ニッポニテス

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ニッポニテス属 Nipponites
Nipponites.jpg
ニッポニテスの化石。国立科学博物館の展示。
地質時代
白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryote
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 頭足綱 Cephalopoda
亜綱 : アンモナイト亜綱 Ammonoidea
: アンモナイト目 Ammonitida
: ノストセラス科 Nostoceratidae
: ニッポニテス属 Nipponites
  • Nipponites mirabilis
  • Nipponites bacchus

ニッポニテス Nipponites中生代白亜紀末に日本列島カムチャツカ半島などの沖の浅海に生息していたアンモナイトの一種である。いわゆる異常巻アンモナイトとして知られる。

概要[編集]

1904年矢部長克によって発見・発表された。その当初は標本が1個体しか得られていなかったことから、異常巻アンモナイトは奇形ではないかという研究者が多かった。1926年清水三郎によって全く同様の巻き方を示す別の個体が発見されるに至って、ようやく種として一般に認識されるようになった。

種として認識された後も、このような異常巻アンモナイトは、アンモナイトが進化の袋小路に入り系統としての寿命が尽き、異常な巻きが生じた奇形的なものと解釈されてきた。発見者の矢部は巻き方に規則性があるという見解を示したが、この説は長く顧みられることが無かった。後になってコンピュータシミュレーションによってアンモナイトの殻の成長を再現することにより、規則性が発見された。類縁種であるユーボストリコセラス・ジャポニカム(螺旋がほぐれてコルク抜き状になっている)が、螺旋の成長を左右へ定期的に蛇行させることにより、この形状が再現される。現在では異常巻であるという見解は訂正され、むしろアンモナイトが様々な環境に適応して進化した例とされている。

ニッポニテスがこのような形態を持つ理由については様々な説があるが、海綿と共生関係にあった、あるいは海中に浮遊するための形状であるとも言われている。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]