ニューアム・ロンドン特別区

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ニューアム・ロンドン特別区
London Borough of Newham
Newham
グレーター・ロンドン内における位置
地理
行政上の地位 ロンドン特別区
面積
— 総面積
298位 (326地区中)
36.22 km²
ONSコード 00BB
人口統計
人口
— 合計 (2010年推定)
— 人口密度
55位 (326地区中)
24,0100人
6,629人 / km²
民族構成 39.1% 白人

(32.6% 英国人
1.1% アイルランド人
5.4% その他)
1.2% カリブ系混血
0.8% アフリカ系混血
0.8% アジア系混血
0.9% その他 混血
12.1% インド人
8.7% パキスタン人
9.0% バングラデシュ人
12.7% その他のアジア系人
6.7% カリブ系黒人
12.7% アフリカ系黒人
1.1% その他の黒人
1.4% 中国人
2.4% その他

政治
行政府 テキスト参照
首長 サー・ロビン・ウェールズ
英国議会下院選出議員 Lyn Brown
Stephen Timms
ロンドン議会
選出議会議員
City and East
ジョン・ビッグス
ポストコード
警察
E
ロンドン警視庁
公式サイト www.newham.gov.uk


ニューアム・ロンドン特別区(―とくべつく、: London Borough of Newham)は、イングランドロンドン東部にあるロンドン特別区の一つ。ニューハムと表記する場合もある。

シティ・オブ・ロンドンから東に8 km (5.0 mi)のところ、テムズ川の北岸(左岸)に位置する。2006年の推計によると、ニューアムは特定の民族が突出しておらず、イングランド内で最も少数民族人口の高い地域となっている。自治主体はニューアム・ロンドン・バラ・カウンシルで、イングランドで2番目に財政的に恵まれない地域である[1]

ニューアムは2012年のロンドンオリンピックでホストとなるロンドン特別区6つのうちの一つである。

歴史[編集]

イースト・ハムの旧エセックスカウンティ・バラとウエスト・ハムのカウンティ・バラの合併により、1965年4月1日のグレーター・ロンドン新設とともに誕生した。グリーン・ストリートはこの旧両地域の境界となっている。ミューニシパル・バラ・オブ・バーキングの一部だったローディング川以西の地域とともに、以前はメトロポリタン・バラ・オブ・ウールウィッチに属していたノース・ウールウィッチも区域に編入した。「ニューアム」の名は新しく計画されて設置したバラ(区)にとっての全く新しい名前である[2]

政治[編集]

多くのイングランドの地区とは異なり、区の行政は直接選挙により選出されるニューアム区長が率いる。2002年から2009年までは、議員は市民大使 (civic ambassador) として任命され、かつては区長により執り行われていた市民のための役割や儀礼的行為を実行していたが、この役職は廃止された[3]

ニューアム区は統計上はインナー・ロンドンの一部に含まれるが、財政管理上はアウター・ロンドンの一部とされている。これは、区の大部分が1889年から1965年まで存在したカウンティ・オブ・ロンドン英語版の区域外にあったことに起因する。しかし、歴史的にロンドン市街地の一部を形成しつつ、経済的に困窮した地域の一つである。区議会は政府補助金を6000万ポンドまで増大させるために、すべての分野において公式にニューアム区をインナー・ロンドンに組み込むことを積極的に広報している。あらゆる分野で挑戦的な区であり、リサイクル率は英国で二番目に低い[4]

2010年5月6日に実施された区議会議員選挙では、労働党が議会の全60議席を獲得して完勝した。ロビン・ウェールズが68%の得票率で第一位となり、区長に選出された。

人口統計[編集]

人口推移
人口 変動率
1801 8,875
1811 11,166 25.8%
1821 13,005 16.5%
1831 15,553 19.6%
1841 17,758 14.2%
1851 24,875 40.1%
1861 69,355 178.8%
1871 113,835 64.1%
1881 158,314 39.1%
1891 259,155 63.7%
1901 338,506 30.6%
1911 442,158 30.6%
1921 448,081 1.3%
1931 454,096 1.3%
1941 377,508 −16.9%
1951 313,837 −16.9%
1961 271,858 −13.4%
1971 235,496 −13.4%
1981 209,131 −11.2%
1991 221,146 5.7%
2001 243,737 10.2%
情報源: A Vision of Britain through time, citing Census population

2001年の人口統計によると、ニューアム区は英国内で最も若年人口が多く、白人のイギリス人の割合が最も少ない地区の一つである。また、英国で二番目にイスラム教徒人口の割合が高い地区 (24.3%) である。

10種に区分された民族集団に対してシンプソンの多様度指数を用いると、2001年の人口統計はニューアム区が上位15の地区のうち9つの地区でイングランドおよびウェールズにおいて最も高い民族多様性を持つ地区であることが示された。[5]しかし、アイルランド系白人やその他の白人少数民族を含めた16の民族集団からなる民族区分を分析に用いたところ、ニューアム区は上位15の地区のうち7つの地区で最も高い割合を示したブレント区に次いで、上位15の地区のうち6つの地区で二番目に高い民族多様性を示した[6]

主な民族集団は白人とアジア系民族である。2006年の英国統計局の推計によると、人口の39%余りが白人で、その内訳は32.6%がイギリス人、1.1%がアイルランド人、5%がその他の白人である。次いで、約38%はアジア系イギリス人で、その内訳は10.2%がインド系イギリス人、7%がバングラデシュ系イギリス人、13.9%がパキスタン系イギリス人、5.1%がその他のアジア系イギリス人である。約20%は黒人で、その内訳は6.5%がカリブ系、12.4%がアフリカ系、1.1%がその他の黒人である。さらに、1.6%は華人、2.6%がその他の民族である[7]。2009年時点で、ニューアム区は英国内で最も高い出生率2.87 (全国平均は1.95) を示している[8]

教育[編集]

学校および学寮[編集]

区内には財団法人立学校、コミュニティ・スクール、有志団体立補助学校など、複数の運営主体による学校が設置されている[9]。また、寮制の成人教育学校であるデブデン・ハウス英語版が近隣のエセックス州ラウトンに設置されている。シェリダン・ロードに所在するエセックス小学校は全校児童数が900人以上であり、ロンドンで最も大規模な小学校の一つである。

大学[編集]

イースト・ロンドン大学はニューアム区内に2つのキャンパスを所有している:

バークベック・ストラトフォード英語版ロンドン大学バークベック校とイースト・ロンドン大学が共同で設立した成人教育機関である。現在はイースト・ロンドン大学のストラトフォード・キャンパスを拠点としているが、将来的には単独の施設へと移転することが計画されている。

イースト・ロンドン大学は米国オリンピック委員会との間にパートナーシップ提携を締結しており、2012年のロンドンオリンピックおよびパラリンピックの期間中、米国のオリンピック代表チームはイースト・ロンドン大学内の施設をトレーニングの拠点に利用する[10]

名所・名物[編集]

商業・展示施設[編集]

スポーツ[編集]

新聞[編集]

地元紙はニューアム・レコーダー英語版で、編集者はコリン・グレンジャーである。

地区[編集]

交通[編集]

ニューアムの交通体系は現在、ドックランズ・ライト・レールウェイ (DLR) の全線開通やロンドン地下鉄ジュビリー線の延伸等、大規模な更新が進んでいる。カニング・タウン、ウエスト・ハム、ストラトフォード駅が新設あるいは改築された。2009年末には、ハイスピード1ストラトフォード国際駅が開業した。さらに、既存の路線の接続を改善するクロスレール計画が予定されており、区内のいくつかの駅も対象となっている。ドックランズ・ライト・レールウェイはロンドン・シティ空港まで延伸開業した。

区内に所在する駅の一覧[編集]

国際交通[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Slum Landlords: Down and out in London - The Economist Retrieved on 2 January 2012
  2. ^ Mills, A. Oxford Dictionary of London Place Names, (2001)
  3. ^ The Civic Ambassador London Borough of Newham, accessed 13 December 2006
  4. ^ Other Stories we Liked, The Times. 22 November 2005.
  5. ^ Simpson's diversity indices by ward 1991 and 2001 - GLA Data Management and Analysis Group (page 11, Table 3) Greater London Authority, January 2006), accessed 13 December 2006
  6. ^ Focus on Newham 2006 - local people and local conditions - London Borough of Newham, Corporate Research Unit (chapter 2, page 24) (2006) date accessed 31 March 2007
  7. ^ Ethnic Group (Jun 06)”. Neighbourhood Statistics 2006 estimates. Office for National Statistics. 2008年5月31日閲覧。
  8. ^ Stoddard, Katy (2010年5月25日). “Birth statistics: Birth and fertility rates across England and Wales”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2010/may/25/birth-rate-statistics-england-wales 
  9. ^ Education and Learning London Borough of Newham, accessed 24 March 2008
  10. ^ “University of East London Olympic Partnerships”. http://www.uel.ac.uk/2012/office/partners.htm 

外部リンク[編集]