ノート:国鉄9700形蒸気機関車

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

9700形、6600形の「ウッテン火室」について[編集]

金田氏の「形式別国鉄の蒸気機関車」によると、両形式ともウッテン火室への改造とされたものは、 実は燃焼室の設置であり、本来のウッテン火室にも燃焼室がついていたことによる誤認であろうとのことです。

ウッテン火室のような「下方に大きく広がったカマボコ形の火室形状」に改造されたなら、 通常型に比べて火格子面積が増大するはずですが、諸元を見ると変化がありません。 また、伝熱面積で通常型に比べて火室面積が大、煙管面積が小であるのは金田氏の説のように燃焼室設置のためと考えられます。

通常のウッテン火室であればあまりに幅広のためキャブの前方視界が取れず、キャメルバックスタイルとなるなど、 外見的にも大きな変化が現れますが、日本鉄道の形式図(ウッテン式との記述なし)では2枚の形式図に外見上の差異は認められず、 鉄道省の形式図(ウッテン式との記述あり)にいたっては1枚の形式図で諸元の異なる部分が注記されているだけです。 また、臼井氏の「機関車の系譜図」に掲載されている546の写真も通常型と異なるようには見えません(撮影時期がわからないので改造前かもしれませんが)。

形式図に記載されているので鉄道省で公式にウッテン火室とされたのは間違いありませんが、 それと、米国で開発された本来のウッテン火室は別物であろうと考えられます。

「形式別国鉄の蒸気機関車」から20年程度経過しており、その後、金田氏の説がどう扱われているのか私は知りませんが、 両形式が本来のウッテン火室に改造されたということが明らかになっているので無ければ、 少なくとも両論併記がよいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

ボールドウィン社が製造した初めての車軸配置2-8-2(1D1)形の機関車?[編集]

LeMassena, Robert (1993). America's Workhorse Locomotive: the 2-8-2. Quadrant Press, Inc. ISBN 0-915276-54-2.

によると、ボールドウィンは1890年にメキシコの鉄道向けに2-8-2テンダ機関車を、1893年にはペルー向けに2-8-2タンク機関車を製造しています。

メキシコ向けの従輪は火室直下ではなく火室の後ろについていますが、薪を燃料とするための大火室の重量を支えるためとのことで、

「最初から火室を支えるために従輪が設けられたのは、これが初めてである。」

この記述も正確ではないようです。--211.121.10.185 2007年12月29日 (土) 07:16 (UTC)[返信]