ネコザメ目

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ネコザメ目
Rybiska.jpg
ポートジャクソンネコザメ
Heterodontus portusjacksoni
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: ネコザメ目 Heterodontiformes
: ネコザメ科 Heterodontidae
: ネコザメ属 Heterodontus
本文参照

ネコザメ目 (Heterodontiformes)は、軟骨魚綱板鰓亜綱の下位分類群で、サメのグループの一つ。1科1属9種を含む。太平洋とインド洋の熱帯から温帯の沿岸海域に分布し、日本近海ではネコザメHeterodontus japonicus)とシマネコザメH. zebra)が見られる。大西洋には分布しない。

形態[編集]

鰓裂は5対。2基の背鰭をもち、その前縁に棘を備える。臀鰭をもつ。

ネコザメ目の最大種はポートジャクソンネコザメH. portusjacksoni)で、全長165cmに達する。その他は最大全長1m-1.2m程度で、1mを超えない種もいる。

生態[編集]

ネコザメの卵殻

水温21度以上の暖かい海の海底に生息する。潮間帯から水深275mの深さまで見られるが、普通は水深100mより浅い場所で生活する。動きはゆっくりで、夜行性である。岩場や海中林、砂泥質の海底などを好む。

主に底生性の無脊椎動物を捕食する。臼歯状の硬い歯でウニやサザエなどの殻を砕いて食べる。他にも甲殻類や貝類などを幅広く捕食する。

繁殖形態は全て卵生である。らせん状のひだをもつ独特な形状の卵を産む。

分類[編集]

ネコザメ目はネコザメ科の1科のみ。1793年に記載されたポートジャクソンネコザメが、ネコザメ類としては最初に発見された種である。はじめは Squalus portus jacksoni として Squalus 属に分類されたが、19世紀に入ると独立の属としてネコザメ属 Heterodontus が認められた。19世紀中頃のGray (1851) によりSqualidae 科の下位分類群としてHeterodontina 族 (tribe) が提唱され、これが後にネコザメ科 Heterodontidae に格上げされた。さらに1885年にはGarmanがネコザメ科を他のいずれの科とも結びつかない独立したグループ (Heterodonti) とみなす考えを発表。20世紀前半にはネコザメ目 Heterodontiformes が設定され、定着した。

ネコザメ目は、ネズミザメ目メジロザメ目テンジクザメ目と近縁であり、この3つのグループと姉妹群関係にあるとされる。

ネコザメ科[編集]

Horn shark H. francisci。ネコザメ類の多くは岩場に生息するため、ゴツゴツとした循鱗が体を保護する
オーストラリア産のCrested bullhead shark H. galeatusでは、眼上隆起が特に顕著である。
ネコザメ H. japonicus。特徴的な豚鼻と髭はネコザメ類に共通する形質。

ネコザメ科 Heterodontidae は、模式属であるネコザメ属1属で構成され、その下に9種を擁する。

参考文献[編集]

  • Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States.