ハイポイド

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ハイポイドギヤ応用例
自動車のデファレンシャルギヤ

ハイポイドギヤ(Hypoid, Spiral bevel gear)は、自動車鉄道車両の駆動系に使われる一種の曲がり歯かさ歯車である。米国Gleason Gear Works社が登録した商標である。

(参考)ハイパーボロイド

ハイポイドという名称はハイパーボロイド(hyperboloid)という幾何学上の回転体に類似しているところから名づけられたものである。ハイパーボロイドは双曲線(ハイパーボラ hyperbola)を回転することによって生じる回転体である。

ハイポイドはハイポイドギヤとハイポイドピニオンから成り、それぞれウォームギヤとウォームピニオンに相当し、動力はピニオンからギヤに伝達される。その特徴は、ピニオン軸がギヤの外径とギヤの中心線の中間にあること、およびウオーム歯車と同様に、歯数比が大きく、従って大きい減速比が得られることにある。またピニオン軸がギヤ中心からオフセットする形となるため、自動車のリアディファレンシャルへ繋がるプロペラシャフトの位置を下げられるなどのメリットがある。

ハイポイドは複数の歯が噛み合うため、歯への負荷が分散する。このため通常のベベルギヤに比べ耐久性が高く静かに動作する。しかし機械効率は低い。これはギヤとピニオンの接触部分が滑るようにして動力を伝達するため、ベベルギヤより摺動抵抗が大きくエネルギー損失が大きいことに因る。

ハイポイドはグリーソン社が開発した歯車製造機によってのみ製造され得る[1]ので、世界的に独占市場を形成している。自動車製造上の不可欠な要素となっている。


関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ごく稀に類似製品も試みられたが広く使用されるに至らなかった

外部リンク[編集]