ニホンウサギコウモリ

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ニホンウサギコウモリ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: コウモリ目 Chiroptera
: ヒナコウモリ科 Vespertilionidae
: ウサギコウモリ属 Plecotus
: ニホンウサギコウモリ P. sacrimontis
学名
Plecotus sacrimontis
(G M Allen, 1908)
和名
ニホンウサギコウモリ
英名
Japanese long-eared bat

ニホンウサギコウモリP. sacrimontis)は、コウモリ目(翼手目)・ヒナコウモリ科ウサギコウモリ属に分類されるコウモリの一種。日本の在来種である。以前はヨーロッパ地方のウサギコウモリ(兎蝙蝠、Plecotus auritus) の亜種とされていたが、遺伝子研究により現在では別の種であることが分かっている[2]

2002年(平成14年)3月に『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 -レッドデータブック- 1 哺乳類』が作成された際には絶滅危惧II類(VU)であったが、2007年(平成19年)8月3日に発表されたレッドリスト(2007年版)では、生息確認地点数の増加と広範囲での分布確認を理由に、ランク外とされた[3]

分布[編集]

日本では北海道本州四国に分布する。

特徴[編集]

前腕長40-45mm、頭胴長42-58mm、尾長42-55mm、体重5-13g[4]。ウサギのような大きな耳をもち、頭よりも耳が大きい。これが和名の由来にもなっている[5]

主に灰色であるが、濃い色と薄い色の2種類が知られている。

主に樹洞を昼間の隠れ家とするが、洞窟や人工物も利用する[6]。初夏に出産する。出産保育コロニーのサイズは10-30個体が一般的とされるが、なかには150個体以上のコロニーも報告されている[7]。飛翔する昆虫を食べる[6]。超音波の周波数は30-50Hzで、他のコウモリと比べてあまり強くはない[6]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ Maeda, K. & Sano, A. 2008. Plecotus sacrimontis. In: IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 25 August 2012.
  2. ^ Ohdachi, Satoshi D. I; Ishibashi, Yasuyuki; Iwasa, Masahiro A.; Saitoh, Takashi (2009): The Wild Mammals of Japan, Shoukadoh, Kyoto, ISBN 978-4-87974-626-9
  3. ^ 環境省自然環境局野生生物課 (2010年3月). “改訂レッドリスト付属説明資料 哺乳類 (PDF)”. p. 11. 2012年8月26日閲覧。
  4. ^ ^ a b c d e 阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎悟・米田政明 『日本の哺乳類 改訂版』 東海大学出版会、2005年7月20日。ISBN 4-486-01690-4。p.55
  5. ^ 前田喜四雄「シリーズ 日本の哺乳類 種名検討編,日本産翼手目(コウモリ類)の和名再検討」、『哺乳類科学』第36巻第2号、1996年NAID 10016303138
  6. ^ a b c 小宮輝之 『フィールドベスト図鑑 日本の哺乳類』 学習研究社2002年3月29日ISBN 4-05-401374-0
  7. ^ 吉倉智子・村田浩一・三宅 隆・石原 誠・中川雄三・上條隆志「ニホンウサギコウモリの出産保育コロニーの構造と繁殖特性」、『哺乳類科学』第49巻第2号、2009年、 225-235頁、 NAID 130000885759

関連項目[編集]

外部リンク[編集]