ニリンソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ニリンソウ
二輪のニリンソウ
二輪のニリンソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: イチリンソウ属 Anemone
: ニリンソウ A. flaccida
学名
Anemone flaccida F. Schmidt.
和名
ニリンソウ
英名
wind flower

ニリンソウ(二輪草、学名:Anemone flaccida)は、キンポウゲ科イチリンソウ属多年草。春山を代表する花のひとつ。

特徴[編集]

深く裂けた根生葉を持つ。に3枚が輪生する葉には、サンリンソウのような柄はない。3-6月に、白い萼片を持つ直径約2 cmをつける。多くは1本の茎から特徴的に2輪ずつ花茎が伸び、和名の由来となっている[1]。まれに1輪や3輪のものもある[1]根茎で増えるため、群落を作ることが多い。別名が、「フクベラ・ガショウソウ」[2]

分布と生育環境[編集]

東アジア樺太朝鮮中国(北部・東北地方)、ウスリー地方、日本)に分布する[2]。日本では北海道本州四国九州に分布し、主に湿潤な山地の林床や周辺部に生育する。基準標本はサハリンのもの[2]

利用[編集]

根茎は「地烏(ジウ)」と呼ばれ、漢方薬として用いられる。また、若葉は山菜として食用とされるが、有毒植物であるトリカブトの若葉に似ていることから注意が必要。2009年、2012年には間違えてトリカブトを口にし、死に至った事例が日本で報告されている[3]

下位分類[編集]

  • ウスベニニリンソウ Anemone flaccida F.Schmidt f. rosea Hayashi
  • ギンサカズキイチゲ Anemone flaccida F.Schmidt f. semiplena (Makino) Okuyama
  • ミドリニリンソウ Anemone flaccida F.Schmidt f. viridis Tatew.
  • オトメイチゲ Anemone flaccida F.Schmidt var. tagawae (Ohwi) Honda

地方公共団体の花[編集]

  • 東京都板橋区の花に指定されていて、「板橋観光キャラクター・りんりんちゃん」はニリンソウの妖精をイメージしている[4]

種の保全状況評価[編集]

日本の各都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている[5]

関連画像[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』pp.130-131
  2. ^ a b c 日本の高山植物 (1988)、448-449頁
  3. ^ 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:トリカブト類 厚生労働省
  4. ^ 区の花ニリンソウ”. 板橋区 (2012年2月22日). 2012年3月2日閲覧。
  5. ^ 日本のレッドデータ検索システム(ニリンソウ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年7月2日閲覧。
  6. ^ しまねレッドデータブック(ニリンソウ)”. 島根県 (2004年3月). 2012年7月2日閲覧。
  7. ^ 千葉県レッドデータブック-植物・菌類編(2009年改訂版)(ニリンソウ) (PDF)”. 千葉県. pp. 267 (2009年). 2012年7月2日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]