ネロリ

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ネロリ(Neroli oil、ネロリ油、橙花油)はダイダイ(ビターオレンジ)の花から水蒸気蒸留によって得られる精油のことである。まれにではあるが他の柑橘類の花の水蒸気蒸留で得られる精油もネロリと称することがあるため、特にビターオレンジから得られる精油であることを強調するため、ビターオレンジを意味するフランス語Bigaradeをつけて、ネロリ・ビガラードオイルと称される場合もある。

ネロリの語源には以下のような話が伝えられている。17世紀イタリアブラッチャーノ公妃マリー・アンヌ・ド・ラ・トレモワイユ (Marie-Anne de la Trémoille) は夫であるフラヴィオ・オルシーニとともにネーロラのオルシーニ城に住んでいたことからネーロラの公妃と呼ばれていた。当時ヨーロッパの貴族の間では革手袋の着用が流行していたが、革製品には悪臭があったため、これを精油などで香りをつけてマスキングしていた。マリー・アンヌは手袋につける精油に、ダイダイの花の精油を愛用していたと言われており、その香りの良さから彼女の手袋はネロリの手袋と呼ばれ、精油はネロリと呼ばれるようになったとされる。

革手袋産業が盛んだったフランスのグラースにおいても、ネロリが香料として最初に生産が行われたとされている。これは後にグラースが香料産業の中心地となっていく端緒となった。

ダイダイの花1kgから約1gのネロリが得られる。ネロリは香水、特にオーデコロンに使用される。またアロマテラピーにも使用されている。

ネロリの主成分は(R)-リナロールで約30-40%を占める。他に(R)-リモネン、(E)-β-オシメン、(S)-(E)-ネロリドール、(R)-酢酸リナリル、(R)-α-テルピネオールなどを含有する。

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