ハイディマリー・ステファニション=パイパー

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ハイディマリー・ステファニション=パイパー
Heidemarie Stefanyshyn-Piper
NASA所属宇宙飛行士
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
現況 引退
誕生 1963年2月7日(51歳)
ミネソタ州セントポール
他の職業 ダイバー
階級 アメリカ海軍大佐
宇宙滞在期間 27日15時間36分12秒
選抜試験 1996年NASA選抜試験
ミッション STS-115, STS-126
記章 STS-115 patch.png STS-126 patch.png
Heide Stefanyshyn-Piper.jpg

ハイディマリー・ステファニション=パイパー(Heidemarie Martha Stefanyshyn-Piper、1963年2月7日-)は、アメリカ海軍軍人、アメリカ航空宇宙局宇宙飛行士である[1]。海軍での階級は大佐で、海難救助隊員も経験し、オアフ島沖でのエクソン・ヒューストン座礁救援やペルー潜水艦パコーチャの引き上げにも携わった。宇宙飛行士としては、STS-115STS-126で2度宇宙を訪れており、歴代25位となる合計33時間42分の宇宙遊泳も行っている。

生い立ち[編集]

ステファニション=パイパーは、ミネソタ州セントポールウクライナ系アメリカ人の家系に生まれた。1980年にセントポールにあるダーハムホール女子高校を卒業し、マサチューセッツ工科大学で1984年に機械工学の学士号、1985年に修士号を取得した。アマチュア無線の免許を持っている[2][3]

軍歴[編集]

ステファニション=パイパーは、1985年6月にMITで予備役将校訓練課程を受け[1]フロリダ州パナマ市のNaval Diving and Salvage Training Centerで訓練を受けた[1]。彼女はための遠征の途中、オアフ島で座礁したエクソン・ヒューストンの救助を行った[1]。現在は海軍大佐の階級にある[1]

NASAでの経歴[編集]

ステファニション=パイパーは、1996年4月に宇宙飛行士の候補に選ばれ、6月からジョンソン宇宙センターで訓練を開始した。2年間の訓練と評価を終え、ミッションスペシャリストとして採用された。最初は打上げと帰還時の飛行士の支援の任務に携わり、またペイロードや宇宙遊泳の部署にも所属した[1]

STS-115[編集]

ステファニション=パイパーは、2006年9月9日に打ち上げられ、9月21日に帰還したSTS-115でミッションスペシャリストとして初の宇宙飛行を行い、女性として8人目の宇宙遊泳経験者となった。2度の宇宙遊泳の合計は12時間8分に達し、これは女性としては2番目の記録だった。また、ミネソタ州出身の女性が宇宙に行ったのは初めてのことだった[4]

2006年9月22日、家族と友人が催した帰還パーティーで、ステファニション=パイパーは2度転倒した[5]。ヒューストンのエリントン・ホールで行われたセレモニーでは、スピーチの間に軽い頭痛を感じた[6]。外科医の診察によると、体に悪いところはないが、地球の重力にまだ慣れていないということであった[5][6]

STS-126[編集]

2008年11月14日から11月30日まで行われたSTS-126では、ミッションスペシャリストとして3度の宇宙遊泳を行った。3度の宇宙遊泳を終えて合計時間は33時間42分となり、これは歴代25位の記録となった[7]

退職[編集]

2009年7月に彼女はNASAを退職し、海軍での勤務に戻った[8]

家族[編集]

父のマイケル・ステファニションは故人で、ウクライナのガリツィアで生まれ、第二次世界大戦中はドイツで働いていた[9]。戦後にドイツ人の女性と結婚し、アメリカ合衆国に移住した[9]。母のアデルハイド・ステファニションは現在もセントポールに住んでいる[1]。ステファニション=パイパーはウクライナ人のコミュニティで育ち、ウクライナ語を話す[9]。彼女はグレン・A・パイパーと結婚し、祖父から取られたマイケルという名前の息子が1人いる[9]。彼女は、自分の家族のルーツを忘れないため、自分の旧姓をハイフンで結んだ[9]。趣味はスキューバダイビング、水泳、ランニング、ローラーブレード、アイススケート等である[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h NASA. “Heidemarie Stefanyshyn-Piper”. NASA. 2008年11月21日閲覧。
  2. ^ Fred Lloyd (2008年11月21日). “Heidemarie M Stefanyshyn-Piper”. QRZ.COM. 2008年11月21日閲覧。
  3. ^ ARRL (2006年9月11日). “Five Radio Amateurs Now Aboard ISS”. American Radio Relay League, Inc. 2008年11月21日閲覧。 [リンク切れ]
  4. ^ Associated Press (2006年). “Astronaut First Minnesota Woman In Space”. CBS Broadcasting Inc. 2008年11月20日閲覧。 [リンク切れ]
  5. ^ a b CBC News (2006年). “Atlantis astronaut collapses at ceremony”. Canadian Broadcasting Corporation. 2008年11月20日閲覧。
  6. ^ a b Fredricka Whitfield (2008年). “Astronaut Heidemarie Stefanyshyn-Piper Collapses Twice During Welcome Home Ceremony”. CNN. 2008年11月20日閲覧。
  7. ^ William Harwood for CBS News (2008年). “Spacewalk No. 3 ends”. Spaceflightnow.com. 2008年11月22日閲覧。
  8. ^ http://www.space.com/news/090803-space-tool-bag-burns-up.html
  9. ^ a b c d e Volodymyr Karpiy (2007年1月2日). “During her visit to the land of her ancestors, Heidemarie Stefanyshyn-Piper is surprised and happy with the way she was met by her countrymen”. Victor Pinchuk Foundation. 2009年3月23日閲覧。 [リンク切れ]

外部リンク[編集]