ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック

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ノー・ディレクション・ホーム:
ザ・サウンドトラック
ボブ・ディランサウンドトラック
リリース
録音 1959年-1966年5月
ジャンル フォークフォーク・ロック
ロック
時間
レーベル コロムビア
プロデュース Jeff Rosen
Steve Berkowitz
Bruce Dickinson
マーティン・スコセッシ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • アメリカ合衆国の旗 16位(ビルボード200
    • 16位(トップ・インターネット)
  • イギリスの旗 21位(全英アルバム・チャート
  • 日本の旗 59位(オリコン
  • ゴールドディスク
  • アメリカ合衆国の旗 ゴールド(RIAA
  • ボブ・ディラン アルバム 年表
    アット・フィルハーモニック・ホール
    2004年
    ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック
    (2005年)
    Live at The Gaslight 1962
    (2005年)
    ブートレッグ・シリーズ 年表
    アット・フィルハーモニック・ホール
    第6集

    (2004年)
    ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック
    第7集

    (2005年)
    テル・テイル・サインズ
    第8集

    2008年
    テンプレートを表示

    ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック』(: The Bootleg Series Vol. 7: No Direction Home: The Soundtrack)は、マーティン・スコセッシ監督のボブ・ディランドキュメンタリー映画『ノー・ディレクション・ホーム英語版』(2005年)のサウンドトラックとして、2005年にリリースされたコンピレーション・アルバム。ディランのデビュー前1959年から1966年5月までの、プライベート録音や未発表ライブ演奏、スタジオ録音アウトテイクを集めて収録している。海賊盤などでしか聴けない未発表音源を公式盤としてリリースする『ブートレッグ・シリーズ第7集』として発表された。

    2005年9月17日ビルボード200チャートで最高16位、その後11週間チャート・イン、ビルボード・トップ・インターネット・アルバムで16位[1]全英アルバム・チャートで21位、日本のオリコンで59位[2]を記録した。2005年10月21日RIAAによりゴールド・ディスクに認定されている。[3]

    解説[編集]

    映画の中ではディランの他に、ディランに影響を与えたアーティストが登場するが、このアルバムでは、ディランの演奏のみを収録。演奏される曲の録音時期が大きく前後する場面があるが、このアルバムではほぼ録音時代順に並べられ、最初期のプライベートな録音から、「ミネソタ・ホテル・テープ」の一部、未発表のライブ演奏などを聴くことができる。また映画では使用されていないスタジオ録音のアウトテイク、オルタネイト・テイクも収録されている。1966年5月17日マンチェスター、フリー・トレード・ホールでの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、映画と同じく最後に収録されている。

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲は、作詞・作曲: ボブ・ディラン

    Disc 1[編集]

    1. ホエン・アイ・ガット・トラブルズ - When I Got Troubles – 1:28
      1959年、ハイ・スクール時代の友達 Ric Kangas 録音
    2. ランブラー、ギャンブラー - Rambler, Gambler – 2:16
      • トラディショナル、編曲: ディラン
      1960年秋、ホーム・レコーディング Cleve Petterson 録音
    3. わが祖国 - This Land Is Your Land – 5:57
      1961年11月4日ニューヨーク、ライブ
    4. ウディに捧げる歌 - Song to Woody – 2:41
      1962年、同『ボブ・ディラン』収録
    5. ディンクス・ソング - Dink's Song – 4:37
      • トラディショナル、編曲: ディラン
      1961年12月22日ミネソタ州ミネアポリス、「ミネソタ・ホテル・テープ」
    6. アイ・ウォズ・ヤング・ホエン・アイ・レフト・ホーム - I Was Young When I Left Home – 5:19
      1961年12月22日ミネソタ州ミネアポリス、「ミネソタ・ホテル・テープ」
    7. サリー・ギャル - Sally Gal – 2:37
      1962年4月24日、『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』アウトテイク
    8. くよくよするなよ - Don't Think Twice, It's All Right – 3:35
      1963年3月ニュー・ヨーク、 Witmark 出版登録用デモ
    9. いつも悲しむ男 - Man of Constant Sorrow – 3:03
      • トラディショナル、編曲: ディラン
      1963年3月、テレビ番組 "Folk Songs and More Folk Songs"
    10. 風に吹かれて - Blowin' in the Wind – 4:03
      1963年4月12日ニュー・ヨーク、タウン・ホール、ライブ
    11. 戦争の親玉 - Masters of War – 4:41
      1963年4月12日ニュー・ヨーク、タウン・ホール、ライブ
    12. はげしい雨が降る - A Hard Rain's a-Gonna Fall – 7:46
      1963年10月26日ニュー・ヨーク、カーネギー・ホール、ライブ
    13. 船が入ってくるとき - When the Ship Comes In – 3:05
      1963年10月26日ニュー・ヨーク、カーネギー・ホール、ライブ
    14. ミスター・タンブリン・マン - Mr. Tambourine Man – 6:42
      1964年6月9日、『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』アウトテイク、ジャック・エリオットとのデュエット
    15. 自由の鐘 - Chimes of Freedom – 8:02
      1964年7月26日、ニューポート・フォーク・フェスティバル、ライブ
    16. イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー - It's All Over Now, Baby Blue – 3:33
      1965年1月16日、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』オルタネイト・テイク

    Disc 2[編集]

    1. シー・ビロングズ・トゥ・ミー - She Belongs to Me – 3:18
      1965年1月14日、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』オルタネイト・テイク
    2. マギーズ・ファーム - Maggie's Farm – 5:53
      1965年7月25日、ニューポート・フォーク・フェスティバル、ライブ
    3. 悲しみは果てしなく - It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry – 3:33
      1965年6月15日、『追憶のハイウェイ61』オルタネイト・テイク
    4. トゥームストーン・ブルース - Tombstone Blues – 3:34
      1965年7月29日、『追憶のハイウェイ61』オルタネイト・テイク
    5. 親指トムのブルースのように - Just Like Tom Thumb's Blues – 5:42
      1965年8月2日、『追憶のハイウェイ61』オルタネイト・テイク
    6. 廃墟の街 - Desolation Row – 11:44
      1965年7月29日、『追憶のハイウェイ61』オルタネイト・テイク
    7. 追憶のハイウェイ61 - Highway 61 Revisited – 3:38
      1965年8月2日、『追憶のハイウェイ61』オルタネイト・テイク
    8. ヒョウ皮のふちなし帽 - Leopard-Skin Pill-Box Hat – 6:23
      1966年1月25日、『ブロンド・オン・ブロンド』オルタネイト・テイク
    9. メンフィス・ブルース・アゲイン - Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again – 5:44
      1966年2月17日、『ブロンド・オン・ブロンド』オルタネイト・テイク
    10. ジョアンナのヴィジョン - Visions of Johanna – 6:36
      1965年11月30日ニュー・ヨーク、ザ・ホークス(ザ・バンド)との録音、オルタネイト・テイク
    11. やせぽっちのバラッド - Ballad of a Thin Man – 7:45
      1966年5月20日エディンバラ、ABCシアター、ライブ
    12. ライク・ア・ローリング・ストーン - Like a Rolling Stone – 8:12
      1966年5月17日マンチェスター、フリー・トレード・ホール、ライブ、同『ロイヤル・アルバート・ホール』収録

    アウトテイク[編集]

    インターネットでのダウンロードでのみ "Exclusive Outtakes From No Direction Home" と題された3曲のアウトテイクがリリースされた。

    1. ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー - Baby Please Don't Go – 1:56
      フリーホイーリン・ボブ・ディラン』アウトテイク
    2. ミスター・タンブリン・マン - Mr. Tambourine Man – 7:21
      1964年、ニューポート・フォーク・フェスティヴァル、ライブ
    3. アウトロー・ブルース - Outlaw Blues – 2:15
      アコースティック・バージョン

    リリース[編集]

    日本
    日付 レーベル フォーマット カタログ番号 付記
    2005年9月14日[4] ソニー 2CD MHCP-794・795

    脚注[編集]