体を噴射する機能があり、直接撃ち込むことも可能。
新宿のトール型の小型種(仮称)
新宿のトール型と同じく不定型な体を持つが、四足歩行の獣に近い姿を取る。同じく生命力も高く、光の壁や戦車砲の直撃を受けても再生する。
地下道での小型種(仮称)
ゴキブリに近い姿の特殊生物。殺した生物を肉団子に加工して貯蔵する習性がある。火に怯えるが短時間しか効果がない。飛行能力がある。

トール型[編集]

立川のトール型
作中で初めて出現した巨大生物。立川の生物の中では穴の下にいる存在を除いて最も巨大である。本作で最も怪獣のような姿をしている。6本の触手と尻尾を持っており、これらを攻撃に使う。目がない。当初はトール型かは不明だったが、後にトール型の一種と判明する。
京都のトール型
京都に出現した巨大生物。胸に巨大な目玉を持つ二足歩行の虫のような生物。
お台場のトール型
お台場に出現した巨大生物。腹部に陰嚢のようなものを複数垂れ下げた姿をしている。両腕は砲撃機能を持っており、作中で初めて遠距離攻撃を見せた。特殊生物対策部隊の兵器で黒焦げにされたが、後に再生して活動を再開した。新宿にまで侵攻したが、下記のトール型に取り込まれた。
新宿のトール型
新宿に出現した巨大生物。最もグロテスクなトール型であり、顔や口が複数ある不安定な外見の生物である。小型種を生み出す能力を備えている。戦闘機を墜落させるなど戦闘力が高く、不定形であるがゆえにあらゆる攻撃(毒ガスを含む)を受けても復活するほどの生命力を持つ。お台場のトール型を取り込み、水道橋に侵攻するがプロトタイプのフェーズ達によって倒された。
水道橋のトール型
水道橋に出現した巨大生物。全身に棘を生やしたトール型、鳥に近いトール型、クラゲみたいなトール型の3匹が同時に出現し、互いに争いあって鳥に似たトール型が生き残るが、プロトタイプのフェーズ達によって倒された。
隅田川のトール型
隅田川に出現した巨大生物。イカの様な軟体生物の身体をしており、幾つもの巨大な触手を持つ。フェーズ04によって倒された。
始まりのトール型
謎の軍隊のスカイツリー本部の地下に存在するトール型。

謎の軍隊[編集]

特殊な任務を受けている部隊。一般市民への射撃や拉致も躊躇する様子はなく、怪物を捕獲したり目撃者を連行したりと、その目的は不明。背後には政府が関与している。正式名は特殊生物対策部隊。黒を中心とした戦闘服を着込み、装備は陸上自衛隊と同じ。

フューズ
特殊生物を人体と融合させた生物兵器。不均一なマスクと装甲スーツを着用している。極めて高い戦闘力を持ち、トール型を瞬く間に倒すことも出来る。フューズ適合者を生み出すには、特殊生物の細胞を培養して移植したものと自然発生したものの2種類がある(特に後者は強力なフューズになりやすい)。01から04はスカイツリー本部で開発されたプロトタイプであり、体の各所からケーブルやパイプが露出している(制御にも不安定さがあり、現に01から03は暴走している)。最終決戦では各地で開発したフューズが100体投入された。
フューズ01、フューズ02
標準的な体形をしているが3本の腕を持つタイプと非常に長い首を持つタイプ。両者ともにグリップ付きのブレードを装備しており、トール型の頭部を吹き飛ばすほどの爆弾を装備している(3本腕は3発装備している)。作中では両者の分別がされていない。
フューズ03
右腕に巨大なナイフを装備したタイプ。自然発生型。左腕にはグリップ付きのブレードを有し、上記の爆弾を2発装備している。
フューズ04
全身の9割を特殊生物と機械で構築されており、フェーズでも取り分け巨体。自然発生型(特に珍しい二種類の特殊生物が融合した個体)。フェーズシリーズの最高傑作と言われており、始まりのトール型と同様に特殊生物対策部隊の最高戦力として数えられている。右腕はナイフで構成された義手を持ち、長大な左腕には側面に幾つものブレードを装備し、先端の口内にはビームの発射口が存在する。

単行本[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2012年32号の135ページより