ニワトリのヒナの雌雄鑑別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ヒヨコの性差は非常に少ない。

ニワトリのヒナの雌雄鑑別(ニワトリのヒナのしゆうかんべつ)とは、生まれたばかりのはニワトリのヒナ(ヒヨコ)の性別を鑑別することである。

ニワトリは商業的には性別によって異なる目的で飼育されるが、ヒヨコの性差は非常に少なく雌雄の区別は困難であるため、いくつかの鑑別方法が発達している。また、日本では初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)というヒヨコの性別の区別についての資格が存在する。

鑑別の必要性[編集]

ヒヨコの性別鑑定はほとんどが大規模な商業目的の孵化場で行なわれる。ヒヨコの雌雄を区別することによって、販売用の鶏卵を産むメスと、ほとんどが鶏肉として売るために肥育されるオスとで、早い時期からそれぞれの商業的役割に応じた異なる餌の与え方をするためである。現在、採卵鶏として飼育される鶏種でもっとも一般的な白色レグホンは、肉用には向かずよってオスは種鶏などを除いて多くの場合は、そのまま殺処分される。

養鶏では、様々な理由でニワトリの性別を区別する。 鶏卵を生産するファクトリーファーム(工業農場)では、オスは不要である。また、食用の交配種のニワトリを生産するためには、雌雄の親鶏の血統が分離されていなければならない。

雌雄鑑別法[編集]

主に羽毛または総排泄口による2つの鑑別法がある。

羽毛による雌雄鑑別(羽毛鑑別・羽性鑑別)
伴性遺伝を利用し、羽の伸びる速度の異なる雌雄を交配して、ヒナの雌雄の羽の伸び方の違いにより鑑別する方法。多くのコマーシャル鶏がこの鑑別法で分けられている。
速羽性のオス親と遅羽性のメス親から生まれるヒナは、オスの羽(翼)は遅羽性により端がそろっているのが多い。メスのヒナは速羽性により端がそろっていなく、下の羽が長い。上の羽が長い場合は、オスである。
体色による雌雄鑑別(羽色鑑別)
伴性遺伝を利用し、羽色の異なる雌雄を交配して、ヒナの雌雄の羽色の違いにより鑑別する方法。茶色の鶏の多くはヒヨコの時点で色が付いている。オスは黄色でメスは茶色。背にラインの入っている茶色の種類はオスが3本メスは2本である。
羽毛、体色のいずれも鑑別師が鑑別しているところは少ない。素人でも何度か指導を受ければできるからである。
総排泄口による雌雄鑑別(肛門鑑別法)
総排泄口による雌雄鑑別は容易ではない。の生殖器官は体内に位置し、プロの総排泄口鑑別師は、まずヒナの肛門をわずかに開ける技術を習得した上で、ヒナの生殖器官の雌雄の違いにより、どれがオスでどれがメスなのかの区別をする。この雌雄判別は非常に熟練の必要な難しい仕事で、プロの鑑別師の多くはその技術の発祥元の日本出身である。総排泄口鑑別は1933年の増井、橋本両教授による生殖に関する論文で日本で発表され、それはすぐにSexing baby chicksという題名で英訳されて西洋に紹介された。増井と橋本の発見の後、興味を持った養鶏家達はその技術を習った人々を招きいれたり、その技術を学ぶために代表を日本へ送った。その技術は複雑で、パターン認識が成功の鍵となる、チェスやその他の仕事・ゲームに喩えられた。
ヒヨコ性別鑑定機
1950年代に、初生ヒナの総排泄口を照らして拡大鏡で見る数種の機械が発明され、この機械を用いてヒヨコの性別を見ることが可能となった。だが鑑別に時間がかかることや、ヒヨコへの負担が大きいことが難点とされた。この機械を製造したのは2つの業者だけがだったが、ともにこの事業から撤退して、この方法は廃れた。
第二次性徴
伴性遺伝を利用した交配を行わず、雌雄鑑別師も雇うことのできない小さな養鶏場の経営者は、性別が判るようになる4~6週齢まで待たなければならない。その時期になると、第二次性徴が出始めるために、だれもが鶏の性別を区別できるようになる。

初生雛鑑別師[編集]

初生雛鑑別師(しょせいひなかんべつし)は日本の民間資格の1つで、ニワトリのヒナの性別を区別するために特別な訓練を受け、所定の試験を合格した人である。

初生雛鑑別師養成所に入所し、修了後に試験を受けて資格を取得する。

後述の通り、鑑別師養成所の受験資格に25歳以下(過去には例外もある)という年齢制限が設けられていること、資格取得までに時間を要するシステムになっていること、試験の難度が高いことなど複数の要素が絡み、その結果としていわゆる難関資格として知られている。

また、資格を取得しただけでは職業鑑別師にはなれず、研修生としていわゆる徒弟制度に近い環境で数年間の実践経験を積み高等考査に合格し高等鑑別師となる必要があり、プロフェッショナルとして一本立ちするにまでは大変な苦労があるとされる。

受験資格[編集]

  • 予備試験は鑑別師養成所の初等科、補修科、特別研修科を修了した者、高等考査は予備試験の合格者に限り、海外斡旋鑑別師考査は高等鑑別師の登録を受けた者である。
  • 入所資格は25歳以下で高校卒業、または同等以上の資格のある者、身体強健で、視力1.0以上(矯正可)、色盲でない者。

入所試験[編集]

  • 毎年3月上旬頃に東京で行われる。

関連項目[編集]

  • バイトヘル2000 - ヒヨコの雌雄鑑別のミニゲームが含まれるゲームソフト

外部リンク[編集]

執筆の途中です この項目「ニワトリのヒナの雌雄鑑別」は、鳥類に関連した書きかけ項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めていますポータル鳥類 - PJ鳥類