ノーブル (自動車メーカー)

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ノーブル
Noble Automotive Ltd.
種類 個人事業者
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
レスターシャー州 バーウェル
設立 1999年
業種 輸送用機器
事業内容 自動車の製造・販売
代表者 リー・ノーブル
外部リンク www.noblecars.com
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ノーブル・オートモーティヴNoble Automotive Ltd. )とは、スポーツカーのみを製造・販売するイギリス自動車メーカーである。

歴史[編集]

1998年、それまでに様々なロードゴーイングカーの製作に携わっていたリー・ノーブルが自分でスポーツカーの開発を始めた。そのとき旅行代理店のオーナーでラリーコ・ドライバーの経験もあるトニー・モイに目を掛けられ、M10の量産化を行うためノーブル・オートモーティヴが設立された。現在もリーはデザインに携わっている。

2000年初めに発表されたM12 GTOが発表されるとノーブルの知名度は一気に上がり、年産20台程度の自社のバーウェル工場ではまかないきれなくなった。そこで北米向けにコブラレプリカを製作していたハイテック・オートモーティヴのジミー・プライスに協力を仰ぎ、南アフリカに生産拠点を得た。これで以前と比べて10倍の年産200台規模の生産力を持った。

イギリスのTVRと同じくスポーツカーを少量生産するメーカーであり、生産する自動車はレーシングカーに近い外観でスパルタンな雰囲気をもつ。当初はすべての車種で軽量なボディにフォード製のV型6気筒エンジンをミッドシップ搭載するという手法を採用していたが、現在は後述するようにヤマハなど他メーカーのエンジンも使用している。

シャシーは南アフリカ共和国ポート・エリザベスにあるハイテック・オートモーティヴが制作し、そのシャシーをノーブルの工場に送りエンジンやサスペンションを取り付けるという流れで生産を行う。

日本では2005年10月からオートトレーディングルフトジャパンが正規輸入元となり、2006年2月にイギリス大使館でM400を発表した。

車種[編集]

M10[編集]

M10は1999年に発表された、ノーブル最初の車種。2シーターのオープンカーで、2.5L V6 自然吸気エンジンを搭載していた。後継車種はM12。

M12[編集]

M12 GTO-3R

M12は2シーターのクーペで、「GTO」「GTO-3」「GTO-3R」の3バージョンが存在した。オープンモデル「M12 GTC」もモーターショーでは発表されたが、結局市販化には至らなかった。

エンジンはフォード製デュラテックV6エンジンをツインターボで過給したもので、「GTO」が2.5L、「GTO-3」「GTO-3R」が3.0L版を搭載。最高出力は310-352英馬力であった。

ボディにはスチール製のフレームや繊維強化プラスチック貝殻の合成材を使用することで軽量化を図る一方、スチール製のロールケージを装着することでボディ剛性も強化している。

M400[編集]

M400

M400はM12の改良型として2005年から製造されている2シーターのクーペ。搭載するエンジンはM12系と同じ3.0L デュラテックV6 ツインターボであるが、チューニングにより最高出力は425英馬力/6500rpm、最大トルクは54.0kgm/5000rpmまで高められている。また、パワーウエイトレシオが400英馬力/tであることから「M400」と名付けられた。

組み合わせられるトランスミッションはゲトラグ製の6速MT。車両重量はM12の「GTO3-R」と同じ1080kg。

公式ページには掲載されていないが、日本では2006年2月から現在までM15ではなくM400が販売されている。価格は1449万円。

M15[編集]

M15

M15は2004年の英国国際モーターショーに出展したコンセプトカーのM14を発展させる形で2006年に製造が開始された。純粋なレーシングモデルであったM12やM400に比べるとカーナビゲーションパワーウインドウTCSABSなどが標準で装備されるなど、グランツーリスモとしての性格も取り入れられている。

エンジンはM400と同じ3.0L デュラテックV6 ツインターボエンジンを搭載するが、最高出力は455英馬力まで向上。一方で各国の排気ガス規制に適応できるように改良されている。

M15からプラットフォームが一新され、各国の衝突安全基準を満たすことができるようにボディにはスチールとアルミニウム製のスペースフレームが採用された。

M600[編集]

M600は2009年に発表されたスーパーカーである。「1980年代のフェラーリ・F40や1990年代のマクラーレン・F1を現代流にアレンジしたスーパーカー」を目指したこのモデルはノーブル社が言うように、前モデルのM15に比べてTCSABSESPなどの電子制御デバイスが廃された、ドライバーを選ぶような純粋なレーシングカーとしてでき上がっている。

従来のようにミッドシップに搭載するエンジンは一新され、ボルボ・XC90に搭載されるヤマハ製4.4L V8にツインターボなどのチューンを施した結果、最高出力は650英馬力という強力なものとなった。オプションで450英馬力、550英馬力、650英馬力の三種類を選択できる。ノーブル社曰くエンジン自体は750英馬力まで引き上げる余裕があるとのこと。

ボディも従来のものとは違い、スチールチューブラーシャシーにカーボンファイバー・ボディパネルを組み合わせたものとなった。その結果、車重は1275kgに抑えられている。

最大出力の650英馬力仕様の公表スペックは、0-100km-3秒、最高速度は362km/hに達する。

関連項目[編集]

  • マーコス - ノーブルと同じくスポーツカーを少量生産するイギリスの自動車メーカー
  • TVR - ノーブルと同じくスポーツカーを少量生産するイギリスの自動車メーカー
  • アッリネーラ・フサリア - リー・ノーブルが設計に関わったポーランドのスーパーカー

外部リンク[編集]