ハイルブロンの怪人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

ハイルブロンの怪人(ハイルブロンのかいじん、ドイツ語: Heilbronner Phantom, 英語: Phantom of Heilbronn)とは1993年から2008年にかけて、ドイツをはじめヨーロッパ各地で起きた、殺害事件を含む40件[1]の犯罪現場でのDNA採取で検出された同一のDNAから推定された、架空の犯人。

目次

[編集] 犯人像

2007年の5月25日に、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ハイルブロン市で女性警官が殺害された。この事件の捜査中、現場で採取されたDNAが他の事件の現場でも続々と発見され、さらにフランスオーストリアでもこのDNAが検出されたため、連続殺人事件とみなされるようになった。当時のドイツ警察局発表によると、犯人は女性である可能性が高く、東欧犯罪組織との関係や麻薬取引にも関わっているともされる。その他にも、数言語を操ると思われる、とされていた。2009年1月、ドイツ警察は30万ユーロの懸賞金をかけ[2]、犯人逮捕に全力を挙げた。

[編集] 真相

ところが2009年2月以降になって、少年窃盗目的で学校に侵入した事件の際にもこのDNAが検出されるなど、明らかにつじつまの合わない事例が続出するようになった。

そのため捜査当局が改めて調べ直してみたところ、2009年3月27日になって、問題のDNAは、捜査に使用する綿棒を納入していた業者の従業員のものであり、一連の事件とは何の関わりもないことが判明した。

警察はすべての捜査をやり直すと表明、事件は振り出しに戻った[1]

[編集] その他

ドイツの新聞フランクフルター・アルゲマイネは、この出来事について「戦後のドイツ警察の歴史で最もお粗末」と批判している[3]

[編集] 脚注

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語