ネオペンタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ネオペンタン
{{{画像alt2}}}
識別情報
CAS登録番号 463-82-1 チェック
PubChem 10041
ChemSpider 9646 チェック
EINECS 207-343-7
MeSH Neopentane
ChEBI CHEBI:30358
特性
化学式 C5H12
モル質量 72.15 g mol−1
精密質量 72.093900384 g mol−1
外観 無色気体
密度 0.63945 g cm-3 (4 ℃の液体)
融点

−17 °C, 256 K, 1 °F

沸点

10 °C, 283 K, 50 °F

熱化学
標準生成熱 ΔfHo −168 kJ mol-1
標準燃焼熱 ΔcHo −3514 kJ mol-1
標準モルエントロピー So 217 J K−1 mol−1
危険性
EU分類 非常に強い可燃性 F+環境への危険性 N
EU Index 601-005-00-6
Rフレーズ R12 R51/53
Sフレーズ S2 S9 S16 S33 S61
関連する物質
関連するテトラブチル炭素 テトラ-tert-ブチルメタン
関連物質 テトラメチルシラン
テトラメチルスズ
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ネオペンタン (Neopentane) は2本の側鎖を持つ炭素数5の分岐鎖アルカンである。これはIUPAC許容慣用名であり、IUPAC系統名は 2,2-ジメチルプロパン (2,2-dimethylpropane)である。常温常圧では引火性の高い気体であるが、寒い日や高圧下では揮発性の液体となる。 第四級炭素をもつ化合物では最も単純なものであり、n-ペンタンイソペンタン構造異性体である。

物理的性質[編集]

一般に炭素数が同じアルカンでは分岐が多いほど沸点が低くなる。これは分岐が多いほど表面積が小さくなり、分子間にはたらくファンデルワールス力が弱く気化しやすい、と説明される。実際にネオペンタンの沸点は9.5°Cで、イソペンタン(27.7°C)やn-ペンタン(36.0°C)と比べて低い。

融点についても同様の傾向があるが、ネオペンタンの融点は-16.6°Cで、イソペンタン(-159.9°C)やn-ペンタン(-129.8°C)と比べて著しく高い。これはネオペンタンの分子が正四面体であり、対称性が高いために結晶が安定で液化しにくいと説明される。

ネオペンチル基[編集]

ネオペンチル基を持つ化合物の一般構造式

ネオペンチル基 (Neopentyl substituent) はネオペンタンから水素が1つ脱離したもので、しばしばNpと表記される。分子式は Me3C-CH2 と表せ、たとえばネオペンチルアルコールは Me3CCH2OH または NpOH と表される。